一次検定 施工(躯体工事)型枠工事 6-1 型枠工事(工法・施工)

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
6° 型枠工事

6-1 型枠工事(工法・施工)
下記の正誤を判断せよ。

①スラブ型枠の支保工に用いる鋼製仮設梁のトラス下弦材の中央部をパイプサポートで支持した。

答え

 ×

[ 解説 ]
スラブ型枠の支保工に用いられる鋼製仮設梁は、ラチス構造であり、トラス弦材には支点がないので、両端の支点以外のところには支柱を立ててはならない

②コンクリート表層部をち密にするため、余剰水の排出ができるように透水型枠を採用した。

答え

 ◯

③型枠の組立ては、これらの荷重を受ける下部のコンクリートが有害な影響を受けない材齢に達してから開始する。

答え

 ◯

④支柱として用いるパイプサポートの高さが3.5mを超える場合、水平つなぎを設ける位置は、高さ2.5m以内ごととする。

答え

 ×

[ 解説 ]
支柱にパイプサポートを用いる場合、高さ3.5mを超える時は、高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設け、かつ、水平つなぎの変位を防止する。


支柱にパイプサポートを2本継いで用いる時は、4以上のボルト又は専用の金具を用いて継ぐ。

⑤支柱として鋼管枠を使用する場合、水平つなぎを設ける位置は、最上層及び5層以内ごととする。

答え

 ◯

[ 解説 ]
・支柱として用いる鋼材の許容曲げ応力の値は、その鋼材の降伏強さの値又は引張強さの値の3/4の値のうち、いづれか小さい値の2/3の値以下とする。

・支柱として鋼管枠を使用する場合、1枠あたりの許容荷重は、荷重の受け方により異なる。

⑥支柱として用いる組立て鋼柱の高さが4mを超えるので、水平つなぎを設ける位置は高さ4mごとにした。

答え

 ◯

[ 解説 ]
型枠支保工の支柱に鋼管の枠組を用いる場合、荷重の枠組の荷重受などを利用して脚注部で直接受け、枠組の横架材で受けないようにする。

⑦コンクリート表面に残る丸型セパレータのねじ部分は、ハンマーでたたいて除去した。

答え

 ◯

⑧柱型枠の組立てにおいて、型枠の制度の保持を目的のひとつとして、足元は桟木で固定した。

答え

 ◯

⑨柱型枠の組立てにおいて、セパレータ端部にコラムクランプを取り付け、せき板を締め付けた。

答え

 ×

[ 解説 ]
コラムクランプは独立柱に用いられる特殊金物で、四方から締め付け、くさびを用いて外側から固定するもので、セパレーターと組合わせて用いることはない

一次検定 施工(躯体工事)型枠工事 6-2 型枠の設計等

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
6° 型枠工事

6-2 型枠の設計等
下記の正誤を判断せよ。

(型枠の設計)
①合板を型枠に用いる場合は、方向性による曲げヤング係数の低下を考慮する。

答え

  ◯

②型枠設計用のコンクリートの側圧は、打ち込み速さにかかわらずフレッシュコンクリートのヘッドにより決まる。

答え

 ×

[ 解説 ]
型枠にかかるコンクリートの側圧は、打込み速さ、コンクリートの単位容積質量、コンクリートの打込み高さにより決まる

③パイプサポートを支保工とするスラブ型枠の場合、打込み時に支保工の上端に作用する水平荷重は、鉛直荷重の5%とする。

答え

 ◯

④コンクリートの施工時の側圧や鉛直荷重に対する型枠の各部材それぞれの許容変位量は、3mm以下とする。

答え

 ◯

⑤型枠の構造設計において、支保工以外の材料の許容応力度は、長期を短期の許容応力度の平均値とする。

答え

 ◯

⑥型枠合板の構造計算に用いる材料の許容応力度は、短期許容応力度とする。

答え

 ×

[ 解説 ]
型枠合板の構造設計に用いる材料の許容応力度は、長期許容応力度と短期許容応力度の平均値とする

(型枠の存置期間)
⑦せき板の最小存置期間は、基礎、梁側、柱及び壁ではそれぞれ異なる。

答え

 ×

[ 解説 ]
基礎、梁側、柱及び壁のせき板存置期間同じで、計画供用期間の級が短期及び標準の場合は、コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上に達したことが確認されるまでとする。最小存置期間は、同じである。

⑧スラブ下の支柱を早期に取り外す場合、コンクリートの圧縮強度が、設計基準強度の85%以上、又は12N/mm2以上であり、かつ、施工中の荷重及び外力について、構造計算により安全であることを確認する。

答え

 ◯

[ 解説 ]
スラブ下支柱存置期間は、コンクリートの圧縮強度が告示では設計基準強度の85%以上、JASS5では100%又は12N/mm2で、かつ、施工中の荷重、外力について、構造計算で安全が確認されるまでである。

一次検定 施工(躯体工事)コンクリート工事 7-1 調合計画

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
7° コンクリート工事

7-1 コンクリート工事(コンクリートの調合)
下記の正誤を判断せよ。

①計画供用期間の級が標準供用級において、普通ポルトランドセメントを用いる場合の水セメント比の最大値は、65%とする。

答え

 ◯

[ 解説 ]
計画供用期間標準の場合、コンクリートのワーカビリティ等を確保するため、ポルトランドセメントでは、水セメント比最大値65%とする。



普通コンクリートの調合において、水セメント比を低減すると、塩化物イオンの浸透に対する抵抗性を高めることができる。

②普通コンクリートの単位水量は、一般に185kg/m3以下とする。

答え

 ◯

③骨材に砕石や砕砂を使用し、スランプ18㎝のコンクリートを調合する場合、単位水量を185kg/m3以下にするためには、高性能AE減水剤を使用するとよい。

答え

 ◯

[ 解説 ]
AEコンクリートにすると、凍結融解作用に対する抵抗性の改善が可能となる。

④普通コンクリートの単位セメント量の最小値は、一般に250kg/m3とする。

答え

 ×

[ 解説 ]
普通コンクリートの単位セメント量は、ひび割れ等の観点からは少ない方がよい。最小値は270kg/m3と定められている。
単位セメント量が過少なコンクリートは、ガサついたコンクリートで、ワーカビリティ悪くなり、水密性耐久性の低下の原因となる

⑤単位セメント量が過少の場合、水密性、耐久性は低下するが、ワーカビリティがよくなる。

答え

 ×

 

⑥普通コンクリートの調合において、球形に近い骨材を用いる方が、偏平なものを用いるよりもワーカビリティがよい。

答え

 ◯

⑦細骨材率を大きくすると、所要のスランプを得るのに必要な単位セメント量及び単位水量を減らすことができる。

答え

 ×

[ 解説 ]
細骨材率大きく(高く)する(砂利に比べて砂が多い)と、流動性が悪くなるので、セメントペースト(セメント+水)を多く必要とする。(所要スランプを得るには、単位セメント量及び単位水量多く必要とする。)

⑧粗骨材の最大寸法が大きくなると、所定のスランプを得るのに必要な単位水量は減少する。

答え

 ×

[ 解説 ]
砕石を用いるコンクリートでは、砂利を用いる場合に比べ、所要のスランプに対する単位水量大きくなる。

⑨流動化コンクリートのベースコンクリートを発注する場合は、呼び強度、スランプなどの他、スランプの増大量を指定する。

答え

 ◯

一次検定 施工(躯体工事)コンクリート工事 7-2 打込み・締固め

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
7° コンクリート工事

7-2 コンクリート工事(打込み・締固め)
下記の正誤を判断せよ。

①スランプ18㎝程度のコンクリートの打込み速度の目安は、一般にコンクリートポンプ工法で打ち込む場合、20〜30m3/h程度である。

答え

 ◯

②外気温が25℃以上であったので、練混ぜから打込み終了までの時間を120分以内となるようにした。

答え

 ×

[ 解説 ]
練混ぜから打込み終了までの時間の限度は、外気温が25℃未満120分25℃以上90分とする

 

高性能AE減水剤を用いた高強度コンクリートの練り混ぜから打ち込み終了までの時間は、外気温にかかわらず、原則として、120分を限度とする。

③組骨材の最大寸法が25mmの普通コンクリートを圧送する場合、輸送管の呼び寸法は100A以上とする。

答え

 ◯

④コンクリートポンプを用いて圧送する場合、軽量コンクリートは、普通コンクリートに比べてスランプの低下や輸送管の閉そくが起こりにくい。

答え

 ×

[ 解説 ]
軽量コンクリートは、圧送すると軽量骨材が圧力吸水し、スランプの低下や輸送管内の閉そく起こりやすい
また、人口軽量骨材は、吸水性が大きいので、十分吸水(プレソーキング)させたものを使用する。

⑤コンクリートの圧送負荷の算定において、ベント管1箇所当たりの水平換算長さを3mとして計算した。

答え

 ◯

⑥水平打継ぎ部分は、十分に散水して湿潤状態とするが、水が残っている場合は取り除く必要がある。

答え

 ◯

⑦梁及びスラブの鉛直打継ぎ部は、梁及びスラブの端部に設けた。

答え

 ×

[ 解説 ]
壁・梁及びスラブなどの鉛直打継ぎ部は、欠陥が生じやすいので、できるだけ設けないほうがよい。やむを得ず設ける場合は、構造部材の耐力への影響の最も少ない位置とし、梁、床スラブ・屋根スラブの鉛直打継ぎ部は、スパンの中央または端から1/4付近に設ける

⑧コンクリート内部振動機(棒形振動機)の挿入間隔は、有効範囲を考慮して60㎝以下とする。

答え

 ◯

⑨コンクリート内部振動機(棒形振動機)で締め固める場合、一般に加振時間を1か所60秒程度とする。

答え

 ×

[ 解説 ]
コンクリート内部振動機(棒形振動機)で締め固める場合、過剰加振による材料分離防止上、加振時間は、1か所 5〜15秒の範囲とするのが一般的である。

⑩コンクリート1層の打ち込み厚さは、コンクリート内部振動機(棒形振動機)の長さを考慮して60㎝以下とする。

答え

 ◯

一次検定 施工(躯体工事)コンクリート工事 7-3 養生

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
7° コンクリート工事

7-3 コンクリート工事(養生)
下記の正誤を判断せよ。

①打込み後のコンクリート面が露出している部分に散水や水密シートによる被覆を行うことは、初期養生として有効である。

答え

 ◯

②コンクリートが硬化後に所要の性能を発揮するためには、硬化初期の期間中に十分な湿潤養生を行う。

答え

 ◯

[ 解説 ]
連続的に散水を行って水分を供給する方法による湿潤養生は、コンクリートの凝結終了した後に行う。

③打込み後のコンクリートが透水性の小さいせき板で保護されている場合は、湿潤養生と考えてもよい。

答え

 ◯

④湿潤養生の期間は、早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートの場合は、普通ポルトランドセメントを用いた場合より短くすることができる。

答え

 ◯

[ 解説 ]
コンクリートは早強ポルトランドセメントを用いた場合は、普通ポルトランドセメントを用いた場合より湿潤養生の期間を短くすることができる。



湿潤養生打ち切ることができる圧縮強度は、早強普通ポルトランドセメントは同じで、例えば、計画供用期間の級が短期及び標準の場合で10N/m2以上である。(ただし、部材厚さが18㎝以上の場合。)

⑤膜養生剤を散布して水分の逸散を防ぐ湿潤養生は、ブリーディングが終了した後に行う。

答え

 ◯

⑥普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの場合、振動等によってコンクリートの凝結及び硬化が妨げられないように養生しなければならない期間は、コンクリートの打込み後3日間である。

答え

 ×

[ 解説 ]
普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの打込み後5日間は、乾燥、振動等によってコンクリートの凝結及び硬化が妨げられないように養生しなければならない。

⑦大断面の部材で、中心部の温度が外気温より25℃以上高くなるおそれがある場合は、保温養生により、温度ひび割れの発生を防止する。

答え

 ◯

⑧コンクリート打込み後2日間は、コンクリートの温度が2℃を下がらないように養生しなければならないと定められている。

答え

 ×

[ 解説 ]
寒冷期のコンクリートの温度は、打込み後5日間以上は、2℃以上に保たなければならない

⑨寒中コンクリートで加熱養生を行う場合は、コンクリートに散水をしてはならない。

答え

 ×

[ 解説 ]
寒中コンクリートで加熱養生を行う場合、コンクリートの水分の蒸発が促進されるので、乾燥しないように散水等によって保温する

一次検定 施工(躯体工事)鉄骨工事 8-1 工作・組立て・溶接

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
8° 鉄骨工事

8-1 鉄骨工事(工作・組立て・溶接)
下記の正誤を判断せよ。

(工作・組立て)
①床書き現寸は、一般に工作図をもってその一部又は全部を省略することができる。

答え

 ◯

②自動ガス切断機で開先を加工し、著しい凹凸がしょうじた部分は修正した。

答え

 ◯

③鋼材の曲げ加工を加熱加工とする場合は、200〜400℃の青熱ぜい性域で行ってはならない。

答え

 ◯

④高力ボルト用の孔あけは、板厚が16mmの場合、せん断孔あけとすることができる。

答え

 ×

[ 解説 ]
高力ボルト用の孔あけ加工は、板厚に関係なくドリルあけとする。高力ボルト以外のボルト、アンカーボルト、鉄筋貫通孔もドリルあけを原則とするが、板厚が13mm以下のときは、せん断孔あけとすることができる。
(高力ボルトの孔径)

  

⑤スタッド溶接後のスタッド仕上がり高さの管理許容差は、±1.5mmとした。

答え

 ◯

⑥露出形式柱脚におけるベースプレートのアンカーボルト孔の径は、アンカーボルトの径に5mmを加えた数値以下とする。

答え

 ◯

(溶接)
⑦半自動溶接を行う箇所の組立て溶接の最小ビード長さは、板厚が12mmだったので、40mmとした。

答え

 ◯

[ 解説 ]
溶接ビードの必要長さは、
板厚さ 6mm まで 30mm以上
板厚さ 6mmを超えると 40mm以上
満たない場合は、ショートビードとなる。

⑧裏当て金を用いる柱梁接合部のエンドタブの取付けは、母材に直接溶接した。

答え

 ×

[ 解説 ]
裏当て金を用いる柱梁接合部のエンドタブの取付けは、直接、母材に組立溶接をしない
(エンドタブ)
・エンドタブは、特記のない場合は切断してよいので、クレーンガーターの場合は、溶接後切断してグラインダーで仕上げ加工を行う。
・溶接を手溶接とする場合は、エンドタブの長さは、自動溶接より長くする。
・完全溶け込み溶接の両端に、継手と同等の材質、同厚、同開先のエンドタブを取り付ける。

⑨鉄骨溶接部の溶接割れを防止するためには、継手の拘束度を大きくする。

答え

 ×

[ 解説 ]
継手の拘束度を大きくすると割れが発生しやすい。継手の拘束小さくする
(鉄骨溶接部の溶接割れの防止)
・低水素系の溶接棒を使用する。
・溶接部とその周辺の予熱により、溶接部の冷却速度を遅くする。
・炭素当量の少ない鋼材を使用する。

( 錆止め塗装 )
⑩鋼管などの密閉される閉鎖形断面の内面は、錆止め塗装は行わない。

答え

 ◯

⑪鉄骨製作工場で錆止め塗装を行う場合、現場溶接を行う箇所及び隣接する両側100mmの範囲、溶接部の超音波探傷試験に支障をきたす範囲は、塗装を行わない。

答え

 ◯

⑫ブラスト処理で素地調整を行った鉄面は、
直ちに錆止め塗装を行う。

答え

 ◯

一次検定 施工(躯体工事)鉄骨工事 8-2 建方

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
8° 鉄骨工事

8-2 鉄骨工事(建方)
下記の正誤を判断せよ。

①露出形式柱脚におけるアンカーボルトでは、二重ナット及び座金を用い、その先端は、ねじがナットの外に3山以上出るようにする。

答え

 ◯

[ 解説 ]
・引張力を負担するアンカーボルトの埋込み位置ずれの修正は、台直しによって行ってはならない。
通心と鉄骨建方用アンカーボルトの位置のずれ
管理許容差は、± 5mm
限界許容差は、± 8mm
とする。

②柱のベースモルタルは、建入れを調整しやすくするため、全面塗り仕上げ工法とする。

答え

 ×

[ 解説 ]
柱のベースモルタルは、建入れを調整しやすくするためには、後詰め中心塗り工法とするのがよい
・鉄骨の建方に先立って行うベースモルタルの施工において、ベースモルタル養生期間3日間以上とする。
・鉄骨柱据付け面となるベースモルタル天端の高さの
管理許容差は、± 3mm
限界許容差は、± 5mm
とする。

③ウェブを高力ボルト工事現場接合、フランジを工事現場溶接とする混用接合は、原則として、高力ボルトを先に締め付け、その後溶接を行う。

答え

 ◯

[ 解説 ]
柱・梁接合部の混用継手及び併用継手の仮ボルトの締め付け本数は、ボルト1群に対して、1/2程度、かつ、2本以上とする。

④高力ボルト摩擦接合における仮ボルトの締付け本数は、一群のボルト数の1/3程度、かつ、2本以上とする。

答え

 ◯

⑤柱の溶接継手のエレクションピースに使用する仮ボルトは、普通ボルトを使用して全数締め付ける。

答え

 ×

[ 解説 ]
柱の溶接継手のエレクションピースに使用する仮ボルトは、全数締め付けなければならないが、普通ボルトではなく、高力ボルトを用いる

⑥架構の倒壊防止用ワイヤロープを使用する場合、これを建入れ直し用に兼用してはならない。

答え

 ×

[ 解説 ]
架構の倒壊防止用ワイヤーロープを使用する場合、このワイヤロープを建入れ直し用兼用してよい


・鉄骨の建て方における柱の倒れの管理許容差は、柱1節の高さの1/1000以下、かつ10mm以下とする。
・建入れ直しのワイヤーロープは建方精度を確保するため、各節、各ブロックの現場溶接が終わるまで緊張させたままにしておく。
・建入れ直しは、建方の進行とともに、できるだけ小区画に区切って行うのがよい。
・建方時の予期しない外力に備えて、1日の建方終了ごとに所定の補強ワイヤを張る。

⑦梁の接合部のクリアランスに矢(くさび)を打ち込んで押し広げる方法は、計測寸法が正規より小さいスパンの微調整に用いられる。

答え

 ◯

⑧梁の高力ボルト接合では、梁の上フランジのスプライスプレートをあらかじめはね出しておき、建方を容易にする。

答え

 ◯

⑨建方精度の測定に当たっては、温度の影響を考慮する。

答え

 ◯

一次検定 施工(躯体工事)鉄骨工事 8-3 高力ボルト接合・耐火被覆

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
8° 鉄骨工事

8-3 鉄骨工事(高力ボルト接合・耐火被覆)
下記の正誤を判断せよ。

(高力ボルト接合)
①高力ボルト接合の摩擦面は、ショットブラストにて処理し、表面あらさは50μmRz以上を確保した。

答え

 ◯

②1次締め及び本締めは、ボルト1群ごとに継手の中央部より周辺部に向かって締め付けた。

答え

 ◯

③1mmを超える肌すきが生じたために入れたフィラープレートは、脱落を防止するためスプライスプレートに溶接した。

答え

 ×

[ 解説 ]
部材接合面に、はだすきが生じた場合、はだすき量1mmを超える場合は、フィラーを入れる(1mm以下の場合は処理不要)。フィラープレートは、溶接すると溶接欠陥や母材に悪影響を与えるため、行ってはならない

④座金は、面取りがしてある方を表にして使用した。

答え

 ◯

[ 解説 ]
高力ボルトと接合部材の面が1/20以上傾斜している場合、大きい偏心応力が働くおそれがあるので、勾配座金を用いる。

⑤呼び径がM20のトルシア形高力ボルトの長さは、締め付け長さに20mmを加えた値を標準とした。

答え

 ×

[ 解説 ]
高力ボルトの長さ(首下長さ)は、締付け長さの表の長さを加えた値を標準とする。M20のトルシア形高力ボルトの長さは、締付け長さに30mmを加えた値を標準とする

⑥ナット回転法による締付け完了後の検査は、1次締付け後の本締めによるナット回転量が120 °±45 °の範囲にあるものを合格とした。

答え

 ×

[ 解説 ]
ナット回転法による締付け完了後の検査は、1次締付け後のナットの回転量120°± 30° の範囲にあるものを合格とする。(JASS6)

⑦呼び径が M22 のトルシア形高力ボルトの長さは、締付け長さに 25 mmを加えた値を標準とした。

答え

 ×

[ 解説 ]
呼び径がM22のトルシア形高力ボルトの長さは締付け長さに35mmを加えた値を標準とする。

(耐火被覆)

⑧吹付け工法は、耐火被覆材料を鉄骨に直接吹付ける工法であり、軽量セメントモルタル吹付けは硬化までの養生が不要である。

答え

 ×

[ 解説 ]
吹付け工法は、耐火被覆材料を鉄骨に直接吹き付ける工法で、軽量セメントモルタルの場合、吹付け後硬化するまでの2週間程度の養生が必要
・耐火被覆材の吹付け厚さは、確認ピンを用いて確認する。
・高層建築の耐火被覆材の吹付けは、ロックウール、セメント、せっこう、水を混合して圧送する湿式工法で行う。

⑨巻付け工法は、無機繊維のブランケットを鉄骨に取付ける工法であり、施工時の粉塵の発生がほとんどない。

答え

 ◯

[ 解説 ]
巻付け工法において、耐火被覆材の取り付けに用いる固定ピンは、鉄骨にスポット溶接により取り付ける。

⑩成形板張り工法は、加工した成形板を鉄骨に張り付ける工法であり、耐火被覆材の表面に化粧仕上げができる。

答え

 ◯

[ 解説 ]
耐火板張り工法において、繊維混入けい酸カルシウム板は、一般に吸水性が大きいため、雨水がかからないよう養生を行い、接着剤と釘を併用して取り付ける。

⑪左官工法は、下地に鉄鋼を使用し各種モルタルを塗る工法であり、どのような形状の下地にも施工継目のない耐火被覆を施すことができる。

答え

 ◯

例)セラタイカ等

一次検定 施工(躯体工事)その他の工事 9-1 ALCパネル工事

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
9° その他の工事

ALCパネル工事
下記の正誤を判断せよ。

①縦使いの外壁パネルの取付けにおいて、スライド工法では、パネルの上端部が可動となる目地用鉄筋付き特殊金物で接合する。

答え

 ◯

②フットプレート構法において、パネル上部の取付けは、面内方向に可動となるように取付けた。

答え

 ◯

③躯体の層間変位が大きいので、外壁パネルは変形に対する追従性能が高いロッキング構法で取付けた。

答え

 ◯

[ 解説 ]
躯体の層間変位大きい場合は、ロッキング構法及びスライド構法が採用される

④間仕切りパネルの長辺方向に、パネルの強度上支障とならない程度の溝掘りを行った。

答え

 ◯

⑤横壁ボルト止め構法において、パネル積上げ段数5段ごとに受け金物を設けた。

答え

 ◯

[ 解説 ]
パネルを横使いにして施工するボルト止め構法は、3〜5段ごとに下地鋼材に取付けた受け金物により支持する。

⑥外壁パネルと間仕切りパネルの取合い部は、パネル同士のすき間がないように突付けとした。

答え

 ×

[ 解説 ]
外壁パネルと間仕切りパネルとの取合い部は、パネル同士のすき間を20mm伸縮目地とする。外壁パネルの孔あけ加工は、1枚当たり1箇所とし、主筋の位置を避け、パネルの短編幅の1/6以下の大きさとする。

⑦外壁の出隅及び入隅部のパネル接合部は、伸縮目地を設け、耐火目地材を挟み込んだ。

答え

 ◯

[ 解説 ]
耐火性能が要求される外壁パネルの伸縮目地には、目地幅より大きな耐火目地材を20%程度圧縮して充填した後にシーリングを施工する。

⑧取扱い時に欠けが生じ、補強鉄筋が露出して構造耐力上支障がある外壁パネルは、製造業者が指定する補修モルタルで補修して使用する。

答え

 ×

[ 解説 ]
ALCパネルの幅又は全体にわたりひび割れのあるもの、補強筋の露出している欠けのある構造耐力上支障のあるパネルは、補修モルタルで補修しても使用してはならない

 

⑨屋根及び床パネルは、表裏を正しく置き、有効な掛かりしろを確保して、長辺は突き合わせ、短辺小口相互の接合部に20mm程度の目地を設け、敷き並べる。

答え

 ◯

一次検定 施工(躯体工事)耐震改修工事 10-1 耐震改修工事

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
10° 耐震改修工事

10-1 耐震改修工事
下記の正誤を判断せよ。

(現場打ち鉄筋コンクリート壁の増設工事)
①既存壁に新たに増打ち壁を設ける工事において、シヤーコネクターを型枠固定用のセパレーターとして兼用した。

答え

 ◯

[ 解説 ]
増打ち壁の場合、既存壁との一体性を増すがめに、シアーコネクターをして既存壁に設置したあと施工アンカーをセパレーターに利用することができる。

②コンクリート流込み工法による壁の増設では、上部すき間に圧入したグラウト材が空気抜きから出ることでグラウト材が充填されたことを確認した。

答え

 ◯

[ 解説 ]
コンクリート流込み工法による壁増設は、上部20㎝程度残して流し込み、グラウト材を圧入するが、グラウト材が空気抜きから出ることで充填を確認する。

③既存構造体にあと施工アンカーが多数埋め込まれる増設壁部分に用いる割裂補強筋には、スパイラル筋又ははしご筋を用いることとした。

答え

 ◯

[ 解説 ]
既存構造体にあと施工アンカーが多数埋め込まれる増設壁との取合い部分では、コンクリート又はグラウト材の割裂防止のため、スパイラル筋又ははしご筋等の割裂補強筋を用いる。

④鉄筋コンクリート壁の増設工事において、既存梁下と増設壁上部とのすき間のグラウト材の注入は、予定した部分を中断することなく1回で行った。

答え

 ◯

⑤鉄筋コンクリート壁の増設工事において、注入するグラウト材の練上がり時の温度は、練り混ぜる水の温度を管理し、10〜35℃の範囲となるようにした。

答え

 ◯

[ 解説 ]
グラウト材の練り上がりの温度は、10〜35℃の範囲になるように、練り混ぜに用いる水の温度を10℃以上になるように管理する。

(鉄骨ブレースの設置工事)
⑥枠付き鉄骨ブレースの設置工事において、現場で鉄骨ブレース架構を組み立てるので、継手はすべて高力ボルト接合とした。

答え

 ◯

(耐震スリット新設工事)
⑦柱と接する既存の袖壁部分に完全スリットを設ける工事において、袖壁の切欠きは、袖壁厚の1/2の深さまでとした。

答え

 ×

[ 解説 ]
耐震改修構造の完全スリットは、柱に接する壁の全厚さを切断し、完全に縁切りしたものであり、設問は、部分スリットの説明である