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1級建築施工管理技士 設備工事 照明は球替えを考慮する

建築品質 設備


94)照明は球替えを考慮する

照明器具の球替えができないというクレームがある。高所に照明器具を取り付けるときには、球替えが容易にできることを確認する。

1.球替えのメンテナンスは誰がする?

共同住宅や事業所のエントランスホール等の吹抜け部や工場や倉庫の天井の高い位置に照明器具を取り付けるときは、実際に維持メンテナンス体制を含め、球替えをする人は誰かを想定して建築主と協議しておく必要がある。工場や倉庫の場合は照明器具は球替え以外に、高所での維持メンテナンス作業があり、高所作業車が用意されている場合がある。このような場合は高所作業を熟知した資格をもった人が球替えをするので問題はないが、集合住宅や事業所のエントランスホールの吹抜け部分の照明器具の球替えを管理人や住人がする場合は、安全に、しかも容易に球替えができるように考えておく必要がある。

2.球替えを容易にする

高所に設けた照明器具の球替えでは、寿命の長い照明器具を選定し球替えの頻度を少なくすることが基本である。また、高所に照明器具を設けないで空間の明るさを確保する方法の検討も必要である。例えば、低い位置に照明器具を設置し天井と空間を照らす。壁面に集約してメンテ可能にするなどの方法もある。


球の取付け位置

3.球替えの方法

高所に設けた照明の球替えの方法を示す。
メンテナンス用器具に関しては収納するスペースも同時に検討する必要がある。


球替えの方法

①伸縮はしごによる球替え
②高所ランプ交換器具による球替え
③ローリングタワーによる球替え
(可動式組立足場)
④高所作業台車による球替え
⑤昇降式照明器具の採用
(オートリフター付き器具)
⑥タラップとキャットウォークの設置による球替え

4.LED照明の球替え

LED照明の寿命は長いが、将来球替えは必要である。電球タイプや蛍光灯タイプのものは従来と同じ方法での球替えでよいが、器具と一体型のものは器具ごと取替えとなり、工事が必要になる場合がある。

やまとたける

一級建築士/ 1級建築施工管理技士