1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
1.建築学
2°.一般構造
2-5.鉄骨構造1
下記の正誤を判断せよ。
①梁の材質をSN400からSN490に変えても、荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。
◯
②圧縮材は、細長比が小さいものほど座屈しやすい。
×
[ 解説 ]
細長比 λ は次式で求められる。
細長比(λ)= 座屈長さ( lk )/ 断面二次半径( i )
座屈長さが大きくなるほど、また、断面二次半径が小さくなるほど、細長比は大きくなる。したがって、細長い圧縮材となり、細長比が大きいほど、座屈しやすい。
③荷重点スチフナーは、H型鋼の大梁と小梁の接合部などに大梁の座屈補強のために設けられる。
◯
[ 解説 ]
H形鋼梁の材軸に直角方向に配置する中間スチフナは、局部座屈の補強として用いる。
④中間スチフナは、梁の材軸と直角方向に配置し、主としてウェブプレートのせん断座屈補強として用いる。
◯
⑤構造用鋼管は、曲げモーメントに対して横座屈を生じにくい。
◯
⑥角形鋼管柱とH形鋼梁の剛接合の仕口部には、ダイアフラムを設けて力が円滑に流れるようにする。
◯
[ 解説 ]
柱に取り合う梁せいが異なる場合、その差が150mm以下であると、梁際にハンチ等の検討が必要なので注意する。
⑦根巻き柱脚は、露出柱脚よりも高い回転拘束をもつ柱脚が構成できる。
⑧高層建築、大型工場など大規模な構造物で、圧縮と引張りに抵抗する筋かいには、一般にH形鋼や鋼管が用いられる。
◯
⑨引張材の接合を高力ボルト摩擦接合とする場合は、母材のボルト孔による欠損を考慮して、引張応力度を計算する。
◯
⑩部材の引張力によってボルト穴周辺に生じる応力集中の度合いは、普通ボルト接合の場合より高力ボルト摩擦接合の方が少ない。
◯