1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
4 施工(仕上工事)
6° 建具工事
6-1 金属製建具
下記の正誤を判断せよ。
(アルミニウム製建具)
①アルミニウム合金がコンクリート、モルタルに接する箇所には、ウレタン樹脂系の塗料を施した。
◯
②建具取付け用の躯体アンカーの打込み位置は、開口の隅より250mm内外を端とし、中間は600mmの間隔とした。
×
[ 解説 ]
躯体アンカーの打込み位置は、開口部の隅より150mm内外を端とし、中間は500mm内外の間隔に設ける。
建具枠に組み込む補強材、アンカー等は、鋼製又はアルミニウム合金製とする。鋼製のものは、亜鉛めっき等の接触による腐食防止処理を行ったものを使用する。
③外部建具周囲のモルタルを充填する際は、仮止め用のくさびを取り除いた。
◯
[ 解説 ]
仮止めに用いるくさびは、モルタル充填の際に取り除かないと作業ができないようにするために長いものを用いる。
④外部建具周囲の充填モルタルは、NaCl換算0.06%(質量比)以下まで除塩した海砂を使用した。
×
[ 解説 ]
外部建具周囲の充填モルタルに海砂を用いる場合は、NaCl換算0.04%以下まで除塩したものを使用する。水切り付きサッシは、水切り板及びサッシ下枠部と躯体間を、二度に分けてモルタル詰めを行う。
⑤モルタルが長時間アルミニウム材に付着すると、変色することがあるため、早期に除去、清掃した。
◯
(鋼製建具)
⑥建具枠は、くつずりの裏面に鉄線を付け、あらかじめモルタル詰めを行った後、取り付けた。
◯
[ 解説 ]
ステンレス鋼板製のくつずりは、厚さ 1.5mm以上のものを用いる。表面仕上げは、一般に傷が目立ちにくいヘアライン仕上げが用いられる。
⑦枠及び戸の取付け精度は、ねじれ、反り、はらみともそれぞれ許容差を、±4mmとした。
×
[ 解説 ]
枠及び戸の取付け精度は、ねじれ、反り、はらみともそれぞれ許容差が 2mm以内である。通常の鋼製建具枠は、心墨、陸隅等の基準墨を出し、建具にも基準墨に合う位置にマークして位置を調整する。精度の許容差は、面内、面外とも2mm以内とする。
⑧片開きドアに取り付けるドアクローザは、押して開ける側に取り付けるのでパラレル取付けとした。
◯
⑨防火設備の防火戸が枠と接する部分は、戸当たりを設け、閉鎖したときにすき間がない構造とした。
◯
・不定形シーリング材構法において、可動窓の場合、開閉時の衝撃によるガラスの損傷を避けるため、エッジスペーサーを設置する。
・不定形シーリング材構法におけるセッティングブロックは、一般にガラス横幅寸法の約1/4のところに2箇所設置する。
・グレイジングガスケット構法におけるガスケットは、伸ばさないようにし、各隅を留め付ける。
・構造ガスケット構法の場合、ジッパーを取り付ける際には、ジッパーとジッパー溝に滑り剤を塗布する。