1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
3.施工(躯体工事)
8° 鉄骨工事
8-2 鉄骨工事(建方)
下記の正誤を判断せよ。
①露出形式柱脚におけるアンカーボルトでは、二重ナット及び座金を用い、その先端は、ねじがナットの外に3山以上出るようにする。
◯
[ 解説 ]
・引張力を負担するアンカーボルトの埋込み位置ずれの修正は、台直しによって行ってはならない。
・通心と鉄骨建方用アンカーボルトの位置のずれの
管理許容差は、± 5mm
限界許容差は、± 8mm
とする。
②柱のベースモルタルは、建入れを調整しやすくするため、全面塗り仕上げ工法とする。
×
[ 解説 ]
柱のベースモルタルは、建入れを調整しやすくするためには、後詰め中心塗り工法とするのがよい。
・鉄骨の建方に先立って行うベースモルタルの施工において、ベースモルタルの養生期間は3日間以上とする。
・鉄骨柱据付け面となるベースモルタル天端の高さの
管理許容差は、± 3mm
限界許容差は、± 5mm
とする。
③ウェブを高力ボルト工事現場接合、フランジを工事現場溶接とする混用接合は、原則として、高力ボルトを先に締め付け、その後溶接を行う。
◯
[ 解説 ]
柱・梁接合部の混用継手及び併用継手の仮ボルトの締め付け本数は、ボルト1群に対して、1/2程度、かつ、2本以上とする。
④高力ボルト摩擦接合における仮ボルトの締付け本数は、一群のボルト数の1/3程度、かつ、2本以上とする。
◯
⑤柱の溶接継手のエレクションピースに使用する仮ボルトは、普通ボルトを使用して全数締め付ける。
×
[ 解説 ]
柱の溶接継手のエレクションピースに使用する仮ボルトは、全数締め付けなければならないが、普通ボルトではなく、高力ボルトを用いる。
⑥架構の倒壊防止用ワイヤロープを使用する場合、これを建入れ直し用に兼用してはならない。
×
[ 解説 ]
架構の倒壊防止用ワイヤーロープを使用する場合、このワイヤロープを建入れ直し用に兼用してよい。
・鉄骨の建て方における柱の倒れの管理許容差は、柱1節の高さの1/1000以下、かつ10mm以下とする。
・建入れ直しのワイヤーロープは建方精度を確保するため、各節、各ブロックの現場溶接が終わるまで緊張させたままにしておく。
・建入れ直しは、建方の進行とともに、できるだけ小区画に区切って行うのがよい。
・建方時の予期しない外力に備えて、1日の建方終了ごとに所定の補強ワイヤを張る。
⑦梁の接合部のクリアランスに矢(くさび)を打ち込んで押し広げる方法は、計測寸法が正規より小さいスパンの微調整に用いられる。
◯
⑧梁の高力ボルト接合では、梁の上フランジのスプライスプレートをあらかじめはね出しておき、建方を容易にする。
◯
⑨建方精度の測定に当たっては、温度の影響を考慮する。
◯