1級建築施工管理技士 二次検定 躯体工事【演習問題05】

【 演習問題05 】

問題12

次に示す柱状図の地盤と敷地まわりの断面図の状態において、G.L.-20mまでの根切り工事を行う場合、最も適している山留め壁は何か。また、排水計画上、その山留め壁に必要な根入れ長さは何m以上か記入せよ。
ただし、孔内水位は被圧水頭とし、逆打ち工法や地盤改良工法は採用しないものとする。

土質柱状図.jpg


【 攻略のポイント 】

①鋼矢板などの根入れな長さは、ボイリングを防止するため硬質粘土層まで伸ばし打ち止める。最低でも根入れ長さ4.5m、最大6m程度とする.。砂礫層で打ち止めない。

②地下鉄などの重要構造もあることから、周辺地盤の沈下の影響が小さく、高い止水性を持つ止水壁として、場所打ちRC地中壁工法か場所打ちRC柱列壁工法を用いる。また、最も止水性の高い、場所打ちRC地中壁が望ましい。

解答例

[ 山留め壁 ]
場所打ちRC地中壁

[ 根入れ長さ ]
4.5~6.0m

問題13

コンクリート打設において、タイピングとは何か簡潔に記述し、その主な目的を1つ記述せよ。


【 攻略のポイント 】

タンピングとはコンクリートが硬化する前に、初期ひび割れを防止するため、強くコンクリート面をたたいて押さえつけてひび割れを防止し、密実なコンクリートに仕上げるための手順。

解答例

コンクリートの初期ひび割れを防止し、密実なもとのとするため。

問題14

現場に搬入された加工済みの鉄筋の材質(SD 295AやSD 345など)を確認する方法1つ簡潔に記述せよ。


【 攻略のポイント 】

鉄筋の材質(強度)を確認するため次のことを行う。

①鉄筋の圧延マークを調べる。

②鉄筋の片断面の色の表示を調べる(SR 235:赤、SD 295B:白、SD390:緑など)

解答例

[ 材質の確認方法 ]
鉄筋の片断面の色表示で確認する。