1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
1.建築学
2°.一般構造
2-4.鉄筋コンクリート構造2
下記の正誤を判断せよ。
(耐力壁)
①耐力壁は、地震時にねじれ変形が生じないよう、建物の重心と剛心との距離が小さくなるおうに配置する。
◯
[ 解説 ]
地震時の応力集中による変形・損傷を避けるため、各階の剛性に大きな偏りがないように計画する。
②耐力壁の剛性評価に当たっては、曲げ変形、せん断変形を考慮するが、回転変形は考慮しない。
×
[ 解説 ]
耐震壁の剛性評価に当たっては、曲げ変形、せん断変形に加え、回転変形も考慮する必要がある(基礎の回転が、耐震壁の剛性に対して非常に大きな影響を与えるため。)
③耐震壁の立体配置は、耐震計画上、市松模様状に分散して配置することは望ましくない。
×
[ 解説 ]
耐震壁の立面配置は、上下同一位置に配置するか、市松模様状に分散させ、バランスよく配置する。
④腰壁、垂れ壁、そで壁等は、柱及び梁の剛性やじん性への影響を考慮して計画する。
◯
[ 解説 ]
垂れ壁や腰壁により短柱となった柱は、水平力が集中するので、壁と柱の間を構造的に絶縁する(スリットを設ける)など考慮する。
(配筋・その他)
⑤異形鉄筋相互のあきは、呼び名の数値の1.5倍、粗骨材の最大寸法の1.25倍、25mmのうち最も大きな数値以上とする。
◯
⑥柱に用いるスパイラル筋の重ね継手の長さは、50d(dは呼び名の数値、又は鉄筋径)以上、かつ300mm以上とする。
◯
⑦梁主筋を柱にフック付き定着とする場合、定着長さは鉄筋末端のフックを含めた長さをする。
◯
[ 解説 ]
一般に、鉄筋の定着や重ね継手においてフックをつける場合には、鉄筋末端部のフック部分を含まないものとする。
梁主筋を外柱に定着とする場合は、鉄筋の折曲げ起点は柱せいの3/4倍以上のみ込ませた位置とし、かつ、90° フック(余長 8d )として、定着長さL2 は柱面から余長先端まで含む。
⑧平面的に長大な建物には、コンクリートの乾燥収縮や不同沈下等の問題が生じやすいので、エクスパンションジョイント(EXP.J)を設ける。
◯
[ 解説 ]
建物に設けるエキスパンションジョイント部のあき寸法は、建物相互の変形量や建物の高さを考慮する。
⑨衝突等の屋上突出部は、剛性が急変するため大きな地震力が作用するので、設計震度を増大させて計画する。
◯