1級建築施工管理技士 経験記述 施工計画

近年の経験記述は
●合理化
●品質監理
●環境監理
がメインであり、「施工計画」については平成8年、平成12年以来出題されていないが、経験記述の全般に利用できる記述であるので、ここにまとめる。

①仮設工事(第三者災害防止)
[ 留意事項 ]
仮囲いの仕様・構造

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
道路に面した敷地角部に設置する仮囲いは、透明なもので強度のあるものを採用する計画とした。

[ それを行った理由 ]
歩道がない前面道路であったので、通行車両と歩行者の接触事故を防止するため。

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[ 留意事項 ]
近隣への騒音・震動防止対策

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
建設機械については、低騒音・低振動型のものを採用し、工事用シートについても防音シートとする計画とした。

[ それを行った理由 ]
当該現場の周辺には、精密機器を扱う工場や学校が隣接しているため。

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[ 留意事項 ]
搬入車両による交通災害の防止

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
資機材の搬入時間について、児童の通学時間帯である7時半から9時の時間帯を避けるとともに、誘導員を配置する計画とした。

[ それを行った理由 ]
現場近くに小学校があり、児童と資機材搬出入車両の接触事故が懸念されたため。

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[ 留意事項 ]
外部足場の組立て・解体作業中における歩行者への安全対策

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
外部足場の組立て・解体作業は、歩行者の安全を最優先し、誘導員を作業所の両端に配置し、歩行者を安全に誘導する計画とした。

[ それを行った理由 ]
通行人が多い商店街での作業であり、第三者災害のおそれが懸念されたため。

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②仮設工事(労働災害防止)

[ 留意事項 ]
落下物による災害防止

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
仮設足場の全面に工事用メッシュシート及び安全ネットを用いるとともに、各面について1か所ずつ投下設備を設ける計画とした。

[ それを行った理由 ]
外壁のタイル張替え工事で解体時の落下物による危険性が高いことや、当該現場の敷地は、計画建物周辺に比較的余裕があり、投下設備を設けることにより、安全に解体ガラを搬出できると考えたため。

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[ 留意事項 ]
外部足場の組立て中の作業員の安全確保

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
外部足場の組立てについては、「手すり先行工法」とする計画とした。

[ それを行った理由 ]
足場組立て時における作業員の足場からの墜落災害を防止するため。

③仮設工事(作業効率の向上)

[ 留意事項 ]
吹抜け部分における内部足場の計画

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
住居のリビング部分の内部足場には移動式足場を採用し、天井の下地から設備の器具付けまでの一連の工事を連続して行う計画とした。

[ それを行った理由 ]
当該現場は、リビング部分に吹き抜けのある共同住宅であり、たな足場を全面に設置ずる場合、解体できる広さもなく、また、足場を組み替える磁気の工程的余裕もないため。

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[ 留意事項 ]
足場上の作業効率

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
枠組足場の建枠幅を900mmから1,200mmに変更し、昇降階段をその枠の外側に設置し、足場上の作業スペースを確保した。

[ それを行った理由 ]
枠の内側に階段がなく、作業スペースが大きくできるとともに、材料の小運搬の効率及び足場上での作業効率が向上し、安全性も良好であると考えたため。

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[ 留意事項 ]
工程を順調に進めるための吊り足場の計画

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
高力ボルトを締め付けるための吊り足場について、建方時に先行して取り付ける先行吊り足場とする計画とした。

[ それを行った理由 ]
鉄骨建て方完了後の吊り足場の組立て作業が省略でき、工程を順調に進めることができると考えたため。

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[ 留意事項 ]
外部足場の解体後期の短縮

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
外部枠組足場の解体に45tラフテレーンクレーンを使用し、3段、4スパンを1ブロックとして地上に下ろし、地上にて解体する計画とした。

[ それを行った理由 ]
高所での解体作業より安全面が向上し、作業効率も良く、工期短縮が図れるため。

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[ 留意事項 ]
資材の搬入と揚重の効率化

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
搬入ゲートの近い位置にクレーンを設置し、前日の打合せでの資材の搬入時間を指定することにより、トラックから資材を直取りする計画とした。

[ それを行った理由 ]
敷地が狭く、資材置き場が確保できないため。

④土・山留め工事

[ 留意事項 ]
工事条件による山留め計画の妥当性

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
山留め支保工は地盤アンカー工法とし、隣地所有者の了解を得て除去式アンカーを採用する計画とした。

[ それを行った理由 ]
敷地の高低差が大きく、山留め壁にかかる側圧が偏土圧となり、また、近隣建物には一切地下室がなかったため。

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[ 留意事項 ]
工事条件による山留め計画の妥当性

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
深さ9mの地階部分の掘削において、ソイルセメント柱列山留め壁工法を採用する計画とした。

[ それを行った理由 ]
当該敷地は、地下水位も高く軟弱地盤であるとともに、掘削箇所は近隣敷地までもっとも近い部分で2mしか離れていないため。

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[ 留意事項 ]
工事条件による山留め計画の妥当性

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
軟弱地盤における深さ12mの掘削において、費用はかかるが水平切梁工法に代えて逆打ち工法を採用した。

[ それを行った理由 ]
当該敷地は市街地で、周囲への騒音低減を考慮しなければならないとともに、工期が厳しく、計画建物の地階は深く、面積も広いため。

⑤杭工事

[ 留意事項 ]
狭小地における場所打ちコンクリート杭の鉄筋かごの加工・組立て

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
トレーラーで運搬できる長さを考慮して、工場にて加工・組立てした鉄筋かごを搬入した。

[ それを行った理由 ]
敷地が狭く、工期も厳しいことから、工場で加工・組立てをすることで工期短縮につながると考えたため。

⑥コンクリート工事
[ 留意事項 ]
コンクリートの打設計画

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
コンクリートポンプ車を建物内に引き込む計画を立て、2階梁・床(1スパン)の施工を後工事とする計画とした。

[ それを行った理由 ]
敷地に余裕がなく、建物外でのコンクリートポンプ車の設置場所の確保が困難であったため。

⑦鉄骨工事
[ 留意事項 ]
狭隘敷地での鉄骨建方計画

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
敷地の奥から1ブロックを最上階まで建て、建て入れ直しを行い、順次前面道路側に施工する計画とした(建逃げ方式の採用)

[ それを行った理由 ]
奥行きが深い敷地であり、敷地奥の建方が困難であったため。

⑨タイル工事

[ 留意事項 ]
外壁タイル張り工事の工期短縮

[ 計画内容や実施した処置・対策 ]
高層建物の外壁二丁掛けタイル張り工事を、密着張り工法からタイル先付けプレキャスト部材に変更した。

[ それを行った理由 ]
密着張り工法では、下地モルタル塗り作業とそおん養生期間、タイル張付け作業など、多くの工程をようするが、タイル先付けプレキャスト部材であれば、それらの工法を短縮できるため。

尚、自分が経験した建築工事に関して、指導的立場に立った工事に対してまとめておく。2項目程度の記述が求められるケースが多いので、最低3項目程度はまとめておく。