1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
5 施工管理法
1° 施工計画
1-7 施工計画書
鉄骨工事、鉄筋コンクリート工事
下記の正誤を判断せよ。
(鉄骨工事)
①現場で使用する鋼製巻尺は、JISの1級品とし、張力を50Nとして鉄骨製品工場の基準巻尺とテープ合わせをする計画とした。
◯
②建築構造用圧延鋼材の品質は、ミルシートだけによらず、ミルマーク、ステンシル、ラベル等を活用して確認することとした。
◯
③鉄骨建方において、架構の倒壊防止用にワイヤロープを使用するので、このワイヤロープを建入れ直し用に兼用する計画とした。
◯
[ 解説 ]
鉄骨の建方計画は、組立て順序、建方中の補強等全体的に検討するが、部分架構につていも、自重や強風等その他の荷重について安全性を確認する。
④部材の剛性が小さい鉄骨は、大ブロックにまとめて建入れ直しを行う計画とした。
×
[ 解説 ]
部分の剛性が小さい鉄骨の建入れ直しは、ワイヤを緊張しても部分が弾性変形をするだけで修正されない場合があるので、できるだけ小ブロックごとに決めるようにする。
(鉄筋コンクリート工事)
⑤ガス圧接継手で、圧接当日に鉄筋冷間直角切断機を用いて切断した鉄筋の圧接端面は、グラインダー研削を行わないこととした。
◯
⑥スラブ型枠の支柱は、コンクリートの圧縮強度が12N/mm2以上、かつ、施工中の荷重及び外力について安全であることを確認して取り外し、転用することとした。
◯
⑦鉄筋の組立て後、スラブ筋や梁配筋などの上を直接歩かないよう道板を敷き、通路を確保することとした
◯
⑧コンクリートの打設計画において、同一打ち込み区画に同じメーカーのセメントを使用した複数のレディーミクストコンクリート工場のコンクリートを打ち込む計画。
×
[ 解説 ]
同一打ち込み校区に同時に複数の工場よりコンクリートが供給されると、品質責任の所在を明確にすることが困難なため、複数の工場からの混合使用は避ける。
・雨天の場合は時間降雨量が1mm以上、嵐の場合は最大風速10m/s以上のときは、作業不能日としてその日数を推定して工程計画を作成する。
・建方クレーンの旋回範囲に66,000Vの高圧送電線がある場合の離隔距離は2.2m確保する。
・床面積当たりの鉄骨量が50kg/m2を下回る時等には、鉄骨の建て方時に自立させるために過大な補強をしなければならない場合がある。
・タワークレーンによる鉄骨建方の歩掛りは、一般に30ピース/日とする。