令和元年1級建築施工管理技士 実地検定 問題5 解答解説

令和元年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題5

問題_5
市街地での事務所ビルの建設工事において、各階を施工量の異なるA工区とB工区に分けて工事を行うとき、右の躯体工事工程表(3階柱、4階床梁部分)に関し、次の1.から4.の問いに答えなさい。
工程表は作成中のもので、検査や設備関係の作業については省略している。
各作業の内容は作業内容表のとおりであり、Aで始まる作業名はA工区の作業を、Bで始まる作業名はB工区の作業を示すが、作業A_2及び作業B_2については作業内容及び担当する作業班を記載していない。
なお、各作業班は、各工区ごとに確保できているものとする。
また、各作業は一般的な手順に従って施工し、各作業班は複数の作業を同時に行わず、先行する作業が完了してから後続の作業を開始するものとする。
[ 工事概要 ]
用   途:事務所
構造・規模:鉄筋コンクリート造、地下_1階、地上6階、
延べ面積 3,200 m2
鉄筋コンクリート製の壁はなく、
階段は鉄骨造で別工程により施工する。
外   壁:ALC パネル

1.作業A2_及び作業B_2の作業内容を記述しなさい。

解答

 作業A2_及び作業B_2 柱の配筋

(解説)

柱の鉄筋は主筋(縦の太い鉄筋)が柱の四辺にあるので、型枠をつくる前に鉄筋を組む。鉄筋を組んだ後に、床に引いた柱の墨に沿ってモルタルを少し盛っておき、それに当てるようにパネルを立てる。根巻きモルタルという。

2.作業B7のフリーフロートを記入しなさい。

解答

 作業B7のフリーフロート 7日

(解説)

A工区 A2〜A7にかかる日数

3+3+5+2+3+3=19日

B工区 B1〜B7にかかる日数

1+2+2+2+1+2+2=12日

より

19日 ー 12日 = 7日

3.(始)から(終)までの総所要日数と、工事を令和元年10 月23 日(水曜日)より開始するときの工事完了日を記入しなさい。
ただし、作業休止日は、土曜日、日曜日、祝日、振替休日のほか、雨天_1日とする。
なお、10 月23 日以降年末までの祝日は、文化の日(11月3日)と勤労感謝の日(11 月23 日)である。

解答

 総所要日数 22日

 工事完了日 11月25日

(解説)

クリティカルパスはA工区となる。

1+19+1+1 = 22日

令和元年10月23日(_水曜日)より作業開始

総所要日数 22日をカウントする。

雨天1日に注意する。

4.工事着手に当たり、各作業班の手配状況を確認したところ、型枠作業班が1_班しか手配できないため、_1班で両工区の作業を行うこととなった。
この時に、次の記述の [  ] に当てはまる語句又は数値をそれぞれ記入しなさい。
工程の見直しに当たって、型枠作業班は同じ工区の作業を続けて行うこととしたため、作業B3は、作業B_2の完了後で作業 [ あ ] の完了後でないと開始できないこととなる。
このため、作業休止日が同じ場合、工事完了日は当初工程より暦日で [ い ] 日遅れることとなる。

解答

  [ あ ]  A5

  [ い ]  3

(解説)

型枠工事 A5 の後に 型枠工事 B3 を開始することになる。

A工区 作業A5まで1+3+3+5+2

B工区 作業B3より 2+2+1+2+2

作業C1及びC2 1+1

合計 25日となる。

25ー22により3日遅れ。