1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
4 施工(仕上工事)
8° 内装工事
8-3 合成樹脂塗り床
下記の正誤を判断せよ。
①コンクリート下地表面のぜい弱層は、研磨機などで削り取る。
答え
◯
②下地調整に用いる樹脂パテは、塗床材と同質の樹脂とセメントなどを混合したものとする。
答え
◯
[ 解説 ]
合成樹脂を配合したパテ材や樹脂モルタルでの下地調整は、プライマーの乾燥後に行う。
③プライマーは、下地の吸込みが激しく塗膜とならない部分には、先に塗ったプライマーの硬化前に再塗布する。
答え
×
[ 解説 ]
プライマーの吸込みが激しく塗膜を形成しない場合は、全体が硬化した後、吸込みが止まるまで数回にわたり塗る。弾性ウレタン塗り床のプライマーとして、1液形ポリウレタン又は2液形エポキシ樹脂系プライマーを使用する。
④施工場所の湿度が85%を超える可能性が高かったので、作業を中止した。
答え
◯
[ 解説 ]
塗り床の施工中は、直接日光を避けるとともに、換気及び火気に注意し、また、周辺を汚さないよう養生を行う。
⑤エポキシ樹脂のコーティング工法では、調合した材料を金ごてで塗り付けた。
答え
×
[ 解説 ]
コーティング工法は、エポキシ樹脂等の水性形、溶剤形塗り床材をローラーばけやスプレーで塗り付ける工法である。
⑥無溶剤形エポキシ樹脂塗り床の流しのべ工法において、主剤と硬化剤の1回の練混ぜ量は、2時間で使い切れる量とした。
答え
×
[ 解説 ]
無溶剤形エポキシ樹脂塗り床の流しのべ工法に用いられる主剤と硬化剤の1回の練混ぜ量は、通常 30分以内に使い切れる量とする。
⑦エポキシ樹脂モルタル塗床で防滑仕上げに使用する砂は、最終の仕上げの一つ前の工程と同時に均一に散布する。
答え
◯
⑧弾性ウレタン塗り床のコンクリート下地面の含水率を定期的に測定し、測定値に変化がなくなり、下地が十分乾燥したことを確認してから施工した。
答え
◯
⑨弾性ウレタン塗り床の平滑仕上げでは、下地調整後にウレタン樹脂を床に流し、金ごてで平滑に仕上げた。
答え
◯
[ 解説 ]
弾性ウレタン塗り床でウレタン樹脂1回の塗厚さは、2mm以下とする。
⑩弾性ウレタン塗り床の防滑仕上げでは、トップコートを塗布した後に、スチップル材を均一に散布した。
答え
×
[ 解説 ]
防滑仕上げでは、滑り止め用のスチップル材を均一に塗り付けてスチップル状に仕上げてから、トップコートを塗り付ける。
【参考】セルフレベリング材塗り
・下地コンクリートの乾燥期間は、打込み後、1ヶ月以上とする。
・製造業者の指定する材料を用いて、セルフレベリング材を流す前日に吸水調整材塗りを1〜2回行い乾燥させる。
・コンクリート床面のセルフレベリング材の塗り厚は、5〜20mmとし、標準塗り厚を10mmとする。
・セルフレベリング材が硬化するまでは、直射日光を避けるとともに窓や開口部をふさいで、風によるシワの発生を防ぐ。室温が5℃以下になるおそれがある場合は採暖する。