1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
5 施工管理法
3° 品質管理
3-7 仕上工事における試験及び検査
下記の正誤を判断せよ。
①アルミニウム製建具の陽極酸化皮膜の厚さの測定は、過電流式厚さ測定器を用いて行った。
◯
②乾式工法における吹付けロックウールの施工中の吹付け厚さの確認は、吹付け面積 5m2ごとに行った。
◯
③塗装工事において、モルタル面のアルカリ度検査は、pHコンパレーターを用いて行った。
◯
④塗装下地のモルタル面のアルカリ度は、pH12以下であることを確認した。
×
[ 解説 ]
塗装可能な下地のアルカリ度の一般的な目安は、コンクリート、モルタル面ではpH9以下、プラスター面ではpH8以下である。
⑤2成分形シーリング材の硬化状況確認のためのサンプリングは、同一製造所の同一製造年月日のものを1ロットとして行った。
×
[ 解説 ]
シーリング剤の硬化状況等の確認のためのサンプリングは、材料名・練混ぜ年月日・ロット番号・通し番号を表示し、1組の作業班が1日に行った施工箇所を1ロットとして各ロットごとに行う。
関連)
シーリング材は、同一種類のものであっても、製造所ごとに組成が異なるため、接着性能に問題が起こる場合があるので、製造所ごとに行う。
⑥室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定は、パッシブ型採取機器を用いて行った。
◯
⑦工事現場での木材の含水率の測定は、高周波水分計を用いて行った。
◯
⑧現場搬入時の造作材の含水率は、15%以下であることを確認した。
◯
[ 解説 ]
木材の工事現場搬入時の含水率は、造作材、下地材では15%以下、構造材では20%以下である。
⑨錆止め塗装を工事現場で行う場合の塗付け量の確認は、塗布面積に対する塗料の使用量をもとに行った。
◯
[ 解説 ]
錆止め塗装の塗付け量の確認は、膜厚測定が困難な場合は、使用量から塗付け量を推定することができる。
類題)工場塗装における鉄鋼面の錆止め塗装の塗膜厚は、硬化乾燥後に電磁微厚計で確認した。
⇨ ◯
⑩アスファルト防水における溶融アスファルトの施工時の温度は、下限を230℃とした。
◯
[ 解説 ]
アスファルト防水における溶融アスファルトの施工時の下限は、一般の3種アスファルトで230℃程度、低煙・低臭タイプのアスファルトでは210度程度である。