1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
4 施工(仕上工事)
4° 塗装工事・吹付け工事
4-3 防水形複層塗材E
(防水形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材)
①下塗材は、指定量の水又は専用うすめ液で均一に薄める。
◯
②下塗材の所要量は、試し塗りを行い、0.2kg/m2とした。
◯
③主材の凸部処理を行う場合は、試し吹きを行ってから、本施工を行う。
◯
④主材は、下地のひび割れに対する追従性を向上させるため、混合時にできるだけ気泡を混入させる。
×
[ 解説 ]
主材の混合時に気泡を多く混入させると、下地のひび割れに対する追従性が著しく低下するので、気泡混入は最小限になるように注意を払う。
⑤入隅、出隅、開口部まわりなど均一に塗りにくい箇所は、はけやコーナー用ローラーなどで増塗りを行う。
◯
⑥主材の基層塗りは2回塗りとし、だれ、ピンホールがないように均一に塗り付けた。
◯
⑦凸部処理は、主材の模様塗り後1日経過してから行った。
×
[ 解説 ]
凸部処理を行う場合、押さえは主材の模様塗り後、乾燥状態を踏まえて、所定の模様が得られるように、1時間以内に行う。
(塗装の欠陥)
⑧下地の乾燥が不足すると、「色分かれ」が生じやすい。
×
[ 解説 ]
色別れの原因は、混合不十分や溶剤の過剰添加等で起こるので、十分に混合し、厚塗りを避け、だれを生じさせないようにする。なお、下地の乾燥不足は、ふくれ、はがれが生じやすい。
⑨塗料の流動性が不足すると、「はけ目」が生じやすい。
◯
[ 解説 ]
・下地の吸込みが著しいと、「つやの不良」が生じやすい。
・素地に水や油が付着していると、「はじき」が生じやすい。
⑩白化を防止するため、湿度が高いときの施工を避ける。
◯
[ 解説 ]
・だれを防止するため、希釈を控えめにし、はけの運行を多くする。
・ひび割れを防止するため、下塗りが十分乾燥してから上塗りを行う。
⑪しわを防止するため、厚塗りをし、乾燥時に温度を上げて乾燥を促進する。
×
[ 解説 ]
しわは、厚塗りや乾燥時に温度が上がって表面が上乾きになる等が原因で起きるので、設問のようなことはさける。