026)コンクリート打継ぎの防水対策
コンクリート造は基本的に1層(階)ごとにコンクリートを打設して構築される。そこで1層ごとに打継ぎ部が存在する。また、規模の大きな建物では平面で工区を分けて施工することもあり、垂直の打継ぎも発生する。地下躯体や外壁の打継ぎ部は水が侵入する原因となる。雨水を侵入させないように打継ぎ部の処理を確実にしたい。
1.地下躯体の打継ぎ部は止水材を打込む
地下外壁の打継ぎ部で外防水やシールすることができない場合、打継ぎ部に生コンクリートと反応して止水する反応接着型ブチルゴム止水板(スパンシールなど)を設置する。( B部詳細 )
コンクリート躯体の打継ぎ
打継ぎ部詳細
2.1階足元の打継ぎ位置は幅木天端に合わせる
1階外壁足元の打継ぎ位置は外部幅木の高さに合わせて設けると良い。
3.1階床が土間の時は打継ぎ
1階床が土間の時は打継ぎを地中にして、塗膜防水をする。基礎梁や壁、土間のコンクリート強度が異なる場合もあるので、基礎梁天端で壁と打継ぎ、塗膜防水をする。建物周囲に砂利などを敷いて排水を良くすると防湿効果もある。
4.地上階の打継ぎ部は止水を確実にする
地上階外壁の打継ぎ部は、シールで止水することになるが、さらに打継ぎ面に外勾配を設けて水が入りにくくしておく。( A部詳細 )