【 演習問題01 】
問題1
次の[ 1 ]~[ 8 ]の記述において、各記述ごとに下線部のうち最も不適当な箇所を1つあげ、適当な語句を解答欄に記入しなさい。
[ 1 ]
壁のシーリングにおいて、目地幅が①狭いとムーブメントの作用時に、シーリング材に損傷を与えやすい。
また、目地幅が②狭すぎるプライマーの塗布やシーリング材の充填などが不十分となり、ムーブメント追従性、耐久性、③硬化性に故障が発生する。
[ 2 ]
ガラスのはめ込み工法のうち、①グレイジングチャンネル構法は止水性や排水性が期待できない。
また、②弾性シーリング材構法の場合でも、必ずしも止水性を期待できないので、浸入した水を排除するため、③セッティングブロックを設ける必要がある。
[ 3 ]
鉄筋コンクリート造建築物において、内断熱は外断熱に比べて、暖房時の表面結露に対し一般的に①不利である。
内断熱工法では、断熱層を貫通するセパレータなど、②コールドドラフトとなるおそれのある箇所には断熱補強を施す必要がある。
また、内断熱工法での内部結露に対しては、断熱材の③室内側に防湿層を設けることが有効である。
[ 4 ]
塗装工事におけるコンクリート面に塗るシーラーは、色むらや肌むらなどを防止するほか、①プリージングの発生を防止し、素地側から②アルカリがしみ出るの防ぐ機能もつ。
また、シーラーには、脆弱な表層に含浸して③表面強度を補強し、同時に中塗りや上塗り塗料の接着性の向上を図る役割を持つものがある。
[ 5 ]
石先付けプレキャストコンクリートで使用される石裏面処理剤には、水分が石表に出てくる経路を遮断して①濡れ色や白華の発生を防止するほか、石材の②劣化やコンクリートの乾燥収縮などに対する相互挙動の緩衝層として作用をする目的がある。
さらに、天然の材料である石材の目に見えないきずに伴うひび割れによる石材片の剥離に対し、③シアコネクターの補助的役割としての接着性の向上も目的の1つである。
[ 6 ]
PCカーテンウォールにおけるファスナー形式のうち、ロッキング形式はパネルを①固定させることにより、またスライド形式は上部あるいは下部ファスナーのどちらかを②ルーズホールでスライドさせることにより、③層間変位に追従させるものである。
[ 7 ]
軽量鉄骨壁下地の施工において、天井下地にランナーを取り付ける場合、ランナーと野縁が①平行している部分は、ランナーを②吊りボルトに溶接で固定する。また、鉄骨梁に取り付ける場合は、先付け金物を溶接しておき、耐火被覆の③後にランナーを取り付ける。
[ 8 ]
タイル目地はタイルの形や寸法の誤差を吸収し、タイル間のムーブメントの①緩和層としての機能を持つものである。従って、②突付け目地は躯体のムーブメントを吸収できず、タイルの欠けや剥離が生じやすい。
一方、目地材の充填は、タイルのムーブメント、下地や躯体の乾燥収縮などタイルに影響与えるムーブメントをタイル小口への③せん断応力として作用させることにより、タイル裏面に生ずる応力を緩和する機能を持つ。
解答例
問題2
[ 1 ]
壁タイルの密着張りでは、張付けモルタルは①下地側に塗り、塗り付ける面積は2m2以内とする。また、タイルの張付けは、②下方より上方へと行い、タイルの表面から目地の表面までの目地深さは、タイル厚さの③1/2以内とする。
[ 2 ]
木材の密度は、通常①繊維飽和状態の密度で表し、このときの含水率は約②15%である。
集成材とは、ひき板などをその繊維方向にお互いにほぼ③平行にして接着したものである。
[ 3 ]
コンクリートの陸屋根に設けるたて引き型のルーフドレインは、つばの天端レベルを周辺のコンクリート天端に対して①下げて取り付ける。また、ドレインはパラペットの立上がり部分に近接して②取り付けないようにする。
なお、ドレインは、③後付けで取り付ける方が良い。
[ 4 ]
コンクリート壁のモルタル塗りにおいて、セメント混和用ポリマーは、①上塗りモルタルに用い、吸水調整材は②下地コンクリート面に使用する。また、モルタルにはメチルセルロースなどの③保水剤を用いると作業性が良くなる。
[ 5 ]
外部のコンクリート壁にアルミニウム製建具を取り付ける場合、建具枠をサッシアンカーに溶接後、建具の取付けに使用した仮止め用くだびは、①取り除かないで、防水モルタルを詰める。この防水モルタルに、塩化カルシウム系の防水剤を使用すると、金属の腐食を②促進する。
なお、一般のアルミニウム製建具に複合皮膜を施した場合、モルタルと接する部分に必要な耐アルカリ性の処理を省略③できる。
[ 6 ]
軽量鉄骨天井下地に用いる野縁や野縁受けの防せい処理は、JIS規格品では、①電気亜鉛めっきとしている。
野縁と野縁受けは、②クリップで取り付け、野縁は野縁受けから③150mm以上はね出さないようにする。
[ 7 ]
カーペットの施工に使用する接着剤の品種としては、酢酸ビニル樹脂系溶剤形、アクリル樹脂系エマルジョン形、ゴム系ラテックス系接着剤等がある。
室温が低い場合は接着剤の硬化が遅れ、①アクリル樹脂系エマルション形接着剤では凍結することもあり、②ゴム系ラテックス形接着剤は、接着力が比較的小さく接着性能の維持などに問題がある。
なお、タイルカーペットを張る場合のオープンタイムは、一般に③不要である。
[ 8 ]
合成樹脂調合ペイントは、塗装作業が容易である。また、耐候性の点で2液形前ポリウレタンエナメルより①劣る。
合成樹脂エマルションペイントは、大気汚染や中毒の危険性がない。また、水による希釈は②できない。
塩化ビニル樹脂エナメルは、耐水性に③優れている。また、溶剤臭が強く臭気のこもる箇所では、換気を十分にしなければならない。
[ 9 ]
舗装工事に用いられるアスファルトは、①ストレートアスファルトである。また、②シールコートは路盤の防水性を高め、その上に舗装するアスファルト混合物層とのなじみを良くするために、路盤上に瀝青材料を散布したものである。
加熱アスファルト混合物の敷均しは、③アスファルトフィニッシャーを使用するが、狭い場所は人力施行で行う。
解答例