1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
5 施工管理法
2° 工程管理
2-1 工程計画及び工程表
下記の正誤を判断せよ。
①工程計画の準備として、工事条件の確認、工事内容の把握及び作業能率の把握などを行う。
◯
②工事を行う地域の労務や資材の調達状況、天候や行事、隣接建造物の状況などを考慮する。
◯
③算出した工期が指定工期を超える場合、クリティカルパス上に位置する作業を中心に、作業方法の変更、作業者の増員、工事用機械の台数や機種の変更などの検討を行う。
◯
④基本工程を最初に立て、それに基づき順次、詳細工程を決定する。
◯
⑤各作業の日程計画を立て、次に手順計画を決定する。
×
[ 解説 ]
工程を立てるにあたっては、数量や仕様を確認して仕事の順序を明らかにして手順を決定後、その手順に沿って各作業の日程を決定して工期を計算するのが一般的である。
⑥工期が指定され、工事内容が比較的容易でまた施工実績や経験が多い工事の場合は、積上方式(順行型)を用いる。
×
[ 解説 ]
工程計画の立案には、大別して積上げ方式(順行型)と割付方式(逆行型)とがあり、一般には工期が制約されているので、積上げ方式とは逆に、竣工期日から各工種の工期を定めていく割付方式を採用する場合が多い。
⑦同一設計内容の基準階を多く有する高層建築物の工事においては、タクト手法などを用いる。
◯
⑧工期の調整は、工法、労働力、作業能率及び作業手順などを見直すことにより行う。
◯
⑨マイルストーンは、工事の進捗を表す主要な日程上の区切りを示す指標であり、掘削開始日、地下躯体完成日、防水完了日等が用いられる。
◯
対象の全体工事を有意義に管理できる程度の部分工事に分解する。
①部分工事相互の順序を組み立てる。
②部分工事ごとに施工法を明らかにし、必要とする資材、作業量、機械等を決める。
③部分工事に要する施工期間と予算を検討する。
④全工程を通して、作業量の均等化をし、投入資源の平準化をする。
⑤部分工事が全工期の中に納まるように調整するとともに、全体の予算を決定する。
工程表によって進捗の現状を把握する。
①工程会議などで遅れの原因がどこにあるかを調査する。
②遅れている作業の工程表の作成や工程表によって余裕時間を再検討する。
③作業員の増員、施工方法の改善等の遅延対策を立てる。