1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
4 施工(仕上工事)
6° 建具工事
6-2 エンジンドア・シャッター・カーテンウォール
下記の正誤を判断せよ。
①スライディングドアなので、開速度、閉速度とも500mm/sに設定した。
×
[ 解説 ]
自動ドア開閉装置において、スライディングドアの開閉速度は、開速度は500mm/s以下、閉速度は350mm/s以下である。自動ドア開閉装置において、手動開き力は、ドアを手で100N以下の力で開閉できなければならない。
②押しボタンスイッチ式のスライディングドアには、安全性を考慮して、補助センサーを設置した。
◯
[ 解説 ]
車いす使用者用の押しボタンスイッチ(点感知)は、ドアより70~100㎝後退した位置で、床より60~120㎝の高さに設置する。
(電動式の重量シャッター)
③外部に面するシャッターには、耐風圧性を高めるため、ガバナー装置を取り付けた。
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[ 解説 ]
ガバナー装置は、シャターの急激な落下を防止するための装置である。耐風圧性を高めるには、スラットのはずれ止め機構を取り付ける等で対処する。
スラットの形式では、インターロッキング形は防火シャッターに用いられ、オーバーラッピング形は防煙シャッターとして用いられる。
④シャッターには、全開又は全閉した際に所定の位置で自動的に停止させるためのリミットスイッチを取り付けた。
◯
[ 解説 ]
シャッターの降下時の挟まれ事故防止のため、座板等が障害物に接すると下降が停止する接触式の障害物感知装置を用いる。
(メタルカーテンウォール工事)
⑤床面に取り付けるファスナーは、カーテンウォール部材を制度よく取り付けるがめに、各階ごとに出された地墨をもとに取り付けた。
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[ 解説 ]
カーテンウォール部材を精度よく取り付けるためには、建物の基準墨を基にピアノ線等を用いて水平・垂直方向に連続した基準を設定して取り付ける。
⑥床面に取り付けるファスナーのボルト孔は、躯体の施工誤差を吸収するため、ルーズホール方式とした。
◯
⑦部材の熱伸縮による発音を防止するため、滑動する金物間に摩擦低減材を挟んだ。
◯
⑧パネル材は、脱落防止のために3箇所以上仮止めし、本止め後速やかに仮止めボルトを撤去した。
◯
⑨組立て方式は、すべての構成部材を工場で組み立てるノックダウン方式とした。
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[ 解説 ]
すべての構成部材を工場で組み立てるのは、ユニット方式である。ノックダウン方式は一部の部材を現場で取り付けてユニットが完成するように加工した部材である。
一般的には、本体鉄骨の製作に合わせてすべてを工場で製作するが、鉄骨工事に間に合わない場合、金物のみを別途搬入して、現場で取り付ける。