【 午前 】
1. 問題番号[ No. 1 ]〜[ No.15 ]
2. 問題番号[ No.16 ]〜[ No.20 ]
3. 問題番号[ No.21 ]〜[ No.33 ]
4. 問題番号[ No.34 ]〜[ No.45 ]
5. 問題番号[ No.46 ]〜[ No.50 ]
【 午後 】
6. 問題番号[ No.51 ]〜[ No.70 ]
7. 問題番号[ No.71 ]〜[ No.82 ]
建設業の限定解除の国家資格、1級建築施工管理技士にサクッと合格するためのブログ。
問題1
建築工事の施工者は、設計図書等に基づき、要求された品質を実現させるため、施工技術力、マネジメント力等を駆使し、確実に施工することが求められる。
あなたが経験した建築工事のうち、要求された品質を実現するため、品質管理計画に基づき、品質管理を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記述したうえで、次の1.及び2.の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。
[ 工事概要 ]
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、
延べ面積又は施工数量、
主な外部仕上げ、
主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、建物規模、
主な改修内容及び施工数量
ニ.工 期(年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
1.工事概要であげた工事で、あなたが重点的に品質管理を実施した事例を2つあげ、次の①から③について具体的に記述しなさい。
ただし、2つの事例の工種名は同じでもよいが、他はそれぞれ異なる内容の記述とする。
① 工種名、要求された品質及びその品質を実現させるために設定した品質管理項目
② ①の品質管理項目を設定した理由
③ ①の品質管理項目について、実施した内容及び留意した内容
【 事例1】
①工種名:内装工事
要求された品質:居住性を良好にすること
品質を実現させるために設定した品質管理項目:
各住戸間の遮音性の確保
② 設定した理由:
共同住宅であることから、住戸間の遮音性能の不良による入居後の隣地トラブルを防止するため。
③実施した内容及び留意した内容:
せっこうボード厚さが1.2㎝以上、継目をすき間なく張り付けるか、継目処理工法を用いる。2重張りの場合は、下張りと上張りの継目位置をずらす。また、壁・天井等と躯体面の取合いは、すき間を生じないよう、不燃材料で充填する。チェックリストに施工した記録・施工の困難な箇所の施工写真を撮って記録した。
【 事例2】
①工種名:防水工事
要求された品質:屋上アスファルト防水の漏水防止
その品質を実現させるために設定した品質管理項目:
防水下地のクンクリート面の凹凸をなくすこと。
また、下地の十分な乾燥を確認すること。
② 設定した理由:
防水下地の凹凸や鉄筋、番線等の突起物、モルタルのこぼれ等に防水層の破損、不十分な乾燥による防水層のふくれ破損の防止により、防水性能が高まると考えたため。
③実施した内容及び留意した内容:
凹凸や突起物等については目視で確認し、乾燥状態については高周波水分計による下地水分の測定で8%以下の含水率を確認し、それぞれチェックリストに記録した。
2.工事概要にあげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、次の①、②について具体的に記述しなさい。
ただし1.③と同じ内容の記述は不可とする。
①作業所において、組織的な品質管理を行うための方法や手段
② ①の方法や手段で組織的な品質管理を行うことによって得られる効果
①企業としての品質管理の方針を定め、各人の役割分担を文書で確認する。一定工程完了ごとに社内検査を行い、手直しのない工事の工程で引き継ぐシステムを構築することが必要である。
②施工者の自信・向上意欲につながり建築技術者として成長できる。また、今後の受注増にもつながり、社会的な評価も上がる。さらに、技術の向上にもつながっていく。
問題2
次の1.から3.の建築工事における仮設物について、設置計画の作成に当たり検討すべき事項を、それぞれ2つ、留意点とともに記述しなさい。
ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、申請手続、届出及び運用管理に関する記述は除くものとする。また、使用資機材に不良品はないものとする。
1.荷受け構台
【 荷受け構台 】
① 資機材の搬出入に適した位置に設け、揚重機の能力、揚重資機材の形状・寸法・数量に応じた形状、規模とし、積載荷重等に対して安全な構造とする。
② 材料構台兼用の場合、工事の進捗度に応じた資機材のストック量を想定して積載荷重を検討する。
③工事の進捗しても施工がし易いように、施工手順を考慮して設置位置を決める。
④揚重材料の大きさ、重量に耐えられるように留意する。
2.鋼板製仮囲い(ゲート及び通用口を除く)
【 鋼板製仮囲い 】
①風圧による倒壊防止対策として、支柱間隔を適切に保持し、控えパイプ及び 埋込み材を堅固に固定する。
②工事現場内からの雨水等が流出しないように、幅木やコンクリート製の土手を設置するなど、すき間のないような構造とする。
③使用材料は、鋼鈑の高さに応じて、断面性能を確認のうえ、許容耐力以下で使用する。
④鉛直部材間の緊結状態を確保する。
⑤敷地地盤の形状に合わせて、雨水、泥の流出防止を図る。
3.工事用エレベーター
【 工事用エレベーター 】
①停止階には必ず出入口及び荷卸し口の遮断設備を設ける。
②昇降路は人が出入りできないように、また、積荷の落下、飛散がないように外周をネット、金網等で養生する。
③設置場所周辺の作業内容を考慮し、作業員及び長尺の資材等が昇降路内に入らないよう養生囲いを設ける。
④ロングスパン工事用エレベーターは、搬器の傾きが、1/10の勾配を超えないうちに、動力を自動的に遮断する装置を設ける。
⑤昇降路の出入り口の床先と搬器の出入口の床先との間隔を、4 ㎝ 以下とする。