1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
1.建築学
2°.一般構造
2-2.基礎構造
下記の正誤を判断せよ。
(直接基礎)
①建物に水平力が作用するときは、基礎の滑動抵抗の検討を行う。
答え
◯
②地盤の調査深度は、基礎スラブの大きさや形状を考慮して決める。
答え
◯
[ 解説 ]
基礎底面の面積が同じであっても、その形状が正方形と長方形とでは、地盤の許容応力度は異なる。
③圧密沈下の許容値は、独立基礎の方がべた基礎に比べて大きい。
答え
×
[ 解説 ]
圧密沈下の許容値は、独立基礎の場合5㎝、ベタ基礎の場合は15㎝とされていて、独立基礎の方がベタ基礎より小さい。
基礎梁の剛性を大きくすることにより、基礎フーチングの沈下を平均化できる。
(杭基礎)
④支持杭を用いた杭基礎の許容支持力には、基礎スラブ底面における地盤の支持力は加算しない。
答え
◯
[ 解説 ]
杭の極限鉛直支持力は、極限先端支持力と極限周面摩擦力との和で表す。
⑤埋込み杭は、打ち込み杭に比べて極限支持力に達するまでの沈下量が大きい。
答え
◯
⑥支持杭を用いた杭基礎の場合、杭周囲の地盤沈下によって杭周面に働く正の摩擦力を考慮する。
答え
×
[ 解説 ]
支持杭を用いた杭基礎の場合、杭周囲の地盤沈下によって杭周面には下向きの摩擦力が働く(負の摩擦力)。杭の支持力を計算する場合に考慮する。
杭周囲の地盤に沈下が生じると、杭に作用する負の摩擦力は、一般に支持杭より摩擦杭のほうが大きい。
⑦地盤から求める単杭の引抜き抵抗力には、杭の自重から地下水位以下の部分の浮力を減じた値を加えることができる。
答え
◯
⑧群杭の杭1本当たりの水平荷重は、同じ杭頭水平変位の下では、一般に単杭の場合に比べて小さくなる。
答え
◯
[ 解説 ]
地震時に杭が曲げ破壊する場合には、破壊は一般に杭上部に発生しやすい。
⑨既成コンクリート杭の鉛直支持力を求める方法としては、杭の載荷試験が最も信頼できる。
答え
◯
⑩既成コンクリート杭における杭と杭の中心間隔は、杭径が同じ場合、打込み杭の方が埋込み杭より小さくすることができる。
答え
×
[ 解説 ]
打込み杭の中心間隔は、杭頭部の径の2.5倍以上、かつ75㎝以上であり、埋込み杭の中心間隔は、杭最大径の2倍以上で、打込み杭の方が杭の中心間隔が大きくなる。