1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
1.建築学
3°.建築材料
3-1.セメント・骨材・コンクリート
下記の正誤を判断せよ。
①セメントは、時間の経過をともに水和反応が進行し、強度が発現していく水硬性材料である。
◯
[ 解説 ]
ポルトランドセメントは、セメントクリンカーに凝結時間調整用のせっこうを加え、粉砕してつくられる。
②中庸熱ポルトランドセメントは、水和熱の発生を少なくするようにつくられたセメントである。
◯
③高炉セメントB種を用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いたものに比べ、化学的な作用や海水に対する耐久性が高い。
◯
④フライアッシュセメントB種は、普通ポルトランドセメントに比べて、水和熱が小さく、マスコンクリートに適している。
◯
⑤セメントの貯蔵期間が長いと、空気中の水分や二酸化炭素を吸収し、風化による品質劣化を起こしやすい。
◯
⑥セメント粒子の細かさは、比表面積(ブレーン値)で示され、その値が小さいほど、凝結や強度発現は早くなる。
×
[ 解説 ]
比表面積は、セメント粒子の細かさを示す値で、値が大きいほど細かく、早期強度が大きい。
早強ポルトランドセメントは、比表面積(ブレーン値)を大きくして、早期強度を高めたセメントである。
⑦単位水量の小さいコンクリートほど、乾燥収縮が小さくなる。
◯
[ 解説 ]
単位水量の少ないコンクリートを用いることにより、コンクリートの乾燥圧縮率は小さくなり、ブリーディング、打込み後の沈降等を防ぐことができる。
単位セメント量が過大なコンクリートは、ひび割れが発生しやすい。
⑧コンクリートにAE剤を混入すると、凍結融解作用に対する抵抗性が改善される。
◯
[ 解説 ]
空気量が1%増加すると、コンクリートの圧縮強度は4〜6%低下する。
⑨コンクリートのヤング係数は、圧縮強度が大きくなるほど、小さくなる。
×
[ 解説 ]
コンクリートのヤング係数は、
で求められ、圧縮強度(設計基準強度:Fc)と、気乾単位容積重量(γ)が大きくなれば、ヤング係数も大きくなる。