1級建築施工管理技士 二次検定 躯体工事【演習問題09】

【 演習問題09 】

問題24

躯体工事に関する次の工事の施工において、施工管理者として確認を行うべき管理上の重点項目(チェックポイント)のうち、(1)、(2)については2項目、(3)、(4)については3項目を簡潔に記述せよ。

(1) 鉄筋のガス圧接

(2) 暑中コンクリート

(3) コンクリート型枠の組立て

(4) 高力ボルトの摩擦接合


解答例

[ 1 ]

①圧接者が有資格者であるかどうか確認する。

②圧接箇所のふくらみが鉄筋径dの1.4d以上であるこを確認する。

[ 2 ]

①コンクリートの打込み温度を35℃以下とする。

②コールドジョイントを防止するため必要に応じ遅延剤を用いる。

[ 3 ]

①型枠組立は、組立図の確認をしてのち行う。

②支柱の位置や間隔の確認を行う。

③型枠建入れの精度の確認を行う。

[ 4 ]

①摩擦面の状態の確認を行う。
②ボルトの保管管理を十分に行う。
③締付け順序や二度締めの確認を行う。

問題25

コンクリート工事・鉄骨工事に関する次の用語について簡単に説明せよ。

(1) AE減水剤

(2) 細骨材率

(3) コールドジョイント

(4) エンドタブ

(5) トルクコントロール

解答例

(1) AE減水剤
所定のスランプ値を得るのに必要な単位水量を減少させるとともに、微細な空気泡を連行し、コンクリートの耐久性を向上させるもの。

(2) 細骨材率
細骨材および粗骨材の絶対容積の和に対する細骨材の絶対容積の百分率のこと。

(3) コールドジョイント
先に打ち込まれたコンクリートの凝結がある程度進むと、あとから打ち込まれたコンクリートを一体にならない継目ができる。この継目をコールドジョイントという。

(4) エンドタブ
溶接の欠陥を防止するため、始点と終点に取り付ける補助板のこと。

(5) トルクコントロール
高力ボルトに導入する軸力をトルク量で判定する方法。トルクレンチを用いる。