1級建築施工管理技士 二次検定 仕上工事【演習問題05】

【 演習問題05 】

問題13

仕上工事に関する次の記述について、正しいものは「正」、間違ってるものは「誤」と記入し、「誤」としたものはその理由を簡潔に記述せよ。

[ 1 ]
防水工事用アスファルトは、針入度指数の数値が大きいほど高い温度に対して硬化しやすく、低い温度に対して硬化しにく。

[ 2 ]
建具の気密性、水密性は、JISによる等級の数値が小さいほど性能が優れている。

[ 3 ]
外壁タイルの密着張りは、上部から下部へと1段おきに張り、そのあと、間を埋めるようにして張る。

[ 4 ]
ウィルトンカーペットのはぎ合わせは、グリッパー工法又は丈夫な手縫いによるつづり縫いとする。

[ 5 ]
ウレタン樹脂塗り床は、塗り回数が増えると内部に気泡が生じやすくなるので、厚くしても一度に塗りあげる。


解答例

   正・誤 ( 理 由 )
[ 1 ]  誤
針入度指数の数値が大きほど高温に対して軟化しにく。

[ 2 ]  誤
JISによる水密性は等級が大きいほど性能が高い。

[ 3 ]  正  ー

[ 4 ]  誤
ウィルトンカーペットのはぎ合せは、ヒートボンド工法により行う。

[ 5 ]  誤
ウレタン樹脂塗り床は、数回に分けて塗る。

問題14

仕上工事に関する次の記述について、正しいものは「正」、間違ってるものは「誤」と記入し、「誤」としたものはその理由を簡潔に記述せよ。

[ 1 ]
陶磁器質タイル張り工事において、改良積上げ張り工法によるタイルの張付けは、下塗りまで行った壁の下地モルタル面に、張付けモルタルをタイル裏面全面に平らに塗付けて張付けた後、木づちの類でたたき締めて張付ける。

[ 2 ]
壁のモルタル塗りにおいて、下塗り及びラスこすりは、2週間以上放置して、ひび割れなどを十分発生させてから次の塗付けにかかる。ただし、気象条件などにより、監理者の承認を受けて、放置期間を短縮できる。

[ 3 ]
アルミニウム製建具の取付けにおいて、雨掛り部分の周囲充填用モルタルは、防水剤又は凍結防止剤入りのモルタルとする。ただし、酸化物を主成分とする防水剤又は凍結防止剤を用いてはならない。

[ 4 ]
塗装工事において、塗膜の表面にしわができる原因は、①油性塗料を厚塗りした場合、②塗装後気温が急激に下がった場合、③下塗りの乾燥が不十分なまま上塗りした場合などがある。

[ 5 ]
ビニル床シート及びビニル床タイル張りの接着剤は、湯沸室、便所などの湿気の生じやすい床ではエポキシ樹脂系を、幅木、階段の蹴込みなどの垂直面では酢酸ビニル樹脂系溶剤系を用いる。


解答例

   正・誤 ( 理 由 )
[ 1 ]  誤
モルタルは、下塗りにつづいて中塗りを行う。

[ 2 ]  正

[ 3 ]  誤
塩化物を主成分とする防水剤を用いてはならない。

[ 4 ]  誤
②は塗装表面を急に乾燥させた場合である。

[ 5 ]  正

問題15

下図は雨がかりとなる外壁の窓まわりの詳細図である。図において機能上適当でない事項を5つ列記せよ。

サッシ ディテール(誤).jpg


解答例

(1)躯体関係
①窓上の躯体に水切りをつける。
②窓下の躯体に勾配をつける。

サッシディテール(正).jpg

(2)仕上げ関係
①防水のため、シーリング材をサッシ外側に3箇所挿入する。

②サッシ下部にモルタル詰めを行う。

③窓の取合部に断熱補修材を設ける。