(午前の部)令和8年7月19日(日)
[ No. 1 ]
伝熱に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1. 熱貫流率は,壁体の熱伝達率と熱伝導率を合計したものをいう。
2. 総合熱伝達率は,対流熱伝達率と放射熱伝達率を合計したものをいう。
3. 壁体内の中空層の片面にアルミ箔を貼り付けると,壁体全体の熱抵抗が増す。
4. 熱放射は,電磁波による熱の移動現象であり,真空でも生じる。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
熱貫流率は、室内外の熱伝達抵抗と熱伝導抵抗の合計の逆数で表される。
2.◯
3.◯
4.◯
[ No. 2 ]
大学生30名が在室している教室の必要換気量(m3/h)の値として,正しいものはどれか。
ただし,大学生1人当たりの二酸化炭素(CO2)発生量は0.02m3/h,外気のCO2濃度は400ppm,教室内のCO2濃度の許容値は1,000ppmとし,大学生の呼気以外にCO2を発生するものはないものとする。
1. 33.3
2. 600
3. 1,000
4. 1,500
答え
3
[ 解答解説 ]
必要換気量Q [ m3/h] を求める式は
Q= M /(C ~ Co)
M:汚染質発生量
C:室内の汚染質許容濃度
C0:大気の汚染質濃度
M = 0.02 × 30人=0.6 m3/h
C = 1,000 ppm
C0 = 400 ppm
より
Q = 0.6 / (1000 − 400 ) × 10-6
= 1000 m3/h
[ No. 3 ]
鉄骨構造に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1. 柱脚に高い回転拘束力をもたせるためには,露出柱脚ではなく根巻き柱脚とする。
2. 梁のたわみは,部材断面と荷重 条件が同一の場合,材質がSN400AよりSN490Bのほうが小さい。
3. 埋込み柱脚では,埋込み深さを柱の断面せいの2倍以上確保する。
4. 構造耐力上主要な部分である鋼材の圧縮材の有効細長比は,柱にあっては200以下とする。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
梁の変形は曲げ、圧縮、せん断変形のいずれも荷重条件、部材断面が同じであれば、ヤング係数に比例する。ヤング係数は、鋼材の材質に関係なく 2.05 × 105 N/mm2で一定であり、材質を変えてもたわみは変わらない。 SN400A と SN490B では、強度は異なるが同じ鋼材である。断面と荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。
3.◯
4.◯
[ No. 4 ]
地盤及び基礎構造に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1. 粘性土地盤の圧密沈下は,長時間かけて地中に応力が作用することにより,土中の水が徐々に絞り出されて間隙が減少するために生じる。
2. 地盤の液状化は,地下水面下の砂質土が地震動を受けて変形すると,砂質土中の間隙水の水圧が急激に高まり,水と砂が混じって泥水のような状態となる現象である。
3. 圧密沈下における沈下量の限界値は,独立基礎のほうがべた基礎に比べて大きい。
4. 基礎梁の剛性を高くすることにより,不同沈下が均等化される。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.×
独立基礎とは、柱ごとに独立して点で支持する基礎をいう。べた基礎とは、柱全体を面で支持する基礎をいう。圧密による許容沈下量は、ベタ基礎よりも独立基礎のほうが小さい。
4.◯
[ No. 5 ]
図に示す3ヒンジラーメン架構のAC間及びDE間に集 中荷重 Pが同時に作用したとき,支点Bに生じる水平反力HB,鉛直反力VBの値の組合せとして,正しいものはどれか。
ただし,反力は右向き及び上向きを「+」,左向き及び下向きを「−」とする。

1.HB = −5kN,VB =+12kN
2.HB = −4kN,VB = −3kN
3.HB =+12kN,VB = −5kN
4.HB = −3kN,VB = −4kN
答え
1
[ 解答解説 ]
A点について、M = 0 の式よりVBを求める。
MA = 4m × P + 4m × P − 6m × VB = 0
より、 VB = 8/6 × P
= 12kN
D点について、MD右 = 0の式よりHBを求める。
MD右 = 2m × P − 4m × VB − 6m × HB = 0
より、 HB = ( 2 × 9 – 4 × 12) / 6
= −5 kN (右向き)
(マイナスなので、想定の方向と逆向き)
[ No. 6 ]
鋼及び鋼材に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1. 鋼は,一般に炭素量が多くなると,引張強さは増加し,靱性は低下する。
2. 鋼は,ある特定の温度以上まで加熱した後,急冷する焼入れ処理により,硬くなり,強度が増加する。
3. TMCP鋼は,熱加工制御により製造され,高靱性であり溶接性に優れた鋼材である。
4. SN490BやSN490Cは,炭素当量の上限の規定がない建築構造用圧延鋼材である。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.×
SN材は、建築構造用圧延鋼材で、溶接性の保証の有無、板厚方向の引張特性の保証等を強度区分の末尾記号 A,B,Cで表示する。A種は溶接を行わない部材に使用される。B種及びC種は、塑性変形性能と溶接性の確保が要求される部材に使用されるので、JISにより化学成分、炭素当量の上限等が規定されている。

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