一次検定 施工(躯体工事)建設機械 11-2 クレーン

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

3.施工(躯体工事)
11° 建設機械

11-2 クレーン
下記の正誤を判断せよ。

①トラッククレーンを使用する場合、走行時の車輪圧と作業時におけるアウトリガー反力について、その支持地盤の強度を検討する。

答え

 ◯

[ 解説 ]
油圧式トラッククレーンのつり上げ性能は、アウトリガーを最大限に張出し、ジブ長さを最短にし、ジブの傾斜角を最大にしたときにつり上げることができる最大の荷重で示す。

②トラッククレーンの作業地盤の安全性の検討では、定格総荷重に全装備重量を加えた値を4点のアウトリガーが平均して支持するものとして検討する。

答え

 ×

[ 解説 ]
トラッククレーンアウトリガーフロートには、クレーンの自重と荷の重量の合計の75%以上の荷重が1箇所にかかるものと考え検討する。

③クローラクレーンは、油圧式トラッククレーンに比べ接地圧が大きく、地盤の悪い所での移動性に劣る。

答え

 ×

[ 解説 ]
クローラクレーンは走行部ばキャタピラで接地面積が広く、接地圧小さくなるため、安定性がよく、不整地や軟弱地盤等の移動性優れている


ラチス式クローラクレーンは油圧式トラッククレーンと異なり、ブームの組立て解体の場所を考慮しなければならない。

  

④つり上げ荷重が同程度の場合、クローラクレーンは、油圧式トラッククレーンに比べて、一般に最大作業半径は大きい。

答え

 ◯

⑤ホイールクレーンは、同じ運転室内でクレーンと走行の操作ができ、機動性に優れている。

答え

 ◯

⑥傾斜ジブ式タワークレーンは、高揚程で比較的重量の大きい荷のつり上げに用いられる。

答え

 ◯

⑦ジブクレーンの定格荷重は、フック等のつり具の重量を含めたものである。

答え

 ×

[ 解説 ]
ジブクレーン定格荷重は、定格総荷重からフック等のつり具の重量を差し引いた、実際につり上げることのできる値である
ジブを有しないクレーンの定格荷重はとは、つり上げ荷重からフックやグラブバケットなどのつり具の重量に相当する荷重を除いた荷重のことである。

⑧クレーンによる作業は、10分間の平均風速が10m/s以上の場合は中止する。

答え

 ◯

[ 解説 ]
建方クレーンの旋回範囲に高圧送電線(66,000V)がある場合、送電線に対して離隔距離を2.2m以上確保する。

⑨クレーンで重量物をつり上げる場合、地切り後に一旦停止して機械の安定や荷崩れの有無を確認する。

答え

 ◯

1級建築施工管理技士 二次検定 躯体工事の攻略

1級建築施工管理技士 実地 躯体工事 攻略法

実地(躯体工事①)

問01.躯体工事全般
鉄筋工事 鉄筋の組立
型枠工事 支保工の存置期間
コンクリート工事 養生
鉄骨工事 建入れ直し

問02.躯体工事全般
トラッククレーンのブーム
地下水排水工法
場所打ちコンクリート杭
鉄筋工事 異形棒鋼
型枠工事 型枠支保工
コンクリート工事 供試体の作成
暑中コンクリートと寒中コンクリート
鉄骨工事 スタッド溶接

実地(躯体工事②)

問03.コンクリート工事
打継ぎ面の処理
マスコンのひび割れ発生の抑制

問04.高力ボルト摩擦接合
すべり係数0.45以上確保の処理方法
1次締め後のマーキングの目的

問05.柱列山留め壁工法
山留め架構と周辺地盤の安定性の確保

実地(躯体工事③)

問06.コンクリート工事
コールドジョイントの発生防止

問07.高力ボルト継手
建方から本締めの間に使用する仮ボルト

問08.根切り工事の排水工法

実地(躯体工事④)

問09.場所打ちコンクリート杭工事
鉄筋かご設置からコンクリート打設完了まで

問10.型枠の支柱の存置又は盛替え

問11.鉄骨工事 外観検査で発見される欠陥

実地(躯体工事⑤)

問12.土質柱状図、山留め壁

問13.コンクリート打設 タンピングとは

問14.鉄筋工事 材質の確認方法

実地(躯体工事⑥)

問15.SRC造の鉄骨建方計画

問16.躯体工事全般
普通コンクリート 計画調合
鉄筋工事 再圧接が必要な欠陥
トルシア系高力ボルト 本締め完了後
既成コンクリート杭 支持地盤確認方法

問17.躯体工事全般
根切り工事の施工計画
鉄筋工事 適正なかぶり厚さを確保する目的
鉄骨工事 製作工場の決定

実地(躯体工事⑦)

問18.躯体工事全般
コンクリート工事 型枠の取外
場所打ちコンクリート杭 孔壁保護の方法
鉄筋工事 主筋の重ね継手
高力ボルト 保管と運搬

問19.躯体工事全般
コンクリート工事 工場の選定
コンクリート工事 打込み当日の工程
鉄骨工事 品質管理について

問20.躯体工事全般
鉄骨構造 仕口部
コンクリート工事 品質

実地(躯体工事⑧)

問21.躯体工事全般
コンクリート工事 調合計画
鉄骨工事 溶接部の欠陥
高力ボルト 予備締め後のマーキング
場所打ちコンクリート杭 スライム処理

問22.躯体工事全般
山留め工事 切ばりの架設
ボイリング防止
場所打ちコンクリート スライム処理
マスコンクリート

問23.躯体工事全般
鉄筋のかぶり厚さ
AE減水剤の効果
タンピングが必要な理由
エンドタブを設ける理由
スカラップを設ける理由

実地(躯体工事⑨)
問24.躯体工事全般
鉄筋のガス圧接
暑中コンクリート
コンクリート型枠の組立て
高力ボルトの摩擦接合

問25.コンクリート工事・鉄骨工事(用語)
AE減水剤
細骨材率
コールドジョイント
エンドタブ
トルクコントロール

1級建築施工管理技士 二次検定 躯体工事【演習問題01】

【 演習問題01 】

問題1

次の問いに答えなさい。

ただし労働者の安全に関する記述は除くものとし、留意事項は、それぞれ異なる内容の記述とする。

①鉄筋工事において、鉄筋の組立てを行う際の施工上の留意事項を2つ具体的に記述せよ。
ただし、材料の性質及びガス圧接に関する記述は除くものとする。

②型枠工事における型枠支保工の存置又は取り外しに関して、躯体の品質を確保する上での留意事項を2つ具体的に記述しなさい。
ただし、材料に関する記述及び組立・解体の作業手順に関する記述は除くものとする。

③コンクリート工事におけるコンクリート打設後の養生についての留意事項を、その理由を含め2つ具体的に記述せよ。

④鉄骨工事において、建入れ直しを行うときの留意事項を2つ具体的に記述せよ。


【 攻略のポイント 】

まず、問題の題意から、労働者の安全は除くとあり、①では、材料の性質およびガス圧接を除くをある。このことは、鉄筋組立の品質基準の確保について解答させるための誘導と考えられるので、キーワードとして、かぶり、スペーサ、鉄筋間隔、鉄筋結束、定着長さ、フック等、鉄筋組立品質について記述する。
また、②では、躯体の品質を確保する上での存置又は取外しである点に注意が必要である。③では、必ず理由が必要である。

解答例
1.鉄筋工事

①かぶりを設計図書の通り確保するため、適正なスペーサーを用いる。

②鉄筋は、必要な継手長さおよび定着長さを確保する。

2.型枠工事

①セメントの種類、気温および部位別に定められた存置日数を確保する。

②支柱の盛替えは、養生中のコンクリートに有害な振動・衝撃を与えるので行わない。

3.コンクリート工事

①打設後の急激な乾燥ひび割れを抑制するため、散水・シート等の湿潤養生を行う。

②コンクリートの凍結を防止するため、初期養生として養生マットにより外気との接触を遮断して保温し、湿潤状態を確保する。

4.鉄骨工事の建入れ直し

①歪み直し用のワイヤロープは、鉄骨本体に強固に取付け、本接合終了後まで取り外さない。

②ターンバックル付き筋かいを有する建築物においては、本設用筋かいを歪み直しに使用してはならない。

問題2

次の[ 1 ]~[ 8 ]の記述において、各記述ごとに下線部のうち最も不適当な箇所番号を1つあげ、適当な語句を解答欄に記入しなさい。

[ 1 ]
トラッククレーンの油圧式のブームと機械式のブームを比較した場合、一般的に、ブームの伸縮が容易なのは、①油圧式ブームである。
クローラークレーンのタワー式と直ブーム式を比較した場合、ふところが広く、より建物に接近して作業が可能なのは、②直ブーム式である。
定置式のタワークレーンの水平式と起伏式を比較した場合、吊上げ荷重が大きく揚程を高くとれるのは、③起伏式である。

[ 2 ]
ディープウェル工法とウェルポイント工法を比較した場合、対象帯水層が砂れき層で深く、必要排水量が非常に大きい場合は、①ウェルポイント工法の方が良い。

②ディープウェル工法は、水中ポンプで汲み上げる工法であるが、真空ポンプを組み合わせた工法もある。
また、周辺の井戸枯れや地盤沈下が問題となる場合は、③止水工法を用いると良い。

[ 3 ]
場所打ちコンクリート杭地業のオールケーシング工法の場合、掘削は①ドリリングバケットを用いて行う。1次スライム処理は、孔内水が多い場合には、②沈殿バケットを用いて処理する。

2次スライム処理は、通常行わないが、スライム量が多い場合は、③水中ポンプなどを用いて行う。

[ 4 ]
D25の異形棒鋼の場合、単位質量は約①4kg/mであり、JIS規格における標準長さは、7m以下で②0.5mごとに区切られている。
また、異形棒鋼の種類でSD③390Aには圧延マークはない。

[ 5 ]
型枠工事における型枠支保工で、鋼管枠を支柱として用いるものにあっては、鋼管枠と鋼管枠との間に①交差筋かいを設け、支柱の脚部の滑動を防止するための措置として、支柱の局部の固定、②根がらみの取付けなどを行う。

またバイブサポートを支柱して用いるものにあっては、支柱の高さが③4.5mを超えるときは、高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設けなければならない。

[ 6 ]
フレッシュコンクリートの空気量の測定は、試料を容器の約1/3まで入れ、ならした後、容器の底を付かないように各層を突き棒で①15回均等に突く。
突穴がなくなり、コンクリートの表面に大きな②泡が見えなくなるように、容器の側面を10~15回木づちなどでたたく。

さらに容器の約2/3まで試料を入れ、前回と同様の操作を繰り返す。
最後に容器から少し触れる程度に試料を入れ、同様の操作を繰り返した後、定規で余分な試料をかき取ってならし、コンクリートの表面と容器の上面を正しく一致させる。
突き棒の突き入れ深さは、ほぼ③各層の厚さとする。

[ 7 ]
コンクリート工事において、暑中コンクリートの練上がり温度に影響するのは、主に①骨材の温度である。また、寒中コンクリートは、②積算温度によって管理される。

マスコンクリートの場合は、③表面部の温度をできるだけ低くするのが施工上大切なことである。

[ 8 ]
鉄骨工事におけるスタッド溶接で、溶接棒の仕上がりの高さと傾きは溶接部の品質や施工条件の良否と密接な関係があるが、アークの発生が過度な場合には、所定の高さより①高くなる。

また、母材及びスタッド材軸部に 0.5mm以上の②アンダーカットが発生すると所定の強度が得られないので不合格とし、③隣接部に打直しを行う。

攻略のポイント

[ 1 ]
鉄骨建込み用クレーンはタワークレーンと移動式クレーンに大分類され、移動式クレーンには、クローラクレーンとトラッククレーンがよく用いられる。
クローラクレーンには、ブームを上下させる直ブームとタワークレーンアタッチメントを装着してクローラー式タワークレーンのタワー式は建物に近接して作業ができる。

[ 2 ]
地下水位のある地盤を掘削するとき、水中掘削となるのを避けるため、地下水の排水量の少ないときは、ウェルポイント工法を用い、排水量の多いときは、ディープウェル工法を用いる。ディープウェル工法は広い範囲の水位を低下させるため、必要により止水工法用いて、低下する範囲を限定する。

[ 3 ]
オールケーシング工法は、ハンマグラブを用いて掘削し、孔壁はケーシングチューブで保護する。また、1次スライム処理は、スライムバケット(沈殿バケット)、2次スライム処理は、水中ポンプやサクションポンプにより行う。

[ 4 ]
JIS G3112の鉄筋コンクリート用棒鋼は、次のように規定されている。D25の単位質量は、3.98kg/mで、長さ7m以下の棒鋼は0.5mごとに6.5m、6.0m、・・・4.0m、3.5mのように区切られている。7mを超えるものは、8m、9m、・・のように1mごとに区切っている。また、異形棒鋼の種類では、SD295Aは圧延マークを表示していないが、SD295B等では、圧延マークによって製造業名またはその略号を表す。

鉄筋の種類を区別する表示方法.jpg

[ 5 ]
パイプサポートの高さは、3.5mを超えるときは2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設けなければならない。

[ 6 ]
フレッシュコンクリートの空気量試験やスランプ試験では、コンクリートの容器の1/3の容量を入れ、各層ごとに25回均等に突き回す。

[ 7 ]
暑中コンクリートの練上り温度を低下させるのは、骨材を冷却することが効果的である。

寒中コンクリートの養生管理は、気温と日数の積和を積算温度といい、積算温度によって養生日数を定める。

マスコンクリートは、部材の寸法が大きく、内部のコンクリートの水和反応による熱が蓄積され高温となることから、打込みコンクリートの温度を低くしたりする工夫が必要である。

[ 8 ]
スタッド溶接でアークの発生が過度の場合、入熱量が大きすぎるため母材まで溶融するので、所定の高さより低くなる。

また、母材およびスタンド材軸部に0.5mm以上のくぼみ(アンダーカット)が発生すると断面が小さく強度が所定の値より小さくなり不合格となるため隣接部に打ち直す。

解答例

問題1解答.jpg

1級建築施工管理技士 二次検定 躯体工事【演習問題02】

【 演習問題02 】

問題3

コンクリート工事に関する次の問に答えよ。

①コンクリート打継ぎ部において、新たなコンクリートを打設する場合の打継ぎ面の処理に関する施工上の対策を具体的に1つ記述せよ。

②マスコンクリートにおいて、ひび割れ発生を抑制するためのコンクリートの計画調合上の留意事項1つ記述せよ。


【 攻略のポイント 】

(1)コンクリートの打継部への対策

①打継ぎ部の位置は、耐力への影響の少ない位置とする。

a:梁、床スラブおよび屋根スラブの鉛直打ち継ぎ部は、スパン中央をする。

b:柱および壁の水平打継ぎ部は、床スラブ、梁の下端、または床スラブ、梁、基礎梁の上端に設ける。

②打継ぎ部は、エキスパンションジョイント(伸縮打継ぎ目)を除いて鉄筋は連続する。

③打継ぎ部のブリーディングによる水やレイタンスはコンクリート打継ぎ前に除去し、コンクリートの打継ぎ面は十分に湿潤状態にしておく。

(2)マスコンクリートのひび割れ抑制対策

マスコンクリートは、部材最小断面寸法が80㎝以上のもので、内外面の温度差が25℃以上となることが予想される部材と定義されている。

マスコンクリートは、コンクリートの表面が、温度差によるひび割れとつながったとき、耐久性、水蜜性をもたなくなる。このため、温度差によるひび割れを抑制するコンクリートの調合が求められる。このための留意点は、次のようである。

①単位セメント量は、発熱を抑制するため所要の品質が得られる範囲で最小とする。

②単位水量は、スランプ値が15㎝以下となる範囲で最小とする。

③高性能AE減水剤、流動化剤など混和剤を使用し単位水量を減水する。

解答例

①コンクリートの打継ぎ面に浮き出た水を除去し、湿潤状態で打継ぐ。

②所要の品質が得られる範囲で単位セメント量を最小となるように調合する。

問題4

高力ボルト摩擦接合に関する次の問に答えよ。

①すべり係数が0.45以上確保できる摩擦面の処理方法2つ記述せよ。②1次締め後に行うマーキングの目的2つ記述せよ。


【 攻略のポイント 】

(1)摩擦面の処理

高力ボルト摩擦接合は、鋼材と鋼材を圧接して、鋼材相互の摩擦力で力を伝達するもので、鋼材はすべり係数(表面の荒さの程度)が0.45以上を確保する必要がある。このため、次の方法がとられている。

①表面仕上げを行い、放置してのち自然な赤錆の発生時を待つ。

②摩擦面をブラストして処理する。

③素地調整(ブラスト)後、時間の経過のあるときは厚膜型無機ジンクリッチペイントを塗布する。

(2)マーキングの目的

1次締め後に行うマーキングの目的は、次のとおりである。

①共回りのないことを確認する。

②マークのずれによる本締め終了の確認をする。

③1次締めまでの完了を確認する。

解答例


赤錆の発生状態を待つ。
ショットブラストに表面を素地調整する。

共回りの有無の確認をする。
本締め完了の有無を確認する。

問題5

市街地において、切梁を用いる柱列山留め壁工法を採用した現場で根切り工事を行う場合、山留め架構と周辺地盤の安定性の確保の観点から、一般に現場で点検・確認を行う事項を3つ記述しなさい。
ただし、山留め架構の変形・応力・側圧の測定に関する記述は除くものとする。


【 攻略のポイント 】

柱列山留め壁工法は、地下水が高く掘削深さも大きな根切り工事に採用される工法で、鋼矢板と異なり、現場打ちコンクリートであるため、コンクリートの品質管理を十分にしないと不良箇所から水漏れが生じるため、山留めの安定が損なわれないようにしなければならない。
また、自立式の柱列山の壁でなく、切梁を用いるので、腹起しなどの接合部など、構造としての安全も点検しなければならない。

(1)止留め架構の留意点

①根入れ長さは、ヒービングまたはボイリングに対して安全なものをするよう確認する。

②柱列壁の材料が分離しないように打設し、所要の水密性のある土留め壁とするためコンクリートの調合を適正なものであるか確認する。

③コンクリートの打設するためのトレミー菅の配置を点検し、引上げ速さは、トレミー菅深さ2m以上を確保して施工する。

④腹起し、切梁、山留め壁は相互に堅固に接合する。

解答例

①ヒービングまたはボイリングの生じないように十分な根入れ長さであることを確認する。

②山留め壁のコンクリートの調合の確認、トレミー菅の配置の確認をする。

③トレミー菅の引上げ速さ、トレミー菅底の挿入深さ2m以上を確認する。

 

1級建築施工管理技士 実地 躯体工事【演習問題03】

【 演習問題03 】

問題6

 鉄筋コンクリート造の建物のコンクリート工事において、コールドジョイントの発生を防止するための処置または対策を具体的に4つ記述しなさい。
ただし、コンクリートの材料・調合に関する記述は除くものとする。


【 攻略のポイント 】

コールドジョイントは、コンクリートの打継ぎ面において、下層が硬化してのち、打継いで上層と下層が一体化していない打継ぎ面をいう。コールドジョイントは、主に、暑中コンクリートやマスコンクリートに生じることが多い。
コールドジョイントを防止するには、主に次の対策がとられる。

①コンクリートを打込み時間(JASS)は外気温が25℃以上のとき練り始めてから打ち終わるまでを90分以内、25℃未満のときでも2時間以内とする。

②コンクリートの運搬中にスランプ値の低下を減少させるため、高性能AE減水剤を用いる。

③上層のコンクリート打込み後、下層のコンクリートの表面から10㎝程度の深さに振動棒を挿入して締固め、上下層を一体化する。

④1回の打込み量、打込み区画および打込み順序を適切に定める。

解答例

①コンクリートの打込み終了時間は、外気温度によって制限をする。

②運搬中のスランプの低下を防止するため、高性能AE減水剤を適量用いる。

③上下層のコンクリートが一体化するように振動棒は下層に挿入して締め固める。

④コンクリートの1回の打込み量、打込み区画を考慮して打継時間を短縮する。

問題7

鉄骨の高力ボルト継手において、建方から本締めまでの間に使用する仮ボルトに関する施工上の留意事項を具体的に2つ記述しなさい。
ただし、仮ボルトの材質は品質上問題ないものとする。


【 攻略のポイント 】

仮ボルトは、本締めの完了するまでの間、仮締めするために用いる普通(中)ボルトで、本締めする高力ボルトと同軸形のもを用いる。しかし、溶接箇所に用いる仮止め用のエレクションピースには仮ボルトとして高力ボルトが用いられる。

①仮ボルト(普通ボルト)の使用本数は、1ボルト群に対して高力ボルト継手の本数の1/3以上とし、かつ2本以上を適正に配置する。

②溶接継手に用いるエレクションピース用の仮ボルトは、高力ボルトを用い全数締め付ける。

解答例

①仮ボルトの使用本数は、1ボルト群の本数の1/3以上で2本以上とする。

②エレクションピース用の仮ボルトは高力ボルトとし、全数を締め付ける。

問題8

根切り工事に伴う地下水の排水工法の名称を1つあげ、それについて具体的に説明せよ。


【 攻略のポイント 】

地下水を排水してドライの状態で掘削を行うもので、地下水の排水工法を用いることで、ヒーリングやボイリングを防止できる。排水工法の分類を示すと次のとおりである。

排水工法

・重力排水工法
釜場排水工法(水中ポンプ、集水桝)
ディープウェル工法(水中ポンプ、深井戸)

・強制排水工法
ウェルポイント工法
(真空ポンプ、ウェルポイント)
バキュームディープウェル工法
(真空ポンプ、鋼菅井)

釜場排水工法:砂質系の透水性の大きい地盤に用い、釜場という集水桝を設け、ここに湧水を集め水中ポンプで排水する工法。

ディープウェル工法:地下水を広い範囲にわたり低下させて掘削するとき、砂質系の透水性の大きい地盤層を貫いて深井戸を掘り、深井戸から水中ポンプで排水する工法。

ウェルポイント工法:ウェルポイントに圧力水を送り、圧力水でシルト質の地盤を掘削し自らの自重で貫入し、ウェルポイントに接合したライザパイプのまわりに透水性の高い砂を均等に投入し、表土は粘土で密封する。その後ライザパイプと真空ポンプを連結して、地下水を排水する工法で一段6m程度とし、必要により多段として排水する。

バキュームディープウェル工法:ウェルポンプの替わりに、鋼菅井を打込み広い範囲の地下水を低下させるときに用いる。

解答例

[ 工法名 ]
ウェルポイント工法

[ 具体的説明 ]
主にシルト質の地盤の地下水位を低下させるため、ウェルポイントを挿入し、1段で6m程度の深さの地下水を真空ポンプで排水する。

 

1級建築施工管理技士 二次検定 躯体工事【演習問題04】

【 演習問題04 】

問題9

場所打ちコンクリート杭(アースドリル工法)の品質を確保するため、鉄筋かごの設置終了後からコンクリートの打設完了までの間において、留意すべき事項2つ具体的に記述せよ。


【 攻略のポイント 】

場所打ち杭では、鉄筋かごの挿入後、次の処置をする。

①二次スライム処理として、コンクリート打設直前にエアリフトポンプで、排泥する。

②トレミー菅にプランジャーを取り付け、コンクリートポンプによりコンクリートホッパにコンクリートを投入する。

③トレミー菅内をコンクリートとプランジャーをゆっくりと落下させ、トレミー菅の底から20㎝程度まで落下させた後、一挙に30㎝程度トレミー菅を引き上げ、コンクリートプランジャーを落下させる。

④打込み中はトレミー菅の下端は2m以上コンクリート内に挿入しておき、コンクリートの噴発を防止しながら打設する。

⑤打ち上がったコンクリートの杭の上端50㎝~1mは、スライム混合が考えられるので切断除去する。

現場打ちコンクリート杭施工手順1.jpg

先行掘 →表層ケーシング建込 →安定液注入掘削

→軸部掘削完了 →拡底バケットセット

→上部拡幅掘削

現場打ちコンクリート杭施工手順2.jpg

→下部拡幅掘削 →1次スライム処理 →孔壁測定

→ 鉄筋籠建込み →トレミー菅建込

→2次スライム処理

現場打ちコンクリート杭施工手順3.jpg

→コンクリート打設 →表層ケーシング引抜き

→埋戻し

解答例

①二次スライム処理をして、エアリフトポンプを用いて排泥する。

②コンクリート打設中のトレミー菅の菅底はコンクリート上面より2m以上挿入しておく。

問題10

鉄筋コンクリート建築物における型枠の支柱の存置又は盛替えに関して、躯体の品質を確保する上で、留意すべき事項3つ記述せよ。


【 攻略のポイント 】

[ 型枠の存置期間・支柱の存置期間 ]

①基礎、梁側、柱および壁のせき板存置期間は、コンクリートの圧縮強度が、5N/mm2以上に達するまでで、気温が10℃以上のときは強度にかかわらず所要の日数を経過すれば取り外してよい。
(普通ポルトランドセメントでは、20℃以上のとき4日、10℃以上20℃未満のときは6日とする。)

②支保工の存置期間は、コンクリートの設計基準強度の100%が得られるまでとする。または、構造計算により安全が確認できたときは支保工を取り外してよい。

③床スラブ下、屋根スラブ下の型枠の底面は、原則として支保工の取り外し後とする。

④支柱の盛替えは、原則として行わない。資材の搬出時、やむを得ず一部盛り替えするときは、多数を同時に行わない。また、大張の支柱は盛り替えてはならない。

解答例

①支保工の存置期間は、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の100%以上となったときとする。

②大梁の支柱の盛替えは行ってはならない。

③やむを得ず支柱を盛り替えるときは、一度に多数の支柱を盛り替えない。

問題11

鉄骨工事における下記の溶接部の欠陥のうち、外観検査で発見される欠陥1つ選び、それについて説明せよ。

アンダーカット オーバーラップ スラグ巻込
ピット ブローホール 融合不良


【 攻略のポイント 】

[ 溶接の外観検査で発見される欠陥の特徴 ]

溶接欠陥の分類.jpg

外観溶接欠陥.jpg
外観検査でみる溶接欠陥

以上から、外観検査の欠陥の主なものは、アンダーカット、オーバーラップ、ピットの3種類で、このうちから1つを説明する。

解答例

[ 欠陥 ]
アンダーカット

[ 説明 ]
アンダーカットは、溶接端部の母材に溶着金属が満たされない状態のこと。

1級建築施工管理技士 二次検定 躯体工事【演習問題05】

【 演習問題05 】

問題12

次に示す柱状図の地盤と敷地まわりの断面図の状態において、G.L.-20mまでの根切り工事を行う場合、最も適している山留め壁は何か。また、排水計画上、その山留め壁に必要な根入れ長さは何m以上か記入せよ。
ただし、孔内水位は被圧水頭とし、逆打ち工法や地盤改良工法は採用しないものとする。

土質柱状図.jpg


【 攻略のポイント 】

①鋼矢板などの根入れな長さは、ボイリングを防止するため硬質粘土層まで伸ばし打ち止める。最低でも根入れ長さ4.5m、最大6m程度とする.。砂礫層で打ち止めない。

②地下鉄などの重要構造もあることから、周辺地盤の沈下の影響が小さく、高い止水性を持つ止水壁として、場所打ちRC地中壁工法か場所打ちRC柱列壁工法を用いる。また、最も止水性の高い、場所打ちRC地中壁が望ましい。

解答例

[ 山留め壁 ]
場所打ちRC地中壁

[ 根入れ長さ ]
4.5~6.0m

問題13

コンクリート打設において、タイピングとは何か簡潔に記述し、その主な目的を1つ記述せよ。


【 攻略のポイント 】

タンピングとはコンクリートが硬化する前に、初期ひび割れを防止するため、強くコンクリート面をたたいて押さえつけてひび割れを防止し、密実なコンクリートに仕上げるための手順。

解答例

コンクリートの初期ひび割れを防止し、密実なもとのとするため。

問題14

現場に搬入された加工済みの鉄筋の材質(SD 295AやSD 345など)を確認する方法1つ簡潔に記述せよ。


【 攻略のポイント 】

鉄筋の材質(強度)を確認するため次のことを行う。

①鉄筋の圧延マークを調べる。

②鉄筋の片断面の色の表示を調べる(SR 235:赤、SD 295B:白、SD390:緑など)

解答例

[ 材質の確認方法 ]
鉄筋の片断面の色表示で確認する。

1級建築施工管理技士 二次検定 躯体工事【演習問題06】

【 演習問題06 】

問題15

鉄骨鉄筋コンクリート造の建物の鉄骨建方計画において、安全上最も留意すべき事項1つ簡潔に記述せよ。


【 攻略のポイント 】

建方は、施工中の構造上の不安定な状態での施工のないような方法とし、建方用機械の安定性の確保、荷上荷重能力の確保を行い、周辺に対する災害を防止することである。

①主要部材の重量表示

②建方用機械の安定性の確保

③仮ボルトの本数と締付けの確認

④作業半径内の立入禁止措置

⑤強風時の作業の中止

などに注意して施行する。

解答例

[ 安全上最も留意すべき事項 ]
建方用機械は揚重能力のあるものを選定し、転倒防止措置を確実に行う。

問題16

躯体工事における次の問いに簡潔に答えよ。
[ 1 ]
普通コンクリートにおいて、耐久性を確保するための計画調合上の留意事項3つあげよ。

[ 2 ]
鉄筋工事において、ガス圧接完了後の外観検査の結果、圧接部を切り取って再圧接しなければならない欠陥2つあげよ。

[ 3 ]
トルシア系高力ボルト摩擦接合おいて、本締め完了後の確認事項2つあげよ。

[ 4 ]
既製コンクリート杭事業において、セメントミルク工法を用いた場合の支持地盤の確認方法2つあげよ。

解答例

[ 1 ]
①単位水量は、185kg/m3以下とする。

②空気量は、4.5±1.5%とする。

③アルカリ骨材反応を生じない骨材とする。

[ 2 ]
①鉄筋の軸と軸のずれが鉄筋径dの0.2d以上となっている場合。

②形状が著しく不良なもの、または圧接部に有害と認められる欠陥がある場合。

[ 3 ]
①トルシア系高力ボルトのピンテールが破断されてるか確認する。

②マークをつけて本締め行い、正常に締め付けられたかを確認にする。

[ 4 ]
①アースオーガに付着する土の種類と、設計図書に示された土質とを照合する。

②アースオーガーの駆動用電動機の電流値の変化を測定する。

問題17

躯体工事における次の問いに簡潔に答えよ。
[ 1 ]
根切り工事の施工計画にあたって検討すべき事項を、4項目あげよ。

[ 2 ]
鉄筋に対するコンクリートの適正なかぶり厚さを確保する目的を、2項目あげよ。

[ 3 ]
鉄骨工事において、製作工場を決定する場合の留意事項を、4項目あげよ。


解答例

[ 1 ]
①地下埋設物の確認と除去

②地下水位と地層、地質の性状の確認

③山留めの種類と根入れ深さの決定

④掘削機械の転倒防止、転落防止

[ 2 ]
①鉄筋とコンクリートの付着力の確保

②耐火性を高め鉄筋の保護をする

[ 3 ]
①製作工場の規模、機械設備の確認

②工事経歴書による確認

③受注能力の確認

④製作技術者、溶接管理技術者、技能者の資格、人員数の確認

1級建築施工管理技士 二次検定 躯体工事【演習問題07】

【 演習問題07 】

問題18

躯体工事に関する次の問に答えよ。
[ 1 ]
コンクリート工事における型枠の取外しに関する次の文章中、空欄①~④に当てはまる適切な語句を記入せよ。

( 1 )せき板の存置期間は、施工箇所、セメントの種類および存置期間中の平均気温に応じたコンクリートの[ ① ] または [ ② ] に基づき定める。

( 2 )支柱の盛替えは、原則として行わないものとするが、資材等の搬出のため、やむをえず一部の支柱の盛り替えを行う場合でも、[ ③ ] の下の支柱や直上階に著しく大きい [ ④ ] がある場合においては、行ってはならない。

[ 2 ]
場所打ちコンクリート杭地業における孔壁保護の方法を、3種類記述せよ。

[ 3 ]
鉄筋工事において、主筋に重ね継手を用いる場合の施工計画上の留意事項を3項目簡潔に記述せよ。

[ 4 ]
高力ボルトの工事現場における保管および運搬に関する留意事項を、それぞれ簡潔に記述せよ。


解答例

[ 1 ]
( 1 )せき板の存置期間は、施工箇所、セメントおよび存置期間中の平均気温に応じたコンクリートの[ ①材料 ] または [ ②圧縮強度 ] に基づき定める。

( 2 )支柱の盛替えは、原則として行わないものとするが、資材等の搬出のため、やむをえず一部の支柱の盛り替えを行う場合でも、[ ③大ばり ] の下の支柱や直上階に著しく大きい [ ④積載荷重 ] がある場合においては、行ってはならない。

[ 2 ]
①オールケーシング工法では、2重鋼管で孔壁を保護する。

②リバースサーキュレーション工法では、自然泥水の水圧差で孔壁を保護する。

③アースドリル工法では、ベントナイト溶液で孔壁を保護する。

[ 3 ]
①重ね継手の位置はそろえない。

②応力の小さい位置で継手を設ける。

③D29およびφ28mm以上の鉄筋は重ね継手としない。

[ 4 ]
①工場から直送されたまま、開封せずに保管する。

②高力ボルトの種別、径別、長さ別に整理する。

③防水用のシートを用いて、防湿する。

④積み重ねは、梱包箱の強度に合わせて積み上げ高さを制限する。

問題19

躯体工事に関する次の問に答えよ。
[ 1 ]コンクリート工事に関する次の記述の空欄①~④に適切な語句を記入せよ。

「レディミクストコンクリート工場の選定に当たっては、JISに定められた時間の限度内にコンクリートが打ち込めるよう、工事現場までの[ ① ]、工事現場内の運搬方法、レディーミクストコンクリート工場の[ ② ]、運搬能力を考慮しなければならない。
また、コンクリートの耐久性を確保するための材料、調合に関する重要な事項として、単位セメント量の最小値、[ ③ ]の最大値、[ ④ ]の最大値、適切な空気量の範囲、塩化物量の最大値、アルカリ骨材反応を生じるおそれがないがある。」

[ 2 ]コンクリート工事の品質管理について、打込み当日で、打込み前の準備から打込み完了までの工程における留意事項を3項目、簡潔に記述せよ。

[ 3 ]鉄骨工事品質管理について留意事項3項目、簡潔に記述せよ。


解答例

[ 1 ]「レディミクストコンクリート工場の選定に当たっては、JISに定められた時間の限度内にコンクリートが打ち込めるよう、工事現場までの[ ①運搬時間 ]、工事現場内の運搬方法、レディーミクストコンクリート工場の[ ②製造能力 ]、運搬能力を考慮しなければならない。
また、コンクリートの耐久性を確保するための材料、調合に関する重要な事項として、単位セメント量の最小値、[ ③水セメント比 ]の最大値、[ ④単位水量 ]の最大値、適切な空気量の範囲、塩化物量の最大値、アルカリ骨材反応を生じるおそれがないがある。」(ただし、③、④は相互に入れ替えてもよい。)

[ 2 ]

①型枠を清掃し、水で湿潤にする。

②打込み使用機器の点検、打込み時の人員を確保する。

③練り混ぜから打込み終了までの時間は、外気温が25℃未満で120分以下、25℃以上の場合90分以内とする。

[ 3 ]

①鉄骨が規格を満たすものであることを確認する。

②搬入、運搬中の損傷は補修を行い組立てる。

③溶接材料、溶接条件を満たすものであることを確認する。

[ 2 ]の解答としては、次のものでもよい。

・コールドジョイントの生じないように施工する。

・スランプ、空気量、塩化物含有量、強度などを荷卸し地点で検査する。

[ 3 ]の解答としては、次のものでもよい。

・建て方について、必要な修正が行えるよう控綱などを用いる。

問題20

躯体工事に関する次の問に簡潔に答えよ。

[ 1 ]
図に示す鉄骨構造において、不適当な事項3つあげ、その理由を記述せよ。

鉄骨構造の不適当な部分.jpg

[ 2 ]
コンクリートに関する次の文章中、[ ① ]~[ ④ ]内に当てはまる語句又は数値を下欄から選び、解答欄に記入せよ。

強度、レイタンス、空気量、単位容積質量
耐久性、水密性、0.30、3.0、30.0

( 1 )水セメント比は、コンクリートの[ ① ]、[ ② ]、[ ③ ]と密接な関係がある。

( 2 )コンクリート中に含まれる塩化物の含有量(塩化物イオン量)は、原則として[ ④ ] kg/m3以下とする。

[ 3 ]コンクリート工事において、次の項目における留意点を記述せよ。
( 1 ) 外気温と調合強度
( 2 ) 養生


解答例

[ 1 ]

①溶接部が交差しているので、溶接不良が生じる。このため、溶接交差部にスカラップを設ける。

②高力ボルト接合面に全面さび止め塗装がされていて、所要の摩擦係数が得られない。接合面は、グラインダなどで表面を仕上げる。

③水平スチフナが両面で2本しかないので、曲げ座屈が生じるおそれがある。このため、スチフナを2枚追加して、パネルゾーンをつくる。

鉄骨構造の解答.jpg

[ 2 ]
( 1 )水セメント比は、コンクリートの[ ①強度 ]、[ ②耐久性 ]、[ ③水密性 ]と密接な関係がある。

( 2 )コンクリート中に含まれる塩化物の含有量(塩化物イオン量)は、原則として[ ④0.30 ] kg/m3以下とする。

[ 3 ]
( 1 ) 外気温と調合強度
コンクリートの打込みから28日までの期間の予想平均気温により補正する値は、3又は6 N/mm2となる。外気温が低いほど補正値が大きくなり、調合強度も大きくする必要がある。

( 2 ) 養生
コンクリートの湿潤養生の期間は、計画供用期間の級により異なり、一般、標準と長期にわけてに数を定める。養生中は、外力を加えず静置する。

コンクリート強度の補正値.jpg

1級建築施工管理技士 二次検定 躯体工事【演習問題08】

【 演習問題08 】

問題21

躯体工事に関する次の問に簡潔に答えよ。

[ 1 ]
コンクリート躯体に生じる有害なひび割れを少なくするために、下記の項目におけるコンクリートの調合計画上の留意点を説明し、さらに、(1)、(2) については、目標とする数値をあげ、必要な場合は説明を加えよ。

(1) スランプ
(留意点)
(目標とする数値)

(2) 単位水量
(留意点)
(目標とする数値)
(3) 単位セメント量
(留意点)

[ 2 ]
鉄骨工事において、目視で確認できる溶接部の欠陥1つあげ、これが不良溶接とされた場合の補修方法を説明せよ。

(1) 溶接部の欠陥

(2) 補正方法

[ 3 ]
高力ボルト接合において、予備締め後マーキングする理由を2つあげよ。

[ 4 ]
場所打ちコンクリート杭における孔底のスライム処理の方法1つあげよ。


解答例

[ 1 ]
(1) スランプ
単位セメント量、単位水量、細骨材率を確認し、設計基準強度を確保できるように、基礎、構造本体など部位別のスランプ値を確認しておく。目標として、スランプ値は18㎝以下とする。

(2) 単位水量
単位水量はなるべく少なくするために、減水剤を使用する。目標として、185kg/m3以下とする。

(3) 単位セメント量
所要の強度を確保できるようにセメント量を定める。できるだけ少ないほうが、ひび割れを少なくすることができる。単位セメント量は、270kg/m3以上用いる。

[ 2 ]
(1)オーバーラップ

(2)グラインダにより、所定の形状に仕上げる。

[ 3 ]
(1)マーキングすることで、締付け忘れを防止するため。

(2)共回りが生じていないことを確認するため。

[ 4 ]
オールケーシング工法では、ハンマーグラブで一次スライム処理を行う。

問題22

躯体工事に関する次の問に簡潔に答えよ。

[ 1 ]
山留め工事における切ばりの架設時に留意する事項4項目列記せよ。

[ 2 ]
ボイリング現象について説明せよ。また、ボイリングを防止する対策を記述せよ。

[ 3 ]
場所打ちコンクリート杭におけるスライムについて説明せよ。また、スライム処理が必要な理由を記述せよ。

[ 4 ]
コンクリート工事において、マスコンクリートを施工する場合、留意する事項2項目列記せよ。


解答例

[ 1 ]
①腹起しに切ばり設置用のブラケットを設け、切ばりの落下を防止する。
②切ばりに油圧ジャッキを用い圧縮力を与えて、支保工を安定させる。
③組立ずに従ってその位置を確認する。
④施工中の切ばりには、横方向からの衝撃を防止する。

[ 2 ]
[ 説明 ]
ボイリングは、ゆるい砂地盤で地下水位の高い場合、掘削底面の地盤のせん断力が水圧より小さい場合に生じ、水と共に砂が底面から吹き出す現象のこと。

[ 対策 ]
鋼矢板の根入れを深くしたり、土留工背面の圧力を軽減したり、地下水位を低下させるなどの対策を取る必要がある。

[ 3 ]
[ 説明 ]
スライムは、場所打ち杭の掘削に伴って孔底に落下する土砂や、安定液中に含まれる土砂が沈殿した掘りくずのことである。

[ 理由 ]
スライムは、コンクリートを打設する前に除去しなければ、スライム上に杭をつくることになり、杭上に躯体重量がはたらくと杭先端に大きな力が作用し、杭の位置がずれたり、沈下を生じ、躯体にひび割れが発生する。以上の理由により除去する必要がある。

[ 4 ]
①マスコンクリートは、高温となるので、ファライアッシュセメントなどを用い、単位セメント量の最小値270kg/m3以上の規定を適用しない。

②コンクリートの内部の温度が上昇したときは、コンクリートの外側を保温して、内部の温度差をできるだけ小さくなるようにする。

問題23

躯体工事に関する次の問に答えよ。
[ 1 ]
鉄筋のかぶり厚さを必要とする理由のうち、2項目を列記せよ。

[ 2 ]
コンクリートに用いるAE減水剤の効果のうち、2項目を列記せよ。

[ 3 ]
コンクリート打設後、スラブの表面をタンピングする理由を簡潔に記述せよ。

[ 4 ]
鉄骨の溶接において、エンドタブを設ける理由を簡潔に記述せよ。

[ 5 ]
鉄骨の溶接において、スカラップを設ける理由を簡潔に記述せよ。


解答例

[ 1 ]

①鉄筋とコンクリートの付着力による構造耐力を確保するため。

②鉄筋の防錆、防火による耐久性、耐火性の工場のため。

[ 2 ]

①AE減水剤により単位水量を減じて、所要のワーカビリティが得られる。

②空気を連行するので、コンクリートの耐凍害性、耐久性が向上する。

[ 3 ]

コンクリートが硬化を始める前に、スラブ表面をタンピングすることにより、打込み後に生じた沈下などによるコンクリートのひび割れを抑え、コンクリートを密実なものとするため。

[ 4 ]

溶接の始橋と終橋には、ブローホール、クレーター、割れ、溶込み不良などが生じやすい。このため、溶接の始橋と終橋にエンドタブを設け、この部分を溶接後除去して、構造駆体の溶接部に欠陥を残さないようにするため。

[ 5 ]

溶接は、大きな熱が生じ、部材は熱による変形が生じやすく、溶接の交差部には欠陥が生じやすい。これを防止するため、交差部の部材の一部を切り欠き、溶接の交差を避ける。