5 施工管理法
1° 施工計画
1-2 事前調査・準備作業
下記の正誤を判断せよ。
(周辺環境)
①街路樹が施工上の支障となったので、設計監理者の承認を得て伐採した。
×
[ 解説 ]
街路樹が施工上支障となる場合には、道路管理者の許可申請による承認を得て、工事中、一時他の場所に移植しておき、完成後に現状復帰させる等の措置を取る。
類題)敷地内及びその周辺の地形、地質及び地層の状態の調査を行った。
⇨ ◯
②竣工後のクレーム対応資料とするため、周辺道路や近隣建物の状況写真を着工前だけでなく工事中も撮影することとした。
◯
[ 解説 ]
類題)工事で騒音や振動が発生するので、近隣の商店や工場の業種の調査を行った。
⇨ ◯
③揚重機の設置計画にあたって、敷地周辺の電波障害範囲の調査を行った。
◯
④交通量の多い道路に面した工事なので、休日に行った交通量調査に基づいて施工計画を立案した。
×
[ 解説 ]
交通量調査は、工事車両の搬出入が多い時期や時間帯について調査しなければならないので、休日に限らず平日についても調査し、施工計画を立案する。
類題)搬入道路の計画をするために、周辺道路に通学路の指定があるか調査した。
⇨ ◯
(施 工)
⑤建物の位置と高さの基準となるベンチマークは、複数設置すると誤差が生じるおそれがあるので、設置は1箇所とした。
×
[ 解説 ]
ベンチマークは、敷地付近の移動のおそれのない箇所に2箇所以上設ける。
⑥掘削深さや地盤条件に応じた山留めを設けることとしたので、隣接建物の基礎の調査は省略した。
×
[ 解説 ]
根切り、山留め工事は、周辺環境に対して影響を及ぼすことが多いことから、周辺構造物、埋設物等について事前に調査する。
類題)根切り計画に当たって、地中障害物の調査のみならず、過去の土地利用の履歴も調査した。
⇨ ◯
⑦根切り、山留め工事の計画に対して設計時の地盤調査で不足があったので、追加ボーリングを行った。
◯
[ 解説 ]
類題)山留め計画にあたって、敷地内の試掘を実施し、湧出する地下水の水質調査を行った。
⇨ ◯
⑧洪積地盤であったので、山留め壁からの水平距離が掘削深さ相当の範囲内にある既設構造物の調査を行った。
◯
⑨掘削中に地下水を排水するので、周辺の井戸の使用状況を調査した。
◯
[ 解説 ]
類題)地下水の排水計画にあたって、公共のますの有無と下水道の排水能力を調査した。
⇨ ◯