1級建築施工管理技士
学科 過去問【 重要ポイント 】
6 法 規
4° 労働安全衛生法
4-1 事業場における安全衛生管理体制に関する記述
下記の正誤を判断せよ。
①事業者は、常時100人以上の労働者を使用する建設業の事業場では、統括安全衛生管理者を選任しなければならない。
◯
[ 解 説 ]
(関連)
事業者は、統括安全衛生管理者を選任すべき事由が発生した日から14日以内に選任しなければならない。
②事業者は、常時30人の労働者を使用する事業場では、産業医を選任しなければならない。
×
[ 解 説 ]
産業医を選任すべき建設業に事業場は、常時50人以上の労働者を使用する事業場とする。
(類題)
●事業者は、常時50人の労働者を使用する事業場では、安全管理者を選任しなければならない。
●事業者は、常時50人の労働者を使用する事業場では、衛生管理者を選任しなければならない。
③事業者は、常時10人以上50人未満の労働者を使用する事業場では、安全衛生推進者を選任しなければならない。
◯
[ 解 説 ]
(関連)
都道府県労働曲調は、労働災害を防止するため必要があると認めるときは、統括安全衛生責任者の業務の執行について事業者に勧告することができる。
④統括安全衛生責任者は、元請負人と下請負人の労働者の作業が同一の場所において行われることによって生ずる労働災害を防止するために選任される。
◯
⑤常時50人以上の労働者が同一の場所で作業する建築工事の下請負人は、元方安全衛生管理者を選任しなければならない。
×
[ 解 説 ]
統括安全衛生責任者を選任した事業者(元請負人)で、建設業等の事業を行うものは、一定の資格を有する者のうちから、元方安全衛生管理者を選任し、その者に技術的事項を管理させなければならないのであり、下請負人ではない。
(関連)
元方安全衛生管理者は、その事業場に専属の者でなければならない。
⑥元方事業者は、店社安全衛生管理者を選任したときは、遅滞なく、所轄労働基準監督署長に届け出なければならない。
×
[ 解 説 ]
元方事業者は、店社安全衛生管理者を選任した場合において、所轄労働基準監督署長への届出についての規定はない。
(関連)
●8年以上建設工事の施工における安全衛生の実務に従事した経験を有する者は、店社安全衛生管理者となる資格がある。
●事業者は、店社安全衛生管理者がやむを得ない事由により職務を行うことができないときは、代理者を選任しなければならない。
⑦特定元方事業者は、統括安全衛生責任者に元方安全衛生管理者の指揮をさせなければならない。
◯
⑧関係請負人は、安全衛生責任者に統括安全衛生責任者との連絡を行わせなければならない。
◯
[ 解 説 ]
(類題)
安全衛生責任者は、統括安全衛生責任者から連絡を受けた事項の関係者への連絡を行わなければならない。
(関連)
特定元方事業者は、関係請負人が行う労働者の安全又は衛生のための教育に対する指導及び援助を行わなければならない。
⑨安全衛生責任者は、安全管理者又は衛生管理者の資格を有する者でなければならない。
×
[ 解 説 ]
統括安全衛生責任者を選任すべき事業者以外の請負人から、安全衛生責任者を選任することになっているが、安全衛生責任者の資格についての規定はない。