一次検定 施工(仕上工事)金属 7-1 軽量鉄骨天井下地

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
7° 金属工事

7-1 軽量鉄骨天井下地に関する記述
下記の正誤を判断せよ。
①吊りボルトは、間隔を900mm程度とし、周辺部では端から150mm以内に配置する。

答え

  ◯

②屋内の天井のふところが1,500mm以上ある吊りボルトは、径が6mmの丸鋼を用いて振れ止め補強を行った。

答え

  ×

[ 解説 ]
天井のふところが1,500mm以上ある場合には、縦横間隔1,800mm程度に吊りボルト(径9mm以上)の丸鋼を用いて振れ止め補強を行う

③屋内及び屋外に使用する野縁は、ボード張付け面の幅寸法が、シングル野縁は25mm、ダブル野縁は50mmのものを用いた。

答え

  ◯

④ボード1枚張りの場合、野縁の間隔は450mm程度とする。

答え

  ×

[ 解説 ]
野縁の間隔はボード類1枚張りの場合、ボード類の1辺の長さが600mm以下で300mm程度とする

⑤下地張りがなく、野縁が壁に突き付けとなる場所に天井目地を設けるので、厚さ0.5mmのコ形の亜鉛めっき鋼板を野縁端部の小口に差し込んだ。

答え

  ◯

⑥野縁を野縁受けに取り付けるクリップのつめの向きは、野縁受けに対し同じ向きに留め付けた。

答え

  ×

[ 解説 ]
野縁と野縁受けの留付けクリップのつめの向きは、野縁受けに対して交互に向きを変えて留め付ける。

⑦ダクト等で直接吊りボルトが取り付けられのないので、アングル等の鋼材をダクトと切り離して、吊りボルトを取り付けた。

答え

  ◯

⑧下り壁により天井に段違いがある場合、2,700mm程度の間隔で段違い部分の振れ止め補強を行う。

答え

  ◯

[ 解説 ]

⑨照明器具の開口のために、野縁及び野縁受けを切断したので、それぞれ同材で補強した。

答え

  ◯

野縁受け用のハンガーは、吊りボルトにナット2個を用いて挟み込んで固定した。

答え

  ◯



一次検定 施工(仕上工事)金属 7-2 軽量鉄骨壁下地

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
7° 金属工事

7-2 軽量鉄骨壁下地
下記の正誤を判断せよ。
①ランナーは、両端部は端部から50mm内側で固定し、中間部は900mm間隔で固定した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
ランナーを軽量鉄骨天井下地に取り付ける場合は、タッピンねじの類又は溶接で、間隔900mm程度に固定する。

②スタッドは、上下ランナーに差し込み、半回転させて取り付けた。

答え

  ◯

③スタッドの高さが4.5mだったので、90形のスタッドを用いた。

答え

  ◯

[ 解説 ]
スタッドは、上部ランナーの上端とスタッド天端のすき間が10mm以下となるように切断する。

④スタッドの間隔は、ボード2枚張りの場合は600mmとし、ボード1枚張りの場合は300mmとした。

答え

  ×

[ 解説 ]
スタッドの間隔は、ボード2枚張りの場合は450mm程度、ボード1枚張りの場合は、300mm程度とし、スタッドの上下は、ランナーに差し込む。

⑤スタッドの建込み間隔の精度は、±5mmとした。

答え

  ◯

⑥スペーサーは、各スタッドの端部を押さえ、間隔600mm程度に留め付けた。

答え

  ◯

⑦スタッドの高さが2.5mだったので、振れ止めは、床面ランナー下端から約1.2mの高さに1段のみ設けた。

答え

  ◯

⑧振れ止めは、フランジ側を下向きにして、スタッドに引き通した。

答え

  ×

[ 解説 ]
振れ止めは、ウェブの背の下側、フランジ側上向きにしてスタッドに引き通し、振れ止めに浮きが生じないようにスペーサーで固定する。
振止めは、床面から1,200mm程度の間隔でスタッドに引き通し、スペーサーで固定する。

⑨65形のスタッド材を使用した高さ4.0mのそで壁端部にスタッド材を2本抱き合わせて溶接したものを補強材として用いた。

答え

  ×

[ 解説 ]
袖壁の端部の補強は、使用するスタッド材の種類に応じて、出入り口など開口部に用いる垂直方向の補強材(C-60x30x10x2.3)と同材をスタッドに溶接等固定し補強する

参考)金属の表面処理

・海岸近くの屋外に設ける鋼製手摺は、溶融亜鉛めっきとし、上に塗装を行う。
・ステンレスと銅合金の接触腐食防止処置として、銅合金を塩化ビニル材で被覆する。
・ステンレスとアルミニウムの接触腐食防止処置として、アルミニウムにアクリル系の塗料を塗布する。
・ステンレスのヘアライン仕上げは補修が比較的容易なので、取付け後についた軽微な傷は現場で補修する。。

実践16 仕上工事9 内装2 金属工事

1級建築施工管理技士 実践16 仕上工事9 内装2 金属工事

建築施工管理者として、全体工期を管理する上で特に注意すべき事項のひとつに金属工事の早期調達計画がある。

工事が遅れて追い込まれた現場の多くでは、金属工事の発注が後回しになっていることが多い。

金属工事は設計者にとってもオリジナリティを出す部分であるだけに、こだわりが強い。

その分、どの工事においても後回しになり、十分な時間が取れずに、工事の遅れにつながっている。

設計者と施工者との早めの打合せによって、双方の問題解決が早まる。
最近では、金属を製作物は海外に製作することが多くなっており、スケジュール管理がますます重要になってくる。

金属工事の発注を遅らせず、準備を早く始める

金属工事の多くは数種類の材料からなっている。
一般的にはスチール、メッキスチール、アルミニウム、ステンレス、ブロンズなどからなる。
ほとんどの工事の場合、設計者は独自のデザインを求める傾向が強く、既成品を使用しない。
その発注から現場取り付けまでの手順は、
①工作図
②調整
③承認
④モックアップ
⑤モックアップ承認
⑥部材発注
⑦製作
⑧製品検査
⑨梱包と輸送
⑩現場取付
と長いプロセスとなり、6ヶ月ほどかかる場合もある。
しかし、発注準備が遅れた場合、手順を飛ばしたり、急ごしらえの製作では、品質が保てなくなり、急いで製作すると間違いも発生する。
建物の完成前の忙しい時期、そのための十分な時間を取れない場合も珍しくなく、工事の遅れにつながっている。
従って、製作期間を十分確保するために、早めに発注計画を立案することが重要である。
すなわち、着工の初期段階に金属工事の発注準備を進めてしまう方が間違いが少ない。
どんな工事でも着工初期の忙しさはさほどではないので、すべての金属工事の製品について発注予定リスト作成する。
製品名、材質、数量、発注先候補などを早めにまとめ、まずは設計趣旨を確認するための簡易なサンプルを作成し、議論を開始することが必要である。
最近では、メーカーによる研究開発が進み、新しい商品が増えてきている。
デザイン的にも品質保証的にも優れており、オプションも多いことから、既製品が使用されることが増えてきている。

日本で製作設計し、海外で製作する

シンガポールや中国の最新工場では、日本の製造技術が移植され、工作図も、日本並みにレベルアップしている。
また、設計者やゼネコンとの承認プロセスも情報技術の発達で急激に距離の壁が取り払われている。
むしろ中国やアジアの工場では、欧米のCAD 、CAMを取り入れて、人為的ミスが起きないようになっている。
材料的にもJIS規格内の製品の調達も可能で、コスト的には日本以外の材料の方が圧倒的に安いし、円高の影響も受けない。
また、塗装ラインもロボット化されて、作業員は少なく、熟練を要しないライン設計になっている。
更に、梱包と輸送についても、海上輸送のグローバル化で12m× 2.4m× 2.4mのコンテナに入るものであれば、1〜2週間で近くの港に到達できる。
海外の開発途上国へのもの造りのシフトは、今や自然な流れであり、止めることができない。
積極的な海外発注のリスクとヘッジの仕方が現場マンに求められている。

マンションベランダの手すり等は標準化する

デザイン性と製作技術とのコラボレーションにより、その建築にマッチしたパターンが決まれば、あとは標準化することで品質の安定化と経済性が追求できる。
外装の重要なデザインを占めるマンションベランダの手すりなどがその例である。