1級建築施工管理技士 過去問 解説 H24 実地2

平成24年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題2

問題2
次の 1.から 3.の機械又は設備を使用して作業を行う場合、作業開始前の安全点検事項を それぞれ 2つ、具体的に記述しなさい。
ただし、保護帽、安全帯、保護具などの着用、資格及び免許に関する記述は除くものとする。
1.移動式クレーン

解答例

①移動式クレーンが転倒するおそれがあるような軟弱地盤ではないか。転倒するおそれがある地盤には、転倒を防止するための必要な広さ及び強度を有する鉄板等が敷設させているか。
②クレーンを用いる作業を行う日の作業前において、巻渦防止装置、ブレーキ、クラッチ及びコントローラーの機能に問題はないか。
③アウトリガーを有する移動式クレーンを使用する場合には、アウトリガーを最大限に張り出し、作業ができるか。
④移動式クレーンの上部旋回体と接触するおそれのある場所、吊り荷の落下による危険がある場所へ立ち入り禁止の措置がとられているか。
⑤クレーンを用いる作業を行う場所に当該クレーンのクレーン検査証を備えているか。

2.移動式足場(ローリングタワー)

解答例

①作業床の高さの制限(専用枠の幅等による)を超えていないか。
②ローリングタワーに階段またははしご等の昇降装置がもうけれているか。
③床版は、すき間が3㎝以下となるように全面に敷かれているか。
④手すり(90㎝以上)及び中残、幅木(10㎝以上)が設けられているか。
⑤枠組の最下端近くに水平交差筋かいを設けるか、または布枠を設けているか。
⑥移動範囲の足元の整理整頓はされているか。

3.交流アーク溶接機

解答例

①電撃防止装置は作動するか。
②アースの取付け状況等の感電防止措置はとられているか。
③溶接用ホルダーに破損はないか。
④キャプタイケーブルの破損はないか。また、接続部のテーピングの状態に問題はないか。
⑤湿気、ほこり、衝撃等を受けることがない設置場所であるか。
⑥ヒューズなどの過電流遮断器は適正なものた使用されているか。