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1級建築施工管理技士 RC造工事 コンクリートの打設

建築品質 鉄筋コンクリート造


030)コンクリートは密実に打つ

鉄筋コンクリート造は鉄筋とコンクリートの線膨張率が同じなので一体化することができる。鉄筋コンクリートは鉄筋の曲げ強さとコンクリートの圧縮強さを活かしたハイブリッド構造である。したがって、鉄筋のまわりに隙間なくコンクリートを充填すること、すなわち、コンクリートを密実に打つことが最も重要である。

1.コンクリートが入りやすい大きな断面にする

設計者は、コンクリートがスムーズに流れて入りやすい断面や型枠形状を設計するのが望ましい。薄い断面や小さな断面では、骨材が途中で止まって空隙ができる。
塞ぎ型枠は空気が逃げずに溜まることがあり、空気抜きなども必要である。

2.無筋のコンクリート部分をつくらない

どうしても部分的に小さな断面にする時、かぶり厚がとれないからと無筋にすると引張強度がなく、ひび割れしやすい。かぶり厚が確保できないときは、防錆鉄筋やメッシュ筋を入れる。SUS筋は膨張率が大きいので望ましくはない。

3.型枠の脱型しやすい断面にする

型枠脱型時にコンクリート躯体に力がかかって、ひび割れを発生させてはならない。脱型時はコンクリート強度も十分出ていないケースがある。脱型時に躯体に力がかからないような型枠断面にしなければならない。

4.鉄筋の間隔を確保する

鉄筋の間隔が狭いと骨材が詰まり、コンクリートが均一に打設できないばかりでなく、鉄筋とコンクリートの一体化が図れない。特に柱と梁が交わる部分などは鉄筋施工図で検討し、鉄筋の間隔をしっかり管理することが重要である。

5.コンクリートの施工管理が重要

コンクリートが鉄筋の間を流れるように隙間なく充填されるには、骨材の大きさやスランプ値などの設定が適切でなければならない。もちろんコンクリート打設時の入念な施工と管理が重要であるのは言うまでもない。バイブレーターのかかすぎや高所からの落下打ちは、骨材の分離やジャンカの原因になるので禁物である。

やまとたける

一級建築士/ 1級建築施工管理技士