1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
3.施工(躯体工事)
5° 鉄筋工事
5-2 鉄筋工事(継手・定着)
下記の正誤を判断せよ。
①異形鉄筋の重ね継手長さは、コンクリートの設計基準強度によって異なる。
◯
[ 解説 ]
重ね継手の長さは、鉄筋の種類別にコンクリートの設計基準強度によって規定されている。同じ種類の鉄筋では、コンクリートの強度が高いほど継手長さは短くできる。
②異形鉄筋の重ね継手をフック付きとする場合、継手の長さは、フックの角度に応じて異なる。
×
[ 解説 ]
継手のフックの角度は、鉄筋が使用される場所等によって規定されており、フックの角度によって、継手の長さが異なることはない。
③径の異なる鉄筋を重ね継手とする場合、重ね継手の長さは、細い方の径により算定する。
◯
[ 解説 ]
大梁端部の下端筋の重ね継手中心位置は、梁端から梁せい分の長さをはずした両端部に設ける。D35以上の鉄筋には、重ね継手を設けないことを原則とする。
④梁主筋の重ね継手は、水平重ね、上下重ねのいづれでもよい。
◯
[ 解説 ]
梁主筋の重ね継手は、水平重ね、上下重ねのいずれでもよいが、重ね部分のかぶり厚さが一方に偏らないように注意する。
⑤大梁端部の下端筋の重ね継手中心位置は、梁端から梁せい分の長さの範囲には設けない方がよい。
◯
⑥壁縦筋の配筋において、下階からの縦筋の位置がずれていたので、鉄筋を折り曲げないであき重ね継手とした。
◯
⑦柱に用いるスパイラル筋の重ね継手の長さを、40d以上、かつ200mm以上とした。
×
[ 解説 ]
柱に用いるスパイラル筋の重ね継手長さは、50d以上、かつ300mm以上とする。
⑧180° フック付き重ね継手の長さは、フックの折曲げ開始点間の距離とした。
◯
⑨隣り合うガス圧接継手の位置は、300mm程度ずらす。
×
[ 解説 ]
隣り合う重ね継手の中心位置は、重ね継手長さの約0.5倍又は1.5倍以上ずらす。
⑩柱主筋のガス圧接継手位置は、梁上端から 500mm以上、1,500mm以下、かつ、柱の内法高さの3/4以下とする。
◯