1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】
3.施工(躯体工事)
4° 基礎・地業工事
4-1 基礎・地業工事等
下記の正誤を判断せよ。
(既成コンクリート杭工事)
①先端が開放されている杭を打ち込む場合、杭体内部への土や水の流入が原因で杭体が損傷することがある。
◯
[ 解説 ]
荷降ろしで杭を吊り上げる際には、安定するよう杭の支持点近くの2点で支持して吊り上げるようにする。
②中堀り工法では、砂質地盤の場合、緩みがはげしいので、先掘り長さを小さくする。
◯
[ 解説 ]
③埋込み工法において、プレボーリングによる掘削径は、杭径より 10㎝程度小さくする。
×
[ 解説 ]
埋込み工法において、プレボーリングによる掘削径は、杭径より大きいアースオーガーヘッドを用い、10㎝程度大きくする。
④杭を接合する場合、接合する上杭と下杭の軸線が一致するように上杭を建て込む。
⑤杭に現場溶接継手を設ける場合、原則としてアーク溶接とする。
◯
⑥セメントミルク工法において、アースオーガーは引上げ時には逆回転する。
×
[ 解説 ]
オーガーの引上げ時でも根固め液に負圧が生じないよう、根固め液の注入速度に合わせて正回転で引き上げる。セメントミルク工法において、根固め液の強度試験用供試体の養生は標準養生とする。
(鋼管杭)
⑦バイブロハンマーを用いた振動による杭の打込み工法は、一般に杭径600mm以下の鋼管杭の打込みに用いられる。
◯
[ 解説 ]
回転圧入による埋込み工法では、硬質で厚い中間槽がある場合は、打抜きの可否等について事前検討が必要である。
⑧鋼管杭の杭頭処理では、ガス切断、ディスクカッターやプラズマ切断が使用されている。
◯
⑨鋼管杭の現場溶接継手は、自動溶接のエレクトロスラグ溶接で行う。
×
[ 解説 ]
エレクトロスラグ溶接は、溶接線が鉛直に近い場合に適用され、鉄骨の溶接組立に広く用いられている。溶接線が水平である鋼鋼管の溶接には半自動又は自動アーク溶接が用いられる。