1級建築施工管理技士 ガラス工事 ガラスブロックの弱点

建築品質 ガラス工事


068)ガラスブロックの弱点

ガラスブロック(JIS A5212)は遮音性が良く、光を通しながらプライバシーを守るなどの機能を持っている。しかし、ガラスブロックは目地から水が入りやすく、ガラスブロックの熱膨張や地震の変位によってガラスブロックが割れることがある。

1.ガラスブロック専用アルミ枠を用いる

ガラスブロックを採用するときは、まずガラスブロック専用アルミ枠を用いる。この専用枠は上枠・縦枠に緩衝材を入れることができ、ガラスブロックの地震時の変位や熱膨張を吸収してくれる。ガラスブロックの緩衝材は地震時の変位に対応できる厚さとする。また、下枠は目地に入った水を排水する水抜き孔(径8mm以上、ピッチ1m)を設ける。


ガラスブロックのおさまり

2.目地部はすべてシール材にする

ガラスブロックが雨がかりにあるときは全ての目地をシールし、目地部からの雨水の浸入を止める。シールはガラスブロックや外壁を汚しにくいポリイソブチレン系のシールが望ましい。

3.力骨などはステンレス材とする

ガラスブロックにかかる耐風圧や地震力(面内・面外)などの力に対して、縦横600mm間隔の目地部に力骨(補強材)を入れる。力骨の繋ぎ筋や補強筋はステンレスのSUS304を使用する。

4.大断面のガラスブロック壁には伸縮目地を設ける

ガラスブロックのユニットの高さは6m以内とし、荷重はユニットごとに受ける。大断面のガラスブロックは5m以内ごとに伸縮目地を設ける。高さ方法はユニットごとに伸縮目地を設ける。