1級建築施工管理技士
学科対策 標準問題【 重要ポイント 】
5 施工管理法
3° 品質管理
3-2 品質管理に関する記述
下記の正誤を判断せよ。
①材料、部材、部品の受入れ検査は、種別ごとに行い、必要に応じて監理者の立会いを受ける。
◯
②不良の再発防止のため、品質管理の実施に当たっては、プロセス管理より、試験や検査に重点を置いた管理とする。
×
[ 解説 ]
不良の再発防止のためには、試験や検査に重点を置くより、作業そのものを適切に実施する方が重要であり、プロセス管理に重点を置いた管理をする。
③記録については、どのような記録を作成し、保管すべきかを品質管理計画段階で明確にする。
◯
④検査の結果に問題が生じた場合には、適切な処理を施し、その原因を検討し再発防止処置を行う。
◯
⑤品質に及ぼす影響では、計画段階よりも施工段階で検討する方がより効率的である。
×
[ 解説 ]
品質管理は、品質に与える影響が大きい上流管理(生産工程の上流でできるだけ手を打つこと)を行うことが望ましく、施工段階より計画段階で検討する方が効果的である。
⑥品質管理では、出来上がり検査で品質を確認することよりも、工程で品質を造り込むことを重視する。
◯
⑦品質を確保するためには、工程の最適化を図るよりは、検査を厳しく行う方がよい。
×
[ 解説 ]
品質は、工程で造り込むのがよく、工程の最適化を図ることが望ましい。検査に重点をおく品質管理は、手直しを必要とする等適切な管理にはならない。
⑧適正な工程が計画できたら、作業が工程どおり行われているかどうかの管理に重点をおく。
◯
⑨建設業においては、設計者と施工管理会社及び専門工事会社の役割分担を明確にして品質管理を行う。
◯
⑩ 品質保証活動とは、広くとらえれば営業・企画・設計・見積・契約・施工・保全に関する全活動である。
◯
・工種別又は部位別に作成し、品質確認の作業の流れに沿って、材料、作業員、作業のやり方等のプロセスでの造り込みとチェック事項をまとめたものである。
・管理項目には、重点的に実施すべき項目を取り上げる。
・検査の時間、頻度、方法を明確にする。
・工事監理者、施工管理者、専門工事業者の役割分担を明確にする。
・施工条件、施工体制は関係しない。
・管理値を外れた場合の処置をあらかじめ定めておく。