1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
5 施工管理法
1° 施工計画
1-8 施工計画書
その他の工事
下記の正誤を判断せよ。
(その他の工事)
①メタルカーテンウォール工事において、躯体付け金物は、本体鉄骨の製作に合わせてあらかじめ鉄骨工場で取り付けること。
◯
[ 解説 ]
パネルユニット型メタルカーテンウォールは、面内剛性が高く、パネルユニット自体で層間変位を吸収するこは無理なので、施工も比較的簡単で、層間変位の追従性が高いロッキング方式を用いると良い。
②コンクリートブロック工事において、1日の積上げ高さの限度は、1.8m以内として施工する計画とした。
③左官工事において、内壁のモルタル塗り厚さが20mmの場合、3回塗りとする計画とした。
◯
[ 解説 ]
壁・天井のモルタルの1回の塗り厚さは、標準6mm、最大9mmが限界であり、塗り厚さが20mmの場合、3回塗りは適当である。
④壁張り石工事の湿式工法において、ぬれ色や白華の防止のため、石裏面処理材を使用する計画とした。
◯
[ 解説 ]
石裏面処理材の使用目的は、主としてぬれ色及び白華の防止であり、湿式工法等で使用される。
⑤シーリング工事において、ALCパネル間の目地には、低モジュラスのシーリング材を使用することとした。
◯
⑥タイル工事において、外壁タイル張り面の伸縮調整目地の位置は、下地コンクリートのひび割れ誘発目地と一致させる計画とした。
◯
[ 解説 ]
各々の位置が異なった場合、躯体あるいは下地における亀裂誘発目地の位置にあるタイルには、ひび割れが発生する。また、タイル面のみに伸縮調整目地を設けても、ほとんど意味をなさない。躯体及び下地モルタル面の亀裂誘発目地を一致させる必要がある。
タイル工事において、密着張りにおける振動工具による加振は、張付けモルタルがタイルの周囲から目地部分に盛り上がる状態になるまで行う。
⑦金属工事において、海岸近くの屋外に設ける鋼製手すりが塗装を行わず亜鉛めっきのまま仕上げとなるので、電気亜鉛めっきとすることとした。
×
[ 解説 ]
海岸近くの屋外に設ける鋼製手すりが塗装を行わず亜鉛めっきのままの仕上げとなる場合は、めっきの付着量の多い溶融亜鉛めっきのA種を用いる。
⑧コンクリート面にビニル壁紙を直張りとするので、下地が乾燥していない場合は、シーラー処理を行ってから壁紙を張る計画とした。
×
[ 解説 ]
コンクリート面にビニル壁紙を直張りする場合、シーラーを用いても湿気止めの役目は果たさず、下地の乾燥が不十分な時には、カビや変色が起きやすい。