1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
4 施工(仕上工事)
1° 防水工事
1-4 シーリング工事
下記の正誤を判断せよ。
①ALCなどの表面強度が小さい被着体の場合、モジュラスの高いものを使用する。
答え
×
[ 解説 ]
ALCパネルは表面強度が小さいため、シーリング材は低モジュラスのものを用いる。
モジュラス:弾性をもつ素材に引っ張りや圧縮などのひずみが加わった時、元の形状に戻ろうとする力のこと。
モジュラスが低ければ低いほど、柔らかい材質
②外壁ALCパネルに取り付くアルミニウム製建具の周囲の目地シーリングは、3面接着とした。
答え
×
[ 解説 ]
外壁ALCパネルに取り付くアルミニウム製建具の周囲の目地シーリングは、ワーキングジョントとなるので、2面接着とする。
③コンクリートの水平打継ぎ目地のシーリングは3面接着とし、2成分形変成シリコーン系シーリングを用いた。
答え
◯
[ 解説 ]
目地の変位が全くないか極めてすくないところは、ノンワーキングジョイントを用い、3面接着とする。金属製笠木の笠木間の目地には、2成分形変成シリコーン系シーリングを使用する。
④プライマーの塗布及びシーリング材の充填時に被着体が5℃以下になるおそれが生じたので、作業を中止した。
答え
◯
[ 解説 ]
施工環境として気温15~20℃、湿度80%未満の無風状態が望ましい。
⑤マスキングテープはプライマーの塗布前に張り付け、充填したシーリング材の可使時間が過ぎてから除去した。
答え
×
[ 解説 ]
マスキングテープは、プライマーの塗布前に張り付け、シーリング材の表面仕上げ後(へら仕上げ後)、直ちに除去する。
⑥シーリング材の充填は目地の交差部から始め、打継ぎ位置も交差部とした。
答え
×
[ 解説 ]
シーリングの打始めは、目地の交差部又は角部から行い、打継ぎ位置は目地の交差部や角部を避けて、そぎ継ぎとする。
⑦先打ちしたポリサルファイド系シーリング材に、変成シリコーン系シーリング材を打ち継いだ。
答え
◯
[ 解説 ]
被着面にのろが付着していた場合、サンドペーパーなどを用いて完全に除去する。
⑧ワーキングジョイントの目地幅が20mmだったので、目地深さは、12mmとした。
答え
◯
[ 解説 ]
ワーキングジョイントに装填する丸形のバックアップ材は、目地幅より20~30%大きいものを選定する。
⑨目地深さが所定の寸法より深い場合、バックアップ材などを用いて、所定の目地深さになるように調整する。
答え
◯
[ 解説 ]
バックアップ材は、裏面粘着剤の付いているものは目地幅より1mm程度小さいものを、裏面粘着剤の付いていないものは目地幅より2mm程度大きいものを用いる。
⑩シリコーン系シーリング材を充填する場合のボンドブレーカーは、シリコーンテープをした。
答え
×
[ 解説 ]
シリコーン系シーリング材を充填する場合のボンドブレーカーは、ポリエチレンテープとする。