1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
5 施工管理法
2° 工程管理
2-3 ネットワーク工程表
下記の正誤を判断せよ。
①ネットワーク工程表は、数多い作業の経路のうちで、その経路が全体の工程を最も強く支配するか、あらかじめ確認することができる。
◯
[ 解説 ]
ネットワーク工程表は、全体の出来高が一目では判りにくいので、目的や規模等によっては、一目で概略が判りやすいバーチャート工程表と併用することが望ましい。
②コンピューターを使用すれば複雑な工程表を作成しやすい。
◯
③工程上の要となる作業が明らかになるので、重点管理が可能になる。
◯
④クリティカルパスは、必ずしも1本とは限らない。
◯
⑤クリティカルパス以外の作業でも、フロートを消費してしまうとクリティカルパスになる。
◯
⑥フリーフロートは、その作業の中で使うと、後続作業に影響を及ぼす。
×
[ 解説 ]
フリーフロートは、後続作業の最早開始時刻に全く影響を与えない余裕時間であり、その作業の中で使い切っても後続作業のフロートに全く影響を与えない。
⑦トータルフロートは、フリーフロートからディペンデントフロートを引いたものである。
×
[ 解説 ]
トータルフロートは当該作業の最遅終了時刻(LFT)から当該作業の最早終了時刻(EFT)を差し引いて求められる。
⑧トータルフロートが0の作業をつないだものが、クリティカルパスである。
◯
⑨トータルフロートが0ならばディペンデントフローも0である。
◯
⑩フリーフロートが0ならば、トータルフロートも必ず0である。
×
[ 解説 ]
フリーフロートは、ある作業を最早開始時刻でスタートし、後続の作業も最早開始で始めたとき、後続の作業に全く影響を与えない余裕をいうので、トータルフロートは0になるとは限らない。フリーフロートはトータルフロートより小さいか同じになる。
関連)
結合点に入る作業が1つだけの場合は、その作業のフリーフロートは0となる。
⑪バーチャート工程表に比べ、少ない労力で作成できる。
×
[ 解説 ]
ネットワーク工程表は、バーチャート工程表に比べ、作成には手法の知識と多くデータが必要で、多くの労力を必要とする。
(関連)
バーチャート工程表に比べ、各作業の順序や因果関係が明確になり、工事手順の検討ができる。