一次検定 施工管理法 施工計画 1-6 施工計画書

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
1° 施工計画

1-6 施工計画書
仮設工事、土工事・基礎工事
下記の正誤を判断せよ。

(仮設工事)
①仮設照明用のビニル外装ケーブル(Fケーブル)は、コンクリートスラブに直接打ち込む計画とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
使用電圧が300V以下の低圧屋内配線であって、建設工事用の仮設照明用では、1年以内に限り、ビニル外装ケーブル(Fケーブル)をコンクリート内に直接埋設してもよい。

②乗入れ構台の構造計画に採用する積載荷重は、施工機械や車両などの荷重のほかに、雑荷重として1kN/m2を見込む計画とした。

答え

  ◯

③仮設の荷受け構台は、跳ね出しタイプで上階からワイヤロープでつる構造とし、ワイヤロープの安全係数を10で計算した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
荷受け構台の跳ね出しタイプで上階からワイヤロープでつる構造のものは、つり足場と同様、つりワイヤロープ及びつり綱線の安全係数が10以上、つり鎖及びつりフックの安全係数が5以上としなければならない。

(土工事・基礎工事)
④土工事で、ボイリング発生の防止のため、止水性の山留め壁の根入れを深くし、動水勾配を減らすこととした。

答え

  ◯

⑤山留め壁工法における一次根切りでは、山留め壁が自立状態となるので、一次根切り深さを浅くする計画とした。

答え

  ◯

⑥地下水位が高く軟弱な地盤に設ける山留め壁なので、ソイルセメント柱列山留め壁とする計画とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
ソイルセメント柱列山留め壁は、比較的山留め壁の剛性・止水性に優れているので、地下水位が高い砂層地盤や砂礫地盤から軟弱地盤まで広い範囲に適している。


 

⑦水平切梁工法においてプレロードを導入する場合、設計切梁軸力の100%を導入する計画とした。

答え

   ×

[ 解説 ]
水平切梁工法においてプレロードを導入する場合、設計切梁軸力の50〜80%程度の荷重により段階を追って均等に加える


  

⑧親杭横矢板工法において、横矢板が親杭のフランジからはすれないように、桟木又はぬきを横矢板の両側に釘で止める計画とした。

答え

  ◯

⑨高層建物で敷地全般にわたり深い地下掘削を行うので、逆打ち工法を採用する計画とした。

答え

  ◯

一次検定 施工管理法 施工計画 1-7 施工計画書

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
1° 施工計画

1-7 施工計画書
鉄骨工事、鉄筋コンクリート工事
下記の正誤を判断せよ。

(鉄骨工事)
①現場で使用する鋼製巻尺は、JISの1級品とし、張力を50Nとして鉄骨製品工場の基準巻尺とテープ合わせをする計画とした。

答え

  ◯

②建築構造用圧延鋼材の品質は、ミルシートだけによらず、ミルマーク、ステンシル、ラベル等を活用して確認することとした。

答え

  ◯

③鉄骨建方において、架構の倒壊防止用にワイヤロープを使用するので、このワイヤロープを建入れ直し用に兼用する計画とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
鉄骨の建方計画は、組立て順序、建方中の補強等全体的に検討するが、部分架構につていも、自重や強風等その他の荷重について安全性を確認する。

④部材の剛性が小さい鉄骨は、大ブロックにまとめて建入れ直しを行う計画とした。

答え

   ×

[ 解説 ]
部分の剛性が小さい鉄骨の建入れ直しは、ワイヤを緊張しても部分が弾性変形をするだけで修正されない場合があるので、できるだけ小ブロックごとに決めるようにする

(鉄筋コンクリート工事)
⑤ガス圧接継手で、圧接当日に鉄筋冷間直角切断機を用いて切断した鉄筋の圧接端面は、グラインダー研削を行わないこととした。

答え

  ◯

⑥スラブ型枠の支柱は、コンクリートの圧縮強度が12N/mm2以上、かつ、施工中の荷重及び外力について安全であることを確認して取り外し、転用することとした。

答え

  ◯

⑦鉄筋の組立て後、スラブ筋や梁配筋などの上を直接歩かないよう道板を敷き、通路を確保することとした

答え

  ◯

⑧コンクリートの打設計画において、同一打ち込み区画に同じメーカーのセメントを使用した複数のレディーミクストコンクリート工場のコンクリートを打ち込む計画。

答え

   ×

[ 解説 ]
同一打ち込み校区に同時に複数の工場よりコンクリートが供給されると、品質責任の所在を明確にすることが困難なため、複数の工場からの混合使用避ける

【参考】
鉄骨鉄筋コンクリート造の中層ビルにおける鉄骨建方の施工計画

・雨天の場合は時間降雨量が1mm以上、嵐の場合は最大風速10m/s以上のときは、作業不能日としてその日数を推定して工程計画を作成する。

・建方クレーンの旋回範囲に66,000Vの高圧送電線がある場合の離隔距離2.2m確保する。

・床面積当たりの鉄骨量が50kg/m2を下回る時等には、鉄骨の建て方時に自立させるために過大な補強をしなければならない場合がある。

・タワークレーンによる鉄骨建方の歩掛りは、一般に30ピース/日とする。

一次検定 施工管理法 施工計画 1-8 施工計画書

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
1° 施工計画

1-8 施工計画書
その他の工事
下記の正誤を判断せよ。

(その他の工事)
①メタルカーテンウォール工事において、躯体付け金物は、本体鉄骨の製作に合わせてあらかじめ鉄骨工場で取り付けること。

答え

  ◯

[ 解説 ]
パネルユニット型メタルカーテンウォールは、面内剛性が高く、パネルユニット自体で層間変位を吸収するこは無理なので、施工も比較的簡単で、層間変位の追従性が高いロッキング方式を用いると良い。

②コンクリートブロック工事において、1日の積上げ高さの限度は、1.8m以内として施工する計画とした。

答え

   ×

[ 解説 ]
コンクリートブロックの1日の積み上げ高さは、1.6m以下を標準とする



> 補強コンクリート塀の規準 <学会規準>

③左官工事において、内壁のモルタル塗り厚さが20mmの場合、3回塗りとする計画とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
壁・天井のモルタルの1回の塗り厚さは、標準6mm、最大9mmが限界であり、塗り厚さが20mmの場合、3回塗りは適当である。

④壁張り石工事の湿式工法において、ぬれ色や白華の防止のため、石裏面処理材を使用する計画とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
石裏面処理材の使用目的は、主としてぬれ色及び白華の防止であり、湿式工法等で使用される。

⑤シーリング工事において、ALCパネル間の目地には、低モジュラスのシーリング材を使用することとした。

答え

  ◯

⑥タイル工事において、外壁タイル張り面の伸縮調整目地の位置は、下地コンクリートのひび割れ誘発目地と一致させる計画とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
各々の位置が異なった場合、躯体あるいは下地における亀裂誘発目地の位置にあるタイルには、ひび割れが発生する。また、タイル面のみに伸縮調整目地を設けても、ほとんど意味をなさない。躯体及び下地モルタル面の亀裂誘発目地を一致させる必要がある。
タイル工事において、密着張りにおける振動工具による加振は、張付けモルタルがタイルの周囲から目地部分に盛り上がる状態になるまで行う。

⑦金属工事において、海岸近くの屋外に設ける鋼製手すりが塗装を行わず亜鉛めっきのまま仕上げとなるので、電気亜鉛めっきとすることとした。

答え

   ×

[ 解説 ]
海岸近くの屋外に設ける鋼製手すりが塗装を行わず亜鉛めっきのままの仕上げとなる場合は、めっきの付着量の多い溶融亜鉛めっきのA種を用いる

⑧コンクリート面にビニル壁紙を直張りとするので、下地が乾燥していない場合は、シーラー処理を行ってから壁紙を張る計画とした。

答え

   ×

[ 解説 ]
コンクリート面にビニル壁紙を直張りする場合、シーラーを用いても湿気止めの役目は果たさず、下地の乾燥が不十分な時には、カビや変色が起きやすい

一次検定 施工管理法 施工計画 1-9 労働基準監督署長への届出

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
1° 施工計画

1-9 労働基準監督署長への届出
下記の正誤を判断せよ。
①つり上げ荷重が3t以上のクレーンを設置する場合は、当該工事の開始の14日前までに、届け出なければならない。

答え

   ×

[ 解説 ]
つり上げ荷重が3.0 t以上クレーンを設置する場合は、工事の開始の日の30日前までに届けなければならない

②積載荷重1t以上の人荷用エレベーターを設置する場合は、その計画を当該工事の開始の日の14日前までに届け出なければならない。

答え

   ×

[ 解説 ]
積載荷重 1 t 以上人荷用エレベーターを設置する場合は、工事の開始の日の30日前までに届けなかればならない

③ゴンドラを設置する場合は、その計画を当該工事の開始の日の30日前までに届け出なければならない。

答え

  ◯

④支柱の高さが3.5m以上の型枠支保工を設置する場合は、その計画を当該工事の開始の日の30日前までに届け出なければならない。

答え

  ◯

⑤高さが31mを超える建築物を解体する場合は、その計画を当該仕事の開始の日の30日前までに届け出なければならない。

答え

   ×

[ 解説 ]
高さ31mを超える建築物または工作物の建設改造解体又は破壊の仕事を行う場合は、仕事開始の日の14日前までに、届け出なければならない。
指定地域内において特定建設作業を伴う建設工事を施工しようとする者は、原則として、当該特定建設作業の開始の日の7日前までに、市町村長に届け出なければならない。

⑥高さ10m以上の構造の足場を60日以上設置する場合は、当該工事の開始の日の30日前までに届け出なければならない。

答え

  ◯

⑦高さおよび長さがそれぞれ10m以上の架設通路を60日以上設置する場合は、当該工事の開始の日の30日前までに、届け出なければならない。

答え

  ◯

⑧掘削の深さが10m以上の地山の掘削の作業を労働者が立ち入って行う場合は、当該仕事の開始の日の14日前までに、届け出なければならない。

答え

  ◯

⑨耐火建築物に吹き付けられた石綿等を除去する場合、仕事の開始の日の14日前までに、届け出なければならない。

答え

  ◯

★計画の届出を要しない仮設物

◎型枠支保工で支柱の高さが3.5m未満のもの。

◎架設通路で高さおよび長さがそれぞれ10m未満のもの。

◎つり足場、張出し足場以外の足場で、高さが10m未満のもの。

◎高さおよび長さがそれぞれ10m以上の架設通路、または、つり足場、張出し足場もしくは高さが10m以上の足場で、組立てから解体までの期間が60日未満のもの。

一次検定 施工管理法 工程管理 2-1 工程計画及び工程表

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
2° 工程管理

2-1 工程計画及び工程表
下記の正誤を判断せよ。
①工程計画の準備として、工事条件の確認、工事内容の把握及び作業能率の把握などを行う。

答え

  ◯

②工事を行う地域の労務や資材の調達状況、天候や行事、隣接建造物の状況などを考慮する。

答え

  ◯

③算出した工期が指定工期を超える場合、クリティカルパス上に位置する作業を中心に、作業方法の変更、作業者の増員、工事用機械の台数や機種の変更などの検討を行う。

答え

  ◯

④基本工程を最初に立て、それに基づき順次、詳細工程を決定する。

答え

  ◯

⑤各作業の日程計画を立て、次に手順計画を決定する。

答え

   ×

[ 解説 ]
工程を立てるにあたっては、数量や仕様を確認して仕事の順序を明らかにして手順を決定後、その手順に沿って各作業の日程を決定して工期を計算するのが一般的である。

⑥工期が指定され、工事内容が比較的容易でまた施工実績や経験が多い工事の場合は、積上方式(順行型)を用いる。

答え

   ×

[ 解説 ]
工程計画の立案には、大別して積上げ方式(順行型)と割付方式(逆行型)とがあり、一般には工期が制約されているので、積上げ方式とは逆に、竣工期日から各工種の工期を定めていく割付方式を採用する場合が多い。

⑦同一設計内容の基準階を多く有する高層建築物の工事においては、タクト手法などを用いる。

答え

  ◯

⑧工期の調整は、工法、労働力、作業能率及び作業手順などを見直すことにより行う。

答え

  ◯

⑨マイルストーンは、工事の進捗を表す主要な日程上の区切りを示す指標であり、掘削開始日、地下躯体完成日、防水完了日等が用いられる。

答え

  ◯

工程計画を立案するに当たっての、検討項目の一般的な手順

 対象の全体工事を有意義に管理できる程度の部分工事に分解する。
①部分工事相互の順序を組み立てる。

②部分工事ごとに施工法を明らかにし、必要とする資材作業量、機械等を決める。

③部分工事に要する施工期間予算を検討する。

④全工程を通して、作業量の均等化をし、投入資源の平準化をする。

⑤部分工事が全工期の中に納まるように調整するとともに、全体の予算を決定する。

工程管理における進捗度管理の一般的な手順

工程表によって進捗の現状を把握する。

①工程会議などで遅れの原因がどこにあるかを調査する。

②遅れている作業の工程表の作成や工程表によって余裕時間を再検討する。

③作業員の増員、施工方法の改善等の遅延対策を立てる。

一次検定 施工管理法 工程管理 2-2 工程表

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
2° 工程管理

2-2 工程表
下記の正誤を判断せよ。
①工程表は、休日及び天候等を考慮した実質的な作業可能日数を算出して、暦日換算を行い作成する。

答え

  ◯

②バーチャート工程表は、ネットワーク工程表に比べて作業の手順が漠然としており、遅れに対する対策が立てにくい。

答え

  ◯

[ 解説 ]
バーチャート工程表は、作業間の関連が示されないので、クリティカルパス明確になりにくい

③バーチャート工程表は、他の工種との相互関係、手順、各工種が全体の工期に及ぼす影響等が明確でない。

答え

  ◯

④山積工程表における山崩しは工期短縮に用いられる手法である。

答え

   ×

[ 解説 ]
山積工程表における山崩しは、日程計算でわかっている作業の余裕日数を利用して、いくつかの作業の開始を遅らせることによって平均化をはかるものである

⑤Sチャートは、工事出来高の累計を縦軸に、工期の時間的経過を横軸に表示するものである。

答え

  ◯

⑥Sチャートは、直感的に予定と実施とを対比でき、一般に資源配分法として使用する。

答え

   ×

[ 解説 ]
資源配分手法は、日々の資源山積み量を求めて、その凹凸を調べ、凸の期間における作業の開始日を遅らせ、全体の資源量を平準化するもので、Sチャートとは異なる

⑦Sチャートは、工事の遅れが一目で速やかに把握でき、施工計画で定めた工程の進捗状況がよくわかる。

答え

  ◯

⑧Sチャートにおいて、グラフの曲線の傾きが水平になると工事が進んでいないことを示す。

答え

  ◯

⑨Sチャートにおいて、実績の出来高の累積値がバナナ曲線の内にある場合は、工程の遅れを示す。

答え

   ×

[ 解説 ]
Sチャートの計画曲線の上下に設ける許容限界線で囲まれた範囲の形がバナナに似ていることからバナナ曲線をいわれる。実績の工事出来高が曲線内にある場合は、工程は計画通りに進行している



  

⑩集合住宅の仕上工事は、各種専門工事の一定の繰り返し作業となるので、タクト手法では管理できない。

答え

   ×

[ 解説 ]
タクト手法は、同一設計内容の基準階が多い高層建築物の工事に適しており、集合住宅等の仕上工事の工程計画手法として適している

【関連】
●設定したタクト期間では終わることができない一部の作業の場合、作業期間をタクト期間の2倍又は3倍に設定する。

●各作業の進捗が密接に関連しているため、1つの作業の遅れは全体の作業を停滞させる原因となる。

●作業の進捗にしたがって生産性が向上するため、工事途中でタクト期間を短縮又は作業者の人数を削減する必要が生じる。

一次検定 施工管理法 工程管理 2-3 ネットワーク工程表

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
2° 工程管理

2-3 ネットワーク工程表
下記の正誤を判断せよ。
①ネットワーク工程表は、数多い作業の経路のうちで、その経路が全体の工程を最も強く支配するか、あらかじめ確認することができる。

答え

  ◯

[ 解説 ]
ネットワーク工程表は、全体の出来高が一目では判りにくいので、目的や規模等によっては、一目で概略が判りやすいバーチャート工程表併用することが望ましい。

②コンピューターを使用すれば複雑な工程表を作成しやすい。

答え

  ◯

③工程上の要となる作業が明らかになるので、重点管理が可能になる。

答え

  ◯

④クリティカルパスは、必ずしも1本とは限らない。

答え

  ◯

⑤クリティカルパス以外の作業でも、フロートを消費してしまうとクリティカルパスになる。

答え

  ◯

⑥フリーフロートは、その作業の中で使うと、後続作業に影響を及ぼす。

答え

   ×

[ 解説 ]
フリーフロートは、後続作業の最早開始時刻に全く影響を与えない余裕時間であり、その作業の中で使い切っても後続作業のフロートに全く影響を与えない

 

⑦トータルフロートは、フリーフロートからディペンデントフロートを引いたものである。

答え

   ×

[ 解説 ]
トータルフロートは当該作業の最遅終了時刻(LFT)から当該作業の最早終了時刻(EFT)を差し引いて求められる



関連)
ディペンデントフロートは、後続作業のトータルフロートに影響を与えるフロートである。

⑧トータルフロートが0の作業をつないだものが、クリティカルパスである。

答え

  ◯

⑨トータルフロートが0ならばディペンデントフローも0である。

答え

  ◯

⑩フリーフロートが0ならば、トータルフロートも必ず0である。

答え

   ×

[ 解説 ]
フリーフロートは、ある作業を最早開始時刻でスタートし、後続の作業も最早開始で始めたとき、後続の作業に全く影響を与えない余裕をいうので、トータルフロートは0になるとは限らない。フリーフロートはトータルフロートより小さいか同じになる。
関連)
結合点に入る作業が1つだけの場合は、その作業のフリーフロートはとなる。

⑪バーチャート工程表に比べ、少ない労力で作成できる。

答え

   ×

[ 解説 ]
ネットワーク工程表は、バーチャート工程表に比べ、作成には手法の知識と多くデータが必要で、多くの労力を必要とする
(関連)
バーチャート工程表に比べ、各作業の順序や因果関係が明確になり、工事手順の検討ができる。

一次検定 施工管理法 工程管理 2-4 ネットワーク工程表

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
2° 工程管理

2-4 ネットワーク工程表
それぞれのネットワーク工程表に関する記述として
下記の正誤を判断せよ。

①作業⑦ → ⑧の最早開始時刻は、18日である。

答え

  ◯

②作業⑤ → ⑦のフリーフロートは、0日である。

答え

  ◯

③クリティカルパスは、所要工期が34日のルートである。

答え

  ◯

[ 解説 ]
クリティカルパスの経路は
① → ② → ④ → ⑤ → ⑦ → ⑧ → ⑨ → ⑩

④作業⑥ → ⑨のトータルフロートは、2日である。

答え

   ×

[ 解説 ]
作業⑧ → ⑨が27日で、作業⑥ → ⑨ が23日なので、トータルフロートは、4日である

⑤所要工期は、34日である。

答え

  ◯

[ 解説 ]
クリティカルパスの経路は
① → ② → ④ → ⑤ → ⑦ → ⑧ → ⑨ → ⑩

⑥作業⑥ → ⑨のトータルフロートは、2日である。

答え

   ×

[ 解説 ]
作業⑥ → ⑨のトータルフロートは、27ー(16+7)=4日である

⑦作業⑦ → ⑧の最早開始時間は、18日である。

答え

  ◯

⑧作業⑤ → ⑦のフリーフロートは、0日である。

答え

  ◯

参考】ネットワーク工程表(文章のみで出題の例)
次の条件の建築工事の所要工期を求める。ただし、(  )内は各作業の所要日数である。

[条件]
①作業A(6日)、作業B(7日)は、同時に着工する。
②作業C(8日)は、作業A、Bが完了後着工できる。
③作業D(4日)、作業E(9日)は、
作業Bが完了後着工できる。
④作業F(8日)は、作業C、Dが完了後着工できる。
⑤全工事は、作業E、Fが完了したとき終了する。
→ 設問の条件を入れると、
下記のネットワーク工程表となる。

クリティカルパスによる所要工期は、
B → C → F で23日となる。

一次検定 施工管理法 品質管理 3-2 品質管理に関する記述

1級建築施工管理技士
学科対策 標準問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
3° 品質管理

3-2 品質管理に関する記述
下記の正誤を判断せよ。
①材料、部材、部品の受入れ検査は、種別ごとに行い、必要に応じて監理者の立会いを受ける。

答え

  ◯

②不良の再発防止のため、品質管理の実施に当たっては、プロセス管理より、試験や検査に重点を置いた管理とする。

答え

   ×

[ 解説 ]
不良の再発防止のためには、試験や検査に重点を置くより、作業そのものを適切に実施する方が重要であり、プロセス管理重点を置いた管理をする

③記録については、どのような記録を作成し、保管すべきかを品質管理計画段階で明確にする。

答え

  ◯

④検査の結果に問題が生じた場合には、適切な処理を施し、その原因を検討し再発防止処置を行う。

答え

  ◯

⑤品質に及ぼす影響では、計画段階よりも施工段階で検討する方がより効率的である。

答え

   ×

[ 解説 ]
品質管理は、品質に与える影響が大きい上流管理(生産工程の上流でできるだけ手を打つこと)を行うことが望ましく、施工段階より計画段階で検討する方が効果的である

⑥品質管理では、出来上がり検査で品質を確認することよりも、工程で品質を造り込むことを重視する。

答え

  ◯

⑦品質を確保するためには、工程の最適化を図るよりは、検査を厳しく行う方がよい。

答え

   ×

[ 解説 ]
品質は、工程で造り込むのがよく、工程の最適化を図ることが望ましい。検査に重点をおく品質管理は、手直しを必要とする等適切な管理にはならない。

⑧適正な工程が計画できたら、作業が工程どおり行われているかどうかの管理に重点をおく。

答え

  ◯

⑨建設業においては、設計者と施工管理会社及び専門工事会社の役割分担を明確にして品質管理を行う。

答え

  ◯

⑩ 品質保証活動とは、広くとらえれば営業・企画・設計・見積・契約・施工・保全に関する全活動である。

答え

  ◯

【施工品質管理表(QC工程表)の作成】

工種別又は部位別に作成し、品質確認の作業の流れに沿って、材料、作業員、作業のやり方等のプロセスでの造り込みとチェック事項をまとめたものである。

・管理項目には、重点的に実施すべき項目を取り上げる。

・検査の時間、頻度、方法を明確にする。

・工事監理者、施工管理者、専門工事業者の役割分担を明確にする。

・施工条件、施工体制は関係しない。

・管理値を外れた場合の処置をあらかじめ定めておく。

一次検定 施工管理法 品質管理 3-3 品質管理に用いる図表

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
3° 品質管理

3-3 品質管理に用いる図表
下記の正誤を判断せよ。
①特製要因図とは、特定の結果と原因系と原因系の関係系統的に表した図のことである。

答え

  ◯

②散布図は、2つの事象の関係を見る手法であり、両者の間に強い相関がある場合には、プロットされた点は直線又は曲線に近づく。

答え

  ◯

③パレート図は、出現頻度の数値の小さい方から順に並べた棒グラフで、それに累積度数曲線を描き加えたものである。

答え

   ×

[ 解説 ]
パレート図は、問題点をその現象別や要因別に集計し、出現頻度の大きい順に並べて棒グラフで表し、さらに累計した和を折れ線グラフにした図をいう。

④ヒストグラムは、データがどんな値を中心に、どんなばらつきをもっているかを見ることができる。

答え

  ◯

⑤管理図とは、データの度数分布の形等に注意し、規格値との関係をみる図のことである。

答え

   ×

[ 解説 ]
管理図とは、データをプロットした折れ線グラフに、管理限界線を記入して、作業工程が管理状態にあるかを判定するための図である。設問の説明はヒストグラムである。

⑥レディミクストコンクリートの品質管理には、XーR管理図が一般的に用いられる。

答え

  ◯

⑦X−R管理図により、作業工程が管理状態にあるかどうかが分かる。

答え

  ◯

⑧X−R管理図により、作業工程における測定値の変動の大きさが分かる。

答え

  ◯

⑨X-R管理図により、作業工程における測定値の変動の周期性が分かる。

答え

  ◯

⑩X-R管理図により、作業工程の異常原因が分かる。

答え

   ×

[ 解説 ]
管理図では異常があったことは分かるが、その原因は特性要因図等を用いなければ分からない