1級建築施工管理技士 二次検定 施工管理【 演習問題03 】

【 演習問題03 】

問題7

図のネットワークで示される工事について、次の問に答えよ。なお、図において矢線の上段へ作業名、下段は所要日数を示す。

①所要工期を求めよ。

②作業Bのトータルフロートを求めよ。

③作業Dのフリーフロートを求めよ。

④着工後7日経過した段階で工程の見直しを行ったところ、表1のように各作業の当初見積りの所要日数(イ)に対して、見直し後の所要日数は(ロ)のとおりとなった。全体の所要工期は何日になるか。

⑤次にネットワークを当初工期に納めるように検討したところ、各作業の短縮可能日数は表1(ハ)のようになった。当初工期に納めるには、その作業を何日短縮したらよいか。作業E~Hの短縮日数を記入せよ。
ただし、作業ごとの短縮日数の合計は、最小になるようにする。

問題7 ネットワーク.jpg

問題7 表1.jpg


解答例・解説

ネットワークを計算すると、次のようになる。

問題7 解答ネットワーク.jpg

①工期:26日

②作業BのTF(トータルフロート)は
⑪ ー ( [0] + 8 ) = 3日

③作業DのFF(フリーフロート)は
[14] ー ( [10] + 3 ) = 1日

④(ロ)の日程で再度ネットワークを計算すると
次のようになる。よって、工期は29日となる。

問題7 解答ネットワーク2.jpg

⑤短縮日数を最小にするには、フロートを利用し、クリティカルパスを工期の29日 ー 26日 = 3日を短縮する。
クリティカルパスEを4日、Gを1日だけ短縮可能で、Bは短縮できない。
このため、次の図のように、作業Gを1日、作業Eを2日および作業Hを1日短縮する。

問題7 解答短縮図.jpg

問題8

図のネットワークで示される工事について、次の問に答えよ。なお、図において矢線の上段へ作業名、下段は所要日数を示す。

問題8 ネットワーク.jpg

[ 1 ]
作業 L の最早開始時刻を求めよ。

[ 2 ]
作業 I の最遅終了時刻を求めよ。

[ 3 ]
作業 K のトータルフロートを求めよ。

[ 4 ]
作業 J を4日間短縮し、作業 B を3日間及び作業 H を5日間それぞれ延長した場合、次の問に答えよ。

( 1 )
当初の所要工期より何日間短縮又は延長するか。

( 2 )
その場合のクリティカルパスを
AーBーCのように作業名を示せ。


解答例・解説

ネットワークを解くと次のようになる。

問題8解答ネットワーク.jpg

[ 1 ]
作業 L の最早開始時刻:19日

[ 2 ]
作業 I の最遅終了時刻:23日

[ 3 ]
作業 K のトータルフロート:
㉗ ー ( [16] + 8 ) = 3 より 3日

[ 4 ]
作業 J を4日間短縮し、作業 B を3日間及び作業 H を5日間延長してネットワークを解くと、次のようになる。J は7日、Bは7日、Hは8日となる。

問題8解答延長工期.jpg

( 1 )工期は当初より5日間延長

( 2 )クリティカルパスは
B → E → H → K → N
となる。

問題9

図のネットワークにおいて、次の問いに答えよ。

問題9ネットワーク.jpg

問題9所要日数表.jpg

[ 1 ]
( 1 )クリティカルパスを、AーBーCのように
作業名で示せ。

( 2 )所要工期は何日か。

( 3 )作業Eのフリーフロートは何日か。

[ 2 ]
作業Gが4日延びた場合、所要工期は何日延びるか。

[ 3 ]
工期を変えずに山崩しを行い、1日当りの最大人数をできるだけ少なくすると、その人数は何人になるか。


解答・解説

ネットワークを解くと、次のようになる。

問題9解答ネットワーク.jpg

[ 1 ]
( 1 )クリティカルパスは、
A → C → F → J → K
となる。

( 2 )所要工期:19日

( 3 )作業Eのフリーフロート:
FF = [9] ー ( [3] + 4 ) = 2 より 2日

[ 2 ]
作業GのTF = 3 なので、4日延長すると、
4 ー TF(3) = 1 より 1日延長する。

[ 3 ] 最大 9人

問題9山積み.jpg

問題9山崩し.jpg

1級建築施工管理技士 二次検定 施工管理【 演習問題04 】

【 演習問題04 】

問題10

図のネットワークにおいて、次の問に答えよ。

問題10ネットワーク.jpg

[ 1 ]
クリティカルパスを、
A→B→Cのように作業名で答えよ。

[ 2 ]
所要工期は何日か。

[ 3 ]
作業Dのトータルフロートは何日か。


解答・解説

ネットワークを解くと次のようになる。

[ 1 ]クリティカルパス:
A → C → E → F → H → K → M

[ 2 ]工期:48日

[ 3 ]作業Dのトータルフロート:
TF = ㉘ ー ( [ 5 ] + 6 ) = 17日

問題11

図のネットワークについて、次の問に答えよ。
なお、図において矢線の上段は作業名、下段は所要日数を示す。

問題11ネットワーク.jpg

[ 1 ]
工期を求めよ。

[ 2 ]
作業 A の最遅終了時刻を求めよ。

[ 3 ]
作業Dのトータルフロートを求めよ。

[ 4 ]
作業Dのフローフロートを求めよ。

[ 5 ]
着工後 7日の作業を終えた段階で工程のフォローアップを行ったところ、各作業の残所要日数は次の表のとおりとなった。
所要工期は何日になるか。

問題11残所要日数.jpg


解答例・解説

ネットワークを解くと次のようになる。

問題11解答ネットワーク.jpg

[ 1 ]工期:26日

[ 2 ]作業 A の最遅終了時刻:9日

[ 3 ]作業Dのトータルフロート
TF = ⑰ ー ( [7] + 8 ) = 2日

[ 4 ]作業Dのフローフロート
FF = ⑯ ー( [7] + 8 ) = 1日

[ 5 ]
7日目以降のフォローアップのため
工期を求める。

3日間工期が延びて、
工期29日となる。

問題11解答修正ネットワーク.jpg

1級建築施工管理技士 二次検定 施工管理【 演習問題05 】

【 演習問題05 】

問題12

ネットワーク工程表の特徴を4点簡潔に記述せよ。


解答例

①作業の相互関係が明確である。

②重点管理作業が明確である。

③資源の配分を平滑化でき合理的に計画できる。

④工程の遅れに対して、フォローアップが合理的に的確にできる。

問題13

図のネットワークで示される工事について、次の問いに答えよ。
なお、図において矢線の上段は作業名、下段は所要日数、( )内はそれぞれの作業に必要な1日当たりの作業従事者数である。

問題13ネットワーク.jpg

[ 1 ]
作業Aのトータルフロートを求めよ。

[ 2 ]
作業Fのフローフロートを求めよ。

[ 3 ]
作業Gの最早終了時刻を求めよ。

[ 4 ]
最早開始時刻の場合の山積みを作図せよ。
なお、図中においてクリティカルパスとなっている作業を斜線で示せ。

問題13山積み図の作成表.jpg


解答・解説

ネットワークを解く

問題13解答ネットワーク.jpg
[ 1 ]作業Aのトータルフロート:
TF = ⑫ ー ( [0] + 6 ) = 6日

[ 2 ]作業Fのフローフロート:
FF = [23] ー ([14] + 7 ) = 2日

[ 3 ]作業Gの最早終了時刻
[14] + 6 = 20日

[ 4 ]クリティカルパス B → E → H → I の各作業を底辺に描いて、フロートのある作業は最早開始時刻で作業を行わせるようにする。

問題13解答 山積み.jpg

1級建築施工管理技士 二次検定 施工管理【 演習問題06 】

【 演習問題06 】

問題14

品質管理において、建設現場で発生する問題点を把握するために用いる図、または手法の名称(QC7つ道具)を5つあげよ。


解答例

QC7つ道具を以下にあげる。
①ヒストグラム
②管理図
③チェックシート
④パレート図
⑤特性要因図
⑥相関図(散布図)
⑦層別分布図


問題15

次の時点において、品質管理のために行う試験または検査名をそれぞれ2つ記述せよ。

[ 1 ]コンクリートの荷卸し時

[ 2 ]鉄筋のガス圧接完了後

[ 3 ]鉄骨の現場溶接完了後

[ 4 ]外壁のタイル張り完了後


解 答

[ 1 ]コンクリートの荷卸し時
①スランプ試験 ②空気量試験

[ 2 ]鉄筋のガス圧接完了後
①外観検査   ②引張強度試験

[ 3 ]鉄骨の現場溶接完了後
①外観検査    ②超音波探傷試験

[ 4 ]外壁のタイル張り完了後
①打診検査    ②接着力試験


問題16

コンクリート下地の塗装に関する特性要因図において、[   ]内の番号に当てはまる語句を下の語群より選び記入せよ。

問題16特性要要因図.jpg

リフティング AE剤  骨材種類 下地材齢
吸込み程度 チョーキング 打込み量


解 答

①骨材種類(材料)
②打込み量(施工)
③吸込み程度(仕上がり品膣)
④下地材齢(下地の調査項目)

C.F.
チョーキング:
塗装が紫外線により劣化して光沢を失い、細かい粒子となって離脱する現象。