1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
4 施工(仕上工事)
5° 張り石工事・タイル工事
5-1 張り石工事(乾式)
乾式工法による外壁の張り石工事に関して
下記の正誤を判断せよ。
①石材は、厚さ20mmのものを使用した。
×
[ 解説 ]
乾式工法に用いる石材の厚さは、最低30mmとする。
石材の寸法は、幅及び高さ 1,200mm以下、かつ、面積 0.8m2 以下とする。
②下地面の寸法精度は±10mm以内となるようにした。
◯
③厚さ30mm、大きさ500mm角の石材のだぼ穴のはしあき寸法は、60mmとした。
×
[ 解説 ]
厚さ30mm、大きさ500mm角の石材のだぼ穴のはしあき寸法は、石材の厚みの3倍以上の端あき寸法を確保し、石材両端より辺長の1/4の位置に設置するのが一般的である。従って125mmとなる。
④厚さが30mmの石材のだぼ穴中央位置は、石材の裏面から15mmとした。
◯
⑤スライド方式のファスナーに設けるだぼ用の穴は、外壁の面内方向のルーズホールをした。
◯
⑥ファスナーは、ステンレス製とし、ダブルファスナーとした。
◯
[ 解説 ]
外部に用いられるファスナーは、ステンレス製のSUS304とし、取付け後、点検が不可能な部分は、耐久性と施工性のよりダブルファスナーをする方がよい。
⑦ダブルファスナー形式の場合の取付け代として、石材裏面と躯体コンクリート面の間隔を50mmとした。
×
[ 解説 ]
石材裏面と躯体コンクリート面の間隔は、ダブルファスナーの最小寸法は60mm、標準は70mmとする。
⑧石材間の目地は、幅を10mmとしてシーリング材を充填した。
◯
⑨だぼ穴からはみ出ただぼ穴充填材は硬化前に除去した。
◯
⑩ 壁最下部の巾木石には、裏面にモルタルを充填した。
◯
⑪ 石材が衝撃を受けた際の飛散や脱落を防止するため、繊維補強タイプの裏打ち処理材を使用した。
◯