1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
5 施工管理法
3° 品質管理
3-4 検査及び試験
下記の正誤を判断せよ。
①検査とは、品物の特性値に対して、測定、試験などを行って規定要求事項と比較して、適合しているかどうかを判定することをいう。
◯
②間接検査とは、購入者が供給者以外の第三者に試験を依頼して行う検査をいう。
×
[ 解説 ]
間接検査とは、購入検査で供給者が行った検査をを必要に応じて確認することにより、購入者の試験を省略する検査である。
関連)
間接検査は、長期にわたって供給側のの検査結果が良く、使用実績も良好な品物の受入検査の場合に適用される。
③無試験検査とは、品質情報、技術情報などに基づいて、サンプルの試験を省略する検査をいう。
◯
[ 解説 ]
無試験検査は、工程が安定状態にあり、品質状態が定期的に確認でき、そのまま次工程に流しても損失は問題にならない状態の場合に適用される。
④抜取検査とは、製品又はサービスのサンプルを用いる検査をいう。
◯
⑤品物がロットとして処理できない場合は、抜取検査とする。
×
[ 解説 ]
ロットからあらかじめ定められた検査方法に従って、サンプルを取ることができる場合には、抜取検査とするが、ロット処理ができない場合は、抜取検査はできない。
関連)
破壊検査となる場合は、抜取検査とする。
⑥全数検査は、不良品を見逃すと人命に危険を与えたり、経済的に大きな損失を受ける場合に適用される。
◯
[ 解説 ]
不良率が大きく、あらかじめ決めた品質水準に達していない場合は、全数検査とする。
⑦鉄筋(SD490を除く)のガス圧接部の検査は、外観検査は目視により全数検査とし、超音波探傷検査は抜取り検査とした。
◯
⑧圧接部の抜取検査は、試験方法について特記がなかったので、超音波探傷試験で行った。
◯
[ 解説 ]
外観検査は、全数検査とし、圧接部のふくらみの直径、ふくらみの長さ、圧接面のずれ、鉄筋中心軸の偏心量、圧接面の折れ曲がりについて行う。
⑨抜取検査の超音波探傷試験は、1検査ロットに対して3箇所無作為に抜き取って行った。
×
[ 解説 ]
抜取検査の超音波探傷試験は、非破壊試験で、1検査ロットに対して30箇所行う。
不合格1箇所以下の場合、ロット合格。2箇所以上の場合、ロット不合格。
引張試験の場合は1検査ロットあたりに対して3箇所。
不合格1箇所以下の場合、再度10箇所抜取り、合格であれば、ロット合格。
不合格2箇所以上の場合はロット不合格。
⑩抜取検査で不合格となったロットについては、試験されていない残り全数に対して超音波探傷試験を行った。
◯
・非破壊検査とは、非破壊検査の結果から、規格などによる基準に従って合否を判定する方法をいう。
・中間検査は、不良なロットが次工程に渡らないように事前に取り除くことによって損害を少なくするために行う。
・受入検査は、依頼した原材料、部品又は製品などを受け入れる段階で行う検査で、生産工程に一定の品質水準のものを流すことを目的で行う。