配筋検査のつぼ


鉄筋工事はRC造及びSRC造の品質を確保する上で、コンクリート工事、型枠工事と並んで、最も重要な部分である。
鉄筋の種類や、本数、加工方法、継手や定着どれをとっても見逃すことのできない重要なものである。

その為、
・専門業者の自主チェック
・現場(作業所)の自主チェック
・場合によっては生産本部のチェック
・監理者のチェック
の3〜4重のチェックになっている。

集合住宅のデベロッパーによっては、更に第3者の検査を導入する場合もある。

一般的には、基礎、柱、梁、壁および床版などの主要構造物および構造耐力上重要な部分、特殊なおさまりは設計図に、基本的なルールは配筋標準図にに記載されている。

特殊な納まりを設計図内で表現できていなかったり、意匠図との不整合があったりする場合は、質疑応答、設計変更等というかたちで、
鉄筋業者 ⇄ 作業所 ⇄ 設計・監理者
といった、やりとり行い、記録を残すとともに、情報の共有化を行う。

その後に、配筋作業、配筋検査が始めることができる。

場合によっては、配筋時にどうしても納まらず質疑応答が発生する場合もあるが、その場合においても、変更する場合には確実に記録を残しておくことが重要である。

ここでは、基本的なルールを日本建築学会基準JASS5に基づいて、解説したい。
下記の書籍を参照した。


鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説〈2010〉

やまとたける

一級建築士/ 1級建築施工管理技士

Share
Published by
やまとたける