1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
4 施工(仕上工事)
4° 塗装工事・吹付け工事
4-2 素地調整・素地ごしらえ
(素地調整)
①鉄鋼面に付着した溶接のスパッタは、りん酸塩溶液により取り除いた。
答え
×
[ 解説 ]
溶接のスパッタ(溶接中に飛散するスラグや金属粒)は、アルカリ性溶液やりん酸塩溶液では取り除けない。電動工具や手工具で除去する。
②亜鉛めっき鋼面は、付着性を向上させるためりん酸塩の化成皮膜を形成させた。
答え
◯
[ 解説 ]
亜鉛めっき鋼面の化成皮膜処理は、りん酸塩の化成皮膜やクロム酸塩の化成皮膜を形成させ、防食効果を高めて塗料の付着性を向上させる。
③低水素系被覆アーク溶接棒による溶接部は、アルカリ性となるので中和処理を行った。
答え
◯
[ 解説 ]
低水素系被覆アーク溶接棒による溶接部は、強アルカリ性となるため、りん酸水溶液をはけ塗りして中性処理後、水洗いする。
④ブラスト処理後の鉄鋼面は、直ちにした塗りを行った。
答え
◯
[ 解説 ]
ブラスト処理で錆落しを行った鉄鋼面は、錆やすい状態になっており、直ちに下塗りを行う。
(素地ごしらえ)
⑤塗装工事において、亜鉛めっき鋼面の素地ごしらえの化成皮膜処理は、りん酸塩による処理とすることとした。
答え
◯
⑥けい酸カルシウム板の吸込止として、反応形合成樹脂ワニスを全面に塗布した。
答え
◯
⑦ALCパネル面の塗装において、下地調整塗りを行った後、合成樹脂エマルションシーラーを全面に塗布した。
答え
×
[ 解説 ]
ALCパネルの場合、下地調整塗りの前に、下地からの浸出物の影響を抑えるために、下地面に合成樹脂エマルションシーラーを全面に塗布する。
⑧押出成形セメント板面の塗装において、下地調整塗りの工程を省略して、吸込止め処理を行った。
答え
◯
[ 解説 ]
押出成形セメント板面は、表面が綿密で平滑なため、下地調整塗りを省略して、吸込み止め処理を行うことができる。
⑨透明塗料塗りの木部の素地面で、仕上げに支障のおそれがある甚だしい変色は、漂白剤を用いて修正した。
答え
◯
[ 解説 ]
透明塗料塗りの木部の素地面については、汚れ・付着物の除去、研磨作業を実施する。素地面に仕上げに支障のおそれがある甚だしい色むら、汚れ、変色等がある場合は、必要に応じて、漂白剤を用いて修正する。