061)玄関ガラススクリーン足元の防水
玄関には雨が吹き込むこともある。傘の水なども持って入る。そんな玄関の下に地下階があるときは、玄関の内側まで防水する。持ち込む水が少ないからといって防水しなければ、下階に漏水する。
1.玄関の防水範囲を決める
玄関の内と外を区切るスクリーンなどで防水範囲はしきられる。玄関マット部など水を持ち込む部分は、内部でも防水することになる。玄関マットの枠や仕上げの見切りが防水の端部になる。建具下枠下部とマット枠や見切りの下部に防水立上げプレートを設け、防水を立上げる。
玄関スクリーンと防水範囲
スクリーン足元防水納まり
2.スクリーンの内外を防水する
スクリーン(建具)の下枠は必ず躯体に固定しなけばならない。したがってスクリーンの内外を防水するとき、防水は内外それぞれスクリーン足元に立ち上げなければならない。方法としては、建具を取り付けるベース金物を通しで床に固定し、それに内外両側から防水材を立上げる。保護コンクリートは動くので、防水をスクリーンの下に通して、スクリーン下枠を保護コンクリートに固定してはならない。
3.玄関のフロアーヒンジは躯体で支持する
前述の通り、防水する部分に取り付けるスクリーン(サッシ)は躯体で支持するのはもちろんであるが、玄関扉のフロアーヒンジも保護コンクリートに支持させてはならない。フロアーヒンジも必ず躯体に固定する。よって防水はフロアーヒンジを取り巻くように立上げることになる。
4.床マット下には排水計画を行う
床マットの下には排水口を設ける。床マットの下は水平に仕上げ、雨水を溝で排水口に導く。排水口かだ配管で外部最寄りの会所または側溝へ排水する。また、自動扉のレールの溝も排水を設け、掃除しやすくする。