平成27年1級建築施工管理技士 実地検定 問題6 解答解説

平成27年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題6

問題6
次の 1.から 3.の問いに答えなさい。
1.「建設業法」に基づく建設工事の請負契約に関する次の文章において、[  ] にあてはまる語句を記述しなさい。
建設業者は、建設工事の請負契約を締結するに際して、工事内容に応じ、工事の種別ごとに材料費、労務費その他の [ ① ] の内訳を明らかにして、建設工事の見積りを行うよう努めなければならない。
建設業者は、建設工事の [ ② ] から請求があったときは、請負契約が成立するまでの間に、建設工事の見積書を提示しなければならない。

解答

 ①経費 ②注文者

建設業法第20条第1項、第2項

(建設工事の見積り等)

建設業者は、建設工事の請負契約を締結するに際して、工事内容に応じ、工事の種別ごとに材料費、労務費その他の経費の内訳を明らかにして、建設工事の見積りを行うよう努めなければならない。

建設業者は、建設工事の注文者から請求があったときは、請負契約が成立するまでの間に、建設工事の見積書を提示しなければならない。

2.「建築基準法施行令」に基づく工事現場の危害の防止に関する次の文章において、 [  ] にあてはまる語句又は数値を記述しなさい。
木造の建築物で高さが 13 m 若しくは [ ③ ] が 9 m を超えるもの又は木造以外の建築物で 2以上の階数を有するものについて、建築、修繕、模様替又は除却のための工事を行う場合においては、工事期間中工事現場の周囲にその地盤面(その地盤面が工事現場の周辺の地盤面より低い 場合においては、工事現場の周辺の地盤面)からの高さが [ ④ ] m 以上の板塀その他これに類する仮囲いを設けなければならない。
ただし、これらと同等以上の効力を有する他の囲いがある場合又は工事現場の周辺若しくは工事の状況により危害防止上支障がない場合においては、この限りでない。

解答

 ③軒の高さ ④1.8

建築基準法施工令第136条の2の20

(仮囲い)

木造の建築物で高さが 13 m 若しくは軒の高さが 9 mを超えるもの又は木造以外の建築物で 2以上の階数を有するものについて、建築、修繕、模様替又は除却のための工事を行う場合においては、工事期間中工事現場の周囲にその地盤面(その地盤面が工事現場の周辺の地盤面より低い 場合においては、工事現場の周辺の地盤面)からの高さが1.8m 以上の板塀その他これに類する仮囲いを設けなければならない。

ただし、これらと同等以上の効力を有する他の囲いがある場合又は工事現場の周辺若しくは工事の状況により危害防止上支障がない場合においては、この限りでない。

3.「労働安全衛生法」に基づく元方事業者の講ずべき措置等に関する次の文章において、 [  ] にあてはまる語句を記述しなさい。
建設業に属する事業の元方事業者は、土砂等が崩壊するおそれのある場所、機械等が転倒するおそれのある場所その他の厚生労働省令で定める場所において [ ⑤ ] の労働者が当該事業の仕事の作業を行うときは、当該 [ ⑤ ] が講ずべき当該場所に係る危険を防止するための措置が適正に講ぜられるように、技術上の [ ⑥ ] その他の必要な措置を講じなければならない。

解答

 ⑤関係請負人 ⑥指導

労働安全衛生法第29条の2

(元方事業者の講ずべき措置等)

建設業に属する事業の元方事業者は、土砂等が崩壊するおそれのある場所、機械等が転倒するおそれのある場所その他の厚生労働省令で定める場所において関係請負人の労働者が当該事業の仕事の作業を行うときは、当該関係請負人が講ずべき当該場所に係る危険を防止するための措置が適正に講ぜられるように、技術上の指導その他の必要な措置を講じなければならない。

平成26年1級建築施工管理技士 実地検定 問題1 解答解説

平成26年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題1


問題1

建築物は、現場施工による一品生産である。生産現場である作業所では、着工前に発注者のニーズ及び設計図書から建築物の要求品質を事前に抽出し、「重点品質管理目標」を設定して施工にあたる。
あなたが経験した建築工事のうち、建築物の要求品質をつくり込むため、重点的に品質管理を行った工事を1つ選び、下記の工事概要を具体的に記入した上で、次の1.から2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工 事 場 所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、
延べ面積又は施工数量、
主な外部仕上げ、
主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、主な改修内容、
施工数量又は建物規模
ニ.工期(年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場

1.工事概要であげた建築工事において、設計図書などから読み取った要求品質を実現するために行った品質管理活動2つあげ、次のからについて具体的に記述しなさい。

ただし、2つの品質管理活動の内容は、異なる記述とする。

①.設計図書などから読み取った要求品質と、それを実現するために定めた重点品質管理目標を、それぞれ具体的に記述しなさい。

②.①の重点品質管理目標を達成するために設定した、施工プロセスにおける品質管理項目とそれを定めた理由を、具体的に記述しなさい。

③.②の品質管理項目について、どのように管理したか、実施した内容を、具体的に記述しなさい。

解答試案

1)品質管理活動1

要求品質:外壁の防水性能
 重点品質管理目標
 外壁のコールドジョイントの発生ゼロ

品質管理項目
 打設中のコンクリート打重ね時間間隔の管理
 定めた理由
 打設中のコンクリート打重ね時間間隔が長いと、
 コールドジョイントが発生し、
 そこからの漏水は外壁性能に大きく影響するため。

実施した内容
コンクリートの打込み継続中の打重ね時間間隔(外気温25℃未満で150分以内、25℃以上で120分以内)を厳守するため、打重ねが発生した部分に関しては、打重ねまでの時間を記録、管理した。

2)品質管理活動2
要求品質:外壁タイル接着力
重点品質管理目標
外壁タイルの浮き、はく落の完全防止

品質管理項目
密着張りの張付けモルタルの時間管理
定めた理由
張付けモルタルの可使時間を超えてからの施工は、
タイルの密着性に悪影響を与え、
タイルの浮きやはく落の原因となるため。

実施した内容
張付けモルタルは、
一度に塗り付ける面積を2m2以内にして、
塗付け開始後15分で進捗を確認した。
さらに20分以内で張り終えたことを確認し、
チェックリストに記録した。

3)その他の事例

要求品質:建物の居住性
重点品質管理目標
内装建具の開閉不良クレームの根絶
品質管理項目
建具枠の施工精度の管理
定めた理由
建具枠の対角寸法差や倒れが大きいと、
室内出入口の建具の開閉性が悪くなる。
また、当該建物は共同住宅であるため
建具の開閉性は居住性にも大きく影響する
と考えたため。

実施した内容
建具枠について、
対角寸法差は対角測定治具により3mm以内、
倒れは下げ振りより2mm以内であることを確認し、
チェックリストに記録した。

(解説)
「要求品質」とは、建物の持つ重要な性能のことで、鉄筋コンクリート造の耐久性、外壁タイルの接着力、建物の居住性、断熱性能、屋上防水性能などがあげられる。また、「重点品質管理目標」は、その達成度が測定できるようなものを示す。

2.工事概要であげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験を踏まえて、次の、①、②について具体的に記述しなさい。

①.作業所における組織的な品質管理活動は、どのように行ったら良いと思いますか、あなたの考えを記述しなさい。

②.組織的な品質管理活動を行うことにより、どのような効果が得られると思いますか、あなたの考えを記述しなさい。

解答試案

①各人の役割を文章で明確にするとともに、1工程完了など社内調査を行い、手直しのない状態で次工程に引き継ぐシステムを構築することが必要であると考える。

②顧客の信頼が得られ社会的な評価を高めることができるとともに、工事に携わる者全員がより良い品質の建物を施工することを意識することで、全体としてスキルアップにもつながると考える。

平成26年1級建築施工管理技士 実地検定 問題2 解答解説

平成26年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題2

問題2
建築工事現場において、次の3つの災害について、施工計画にあたり事前に検討した災害の発生するおそれのある作業の内容とそれを防止するための対策を、それぞれ2つずつ具体的に記述しなさい。
ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、安全帯や保護帽の着用、朝礼時の注意喚起、点検・整備などの日常管理、安全衛生管理組織、新規入場者教育に関する記述は除くものとする。
①.墜落災害
②.崩壊・倒壊災害
③.重機関連災害

解答試案

墜落災害

・鉄骨建方作業で、柱のタラップを昇降する際には、墜落防止のため、安全ブロックを使用させる。また、タラップにガードの取付け等を行う。

・吹抜け部の天井塗装作業にローリングタワーを用いる際には、墜落防止のため、作用床には高さ90㎝以上の手すりと中桟及び高さ10㎝以上の幅木を設置する。また、安全帯を使用させるとともに、脚輪が移動しないようにブレーキをかける。

・木造の屋根上で垂木等の取付け作業を行う際には、墜落防止のため、防綱を設置するとともに、親綱を設置した上で安全帯を全員に使用させる。

・荷受け構台を用いた材料の取込み時には、墜落防止のために、構台の周囲に高さ85㎝以上の手すりと中桟を設置した上で安全帯を全員に使用させる。

・スレート屋根の改修作業では、踏み抜きによる墜落防止のため、幅30㎝以上の歩み板を設け、屋根裏には防網を設置する。

②崩壊・倒壊災害

・足場組立時には建地の座屈による倒壊の危険たあるので、壁つなぎとして固定ボルトを躯体に打ち込み緊結する。

・掘削工事時において根切り面が軟弱で崩壊する危険があったため、根切り面の勾配を緩くしてシートで表面を覆わせた。

③重機関連災害

・地面の掘削作業時における重機の後進時に転落する危険があるため、誘導員の合図に後進をするようにした。

・移動式クレーンによる揚重作業時にはクレーン車の転倒の危険がある為、アウトトリガーをしっかりと開き使用するようにした。

平成26年1級建築施工管理技士 実地検定 問題3 解答解説

平成26年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題3

問題3
次の1.から8.の各記述において、記述ごとのからの下線部の語句のうち最も不適当な箇所番号1つあげ、適当な語句を記入しなさい。
1.作業場に通じる場所及び作業場内には、労働者が使用するための安全な通路を設け、かつ、これを常時有効に保持しなければならない。通路で主要なものにはこれを保持するため通路であることを示す表示をしなければならない。
屋内に設ける通路は用途に応じた幅を有し、通路面から高さ②1.8m以内に障害物を置いてはならない。機械間又はこれと他の設備との間に設ける通路については、幅③60cm以上としなければならない。

解答

 ③80

事業者は、作業場に通ずる場所及び作業所場内には、労働者が使用するための安全な通路を設け、かつ、これを常時有効に保持しなければならない。前項の通路で主要なものには、これを保持するため、通路であることを示す表示をしなければならない。(労働安全衛生規則第540条)

事業者は、機械間又はこれと他の設備との間に設ける通路については、幅80㎝以上のものとしなけばなならない。(労働安全衛生規則第543条)

2.根切り工事において、掘削底面付近の砂質地盤に上向きの浸透流が生じ、この水の浸透力が砂の水中での有効重量より大きくなり、砂粒子が水中で浮遊する状態を①クイックサンドという。
クイックサンドが発生し、沸騰したような状態でその付近の地盤が崩壊する現象を②ボイリングという。
掘削底面やその直下に難透水層があり、その下にある被圧地下水により掘削底面が持ち上がる現象を③ヒービングという。

解答

 ③盤ぶくれ

盤ぶくれとは、掘削底面下方に被圧地下水を有する帯水層がある場合、被圧帯水層からの揚圧力によって、掘削底面の不透水性土層が持ち上げられる現象である。(JASS3)

3.場所打ちコンクリート杭地業のオールケーシング工法において、掘削は①ドリリングバケットを用いて行い、1次スライム処理は、孔内水が②多い場合には、 ③沈殿バケットを用いて処理し、コンクリート打込み直前までに沈殿物が多い場合には、2次スライム処理を行う。

解答

 ①ハンマーグラブ

オールケーシング工法(ベノト工法)では、ケーシングチューブを圧入しながら、ハンマーグラブで掘削する。掘削完了後スライムを除去する。鉄筋かごを搬入し、トレミー管をセットして必要に応じて再度スライムを除去する。コンクリートを打込む空掘り部分を埋め戻す。(建築工事監理指針)

4.ガス圧接の技量資格種別において、①手動ガス圧接については、1種から4種まであり、2種、3種、4種となるに従って、圧接作業可能な鉄筋径の範囲が②大きくなる。技量資格種別が1種の圧接作業可能範囲は、異形鉄筋の場合は呼び名D③32以下である。

解答

 ③25

ガス圧接工は、公益社団法人日本鉄筋継手協会が行う「ガス圧接技量検定試験」の合格者でなければならない。また、ガス圧接工の技術資格には、1種、2種、3種、4種の4種類があり、その種別により作業可能範囲が決められている。

5.コンクリート工事において、暑中コンクリートでは、レディミクストコンクリートの荷卸し時のコンクリート温度は、原則として①35℃以下とし、コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は、②120分以内とする。打込み後の養生は、特に水分の急激な発散及び日射による温度上昇を防ぐよう、コンクリート表面への散水により常に湿潤に保つ。湿潤養生の開始時期は、コンクリート上面ではブリーディング水が消失した時点、せき板に接する面では脱型③直後とする。

解答

 ②90

暑中コンクリートとは、日平均気温の平均値が25℃を超える期間に打込むコンクリートである。気温が高くなると運搬中のスランプの低下、凝結の促進、水分の急激な蒸発等の種々の問題が発生しやすくなる。そのため、材料、調合については、水は低温のものを使用し、構造体強度補正値は原則として35℃以下とする。

コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は、90分以内とする。(JASS5)

6.コンクリートポンプを用いてコンクリート打設を行う際、コンクリートポンプ1台当たりの1日の打込み量の上限は①250m3を目安とし、輸送管の大きさは圧送距離、圧送高さ、コンクリートの圧送による品質への影響の程度などを考慮して決める。輸送管の径が大きいほど圧力損失が②大きくなる。
コンクリートの圧送に先だちポンプ及び輸送管の内面の潤滑性の保持のため、水及びモルタルを圧送する。先送りモルタルは打設するコンクリートと同等以上の強度を有するものとし、モルタルは型枠内に③打ち込まないことを原則とする。

解答

 ②小さく

コンクリートポンプを用いてコンクリート打設をする場合、輸送管の径はポンプの圧送性に直接影響する。そのため輸送管の径が大きいほど圧力損失が小さくなり、圧送性も良くなる。(JASS5)

7.型枠組立てにあたって、締付け時に丸セパレーターとせき板の角度が大きくなると丸セパレーターの破断強度が大幅に低下するので、できるだけ①垂直に近くなるように取り付ける。
締付け金物は、締付け不足でも締付けすぎても不具合が生じるので、適正に使用することが重要である。締付け金物を締付けすぎると、せき板が②側に変形する。
締付け金物の締付けすぎへの対策として、内端太(縦端太)を締付けボルトとできるだけ③離して締付ける等の方法がある。

解答

 ③近接させて

型枠の組立てにあたり、締付け金物を締付けすぎると、せき板が内側に変形するため、内端太(終端太)を締付けボルトとできるだけ、近接させて締付けるなどの措置を行う。(型枠の設計・施工指針)

8.鉄骨の現場溶接作業において、防風対策は特に配慮しなければならない事項である。①アーク熱によって溶かされた溶融金属は大気中の酸素や②窒素が混入しやすく、凝固するまで適切な方法で外気から遮断する必要がある。このとき遮断材料として作用するものが、ガスシールドアーク溶接の場合シールドガスである。
しかし、風の影響によりシールドガスに乱れが生じると、溶融金属の保護が不完全になり③アンダーカットなどの欠陥が生じてしまう。また、溶融金属中への②窒素の混入は、溶融金属の破壊靭性を低下させる。

解答

 ③ブローホール

現場溶接において、暴風対策が不十分であると、風の影響により、シールドガスなどに乱れが生じ、溶接金属の保護が不完全になり、ブローホールなどの欠陥が生じる(鉄骨工事技術指針 現場工事施工編)

平成26年1級建築施工管理技士 実地検定 問題4 解答解説

平成26年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題4

問題4
次の1.から4.の問いに答えなさい。
ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、材料の保管、作業環境(気象条件等)及び作業員の安全に関する記述は除くものとする。
1.鉄骨屋根下地に金属製重ね形折板葺きとするときの施工上の留意事項2 つ、具体的に記述しなさい。

解答例

①重ね形の折板や各山ごとにタイトフレームに固定し、流れ方向の重ね部の緊結のボルト間隔は600mm程度とする。

(公共建築工事標準仕様書)

②折板のけらば納めはけらば包みによる方法を原則とする。けらば包は1.2m以下の間隔で下地に取り付ける。けらば包みの継手の重ねは60mm以上とし、重ね内部にシーリング材を挟み込む。

③折板は、幅方向で継ぐ。漏水防止に配慮し長手方向に継手を設けない。

④タイトフレームと下地との接合は、隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除去し、錆止め塗料を塗りつける。

⑤本締めに関しては、ボルト孔はドリリング開孔とし、_孔径はボルト径より0.5mm以上大きくしてはならない。

⑥けらば包みがない場合のけらばには、1.2m以下の間隔で、折板の山間隔の3倍以上の長さの変形防止材を取り付ける。

2.外壁コンクリート面に防水形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材(防水形複層塗材E)を用いて外装仕上げとするときの施工上の留意事項2つ、具体的に記述しなさい。

解答例

①下塗りは、だれ、塗り残しのないように均一に塗り付ける。

②凸部分処理は、こてまたはローラー押さえにより、見本と同様の模様となるように主材の模様塗り後、1時間以内に適当な時間を選んで行う。

③上塗りの塗り回数は、2回塗りを標準をし、色むら、だれ、光沢むらのないように、均一に塗り付ける。

④模様塗りは、見本と同様の模様となるよう適切な工具を使用し、適切な条件の下で塗り付ける。

⑤5℃以上で塗装する。乾燥途中で結露すると塗面に異常を発生するおそれがあるので多湿時の塗装は避ける。

3.木製床下地にフローリングボード又は複合フローリングを釘留め工法で張るときの施工上の留意事項2つ、具体的に記述しなさい。
ただし、下地又は張付け後の養生に関する記述は、除くものとする。

解答例

①必要に応じて接着剤を下地に塗布し、釘と接着剤を併用して留め付ける。

②釘留め工法によるフローリングボード張りは、張込みに先立ち、板の割付けを行い、隣接する板の継手は150mm程度離して通りよく敷き並べる。

③フローリング類の割付けは、室の中央から両端へ行い、割付けが半端になる場合は、目立ちやすい出入口を避け、壁際の見え隠れとなる場所で行う。

④フローリング類は木質材であり、湿度の変化によって膨張・収縮するので、幅木・敷居等との取り合い部ではエキスパンションをとる。

⑤板そば、木口のさね肩を損傷しないように、根太に向けて雄ざねの根付けから45度の傾斜に隠し釘で留める。

4.せっこうボード下地に壁紙を直張り工法で張るときの施工上の留意事項2 つ、具体的に記述しなさい。

解答例

①厚手の壁紙は突付け張りとする。20〜30mm重ね合わせ、重ね切りをする。

②壁紙の継ぎ目は模様合わせの上、色柄のむらやねじれのないように張り付ける。

③のり付けした壁紙は、へらまたはローラーを用いて、均一になで付け、周囲にすき間なく張り付ける。

④接着剤を適量の水で希釈し、のり付け機などで裏面全体にむらなく塗布する。

⑤薄手の壁紙は重ね張りとする。陰影の生じない方向に10mm程度重ねる。

平成26年1級建築施工管理技士 実地検定 問題5 解答解説

平成26年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題5

問題5
市街地での共同住宅の建設工事における右に示す工程表に関し、次の1.から3.の問いに答えなさい。
なお、解答の旬日は、上旬、中旬、下旬で記述しなさい。

[ 工事概要 ]
用途:開放片廊下型共同住宅
(バルコニー付き、トランクルームは地下1階とする。)
構造・規模:鉄筋コンクリート造地下1階、地上5階、
塔屋1階建、延べ面積3,000 m2とする。
基 礎 :基礎はマット基礎とし、
地下1階の床はマット基礎の上に
湧水処理層形成材を敷き込みの上、
床コンクリート直均し仕上げとする。
山留め :親杭横矢板、山留め壁自立工法とし、
親杭は引き抜かないものとする。
山留め壁は、地下外壁型枠兼用とする。
外壁仕上:モルタル下地の上、二丁掛タイル張りとし、
建具はアルミニウム製とする。
屋上防水:アスファルト防水の上、
保護コンクリート仕上げとする。
バルコニー及び開放片廊下床仕上:
化粧防水シート張りとし、
排水溝回り及びサッシ取合い立上り部は、
塗膜防水とする。

1.表中の鉄筋・型枠・コンクリート工事のA及び防水工事のBに該当する作業名をあげなさい。

解答

A及びBに該当する作業名

 A:マット基礎(耐圧盤、基礎)

 B:防水保護コンクリート伸縮調整目地取付け

Aは捨コンクリートとB1F立上がりの間にあることから、問題文の工事概要にあるマット基礎である。

Bは屋上アスファルト防水完了後、防水保護コンクリート打設前に行う防水工事であり、防水保護コンクリート伸縮調整目地取付けである。

2.作業の終了日が工程上最も不適当な作業名を表の中より選び、適当な工程となるようその終了日を月次と旬日で定めなさい。

解答

最も不適当な作業名及び適当な終了日

 作業名:タイル張り

 終了日:9月下旬

タイル張りの作業の終了日が10月下旬であり、外部足場や外壁シーリング作業終了日(10月下旬)よりも遅くなっており、工程上最も不適当な作業であると判断される。

外壁タイル工事は、外部建具取合い部及び伸縮目地部のシーリングや外部足場の解体前に施工する必要がある。したがって、タイル張り作業の終了日は、タイル下地モルタル塗り後の養生期間も考慮した9月下旬とするのが適当である。

3.内装工事の外装室内現場発泡断熱材吹付けの作業工程は未記入となっている。適当な工程となるように断熱材吹付け作業の開始日及び終了日の期日を月次と旬日で定めなさい。

解答

外壁室内側現場発泡断熱材吹付けの作業工程日

 開始日:7月上旬

 終了日:9月下旬

外壁室内側現場発泡断熱材吹付けは、外部建具の取付け後に行うため、開始日は7月上旬からとなる。また、現場発泡断熱材吹付けは、天井・壁軽量鉄骨下地組み及び内部建具の取付け前には終了していることが望ましいため、終了日は8月下旬となる。

平成26年1級建築施工管理技士 実地検定 問題6 解答解説

平成26年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題6

問題6
次の1.から3.の問いに答えなさい。
1.「建設業法」に建設工事の完成を確認するための検査及び引渡しに関する次の文章において、 [  ] に当てはまる語句又は数値を記入しなさい。
元請負人は、下請負人からその請け負った建設工事が完成した旨の通知を受けたときは、当該通知を受けた日から [ ① ] 日以内で、かつ、できる限り短い期間内に、その完成を確認するための検査を完了しなければならない。
元請負人は、検査によって建設工事の完成を確認した後、下請負人が申し出たときは、直ちに、当該建設工事の目的物の引渡しを受けなければならない。ただし、 [ ② ] において定められた工事完成の時期から [ ① ] 日を経過した日以前の一定の日に引渡しを受ける旨の特約がされている場合には、この限りでない。

解答

 ①20  

 ②下請契約

建設業法第24条の4第1項、第2項

(検査及び引渡し)

元請負人は、下請負人からその請け負った建設工事が完成した旨の通知を受けたときは、当該通知を受けた日から20日以内で、かつ、できる限り短い期間内に、その完成を確認するための検査を完了しなければならない。

元請負人は、検査によって建設工事の完成を確認した後、下請負人が申し出たときは、直ちに、当該建設工事の目的物の引渡しを受けなければならない。ただし、下請契約において定められた工事完成の時期から20日を経過した日以前の一定の日に引渡しを受ける旨の特約がされている場合には、この限りでない。

2.「建築基準法施行令」に基づく落下物に対する防護に関する次の文章において、 [  ] に当てはまる語句又は数値を記入しなさい。
建築工事等において工事現場の境界線からの水平距離が5m以内で、かつ、地盤面からの高さが [ ③ ] m以上の場所からくず、ごみその他飛散するおそれのある物を投下する場合においては、 [ ④ ] を用いる等当該くず、ごみ等が工事現場の周辺に飛散することを防止するための措置を講じなければならない。

解答

 ③3  

 ④ダストシュート

建築基準法施工令第136条の5第1項

(落下物に対する防護)

建築工事等において工事現場の境界線からの水平距離が5m以内で、かつ、地盤面からの高さが 3m以上の場所からくず、ごみその他飛散するおそれのある物を投下する場合においては、ダストシュートを用いる等当該くず、ごみ等が工事現場の周辺に飛散することを防止するための措置を講じなければならない。

3.「労働安全衛生法」に基づく特定元方事業者の講ずべき措置等に関する次の文章において、[  ] に当てはまる語句を記入しなさい。
特定元方事業者は、その労働者及び関係請負人の労働者の作業が [ ⑤ ] の場所において行われることによって生ずる労働災害を防止するため、 [ ⑥ ] の設置及び運営を行うこと、作業間の連絡及び調整を行うこと、作業場所を巡視すること、関係請負人が行う労働者の安全又は衛生のための教育に関する指導及び援助を行うこと等に関する必要な措置を講じなければならない。

解答

 _⑤同一

 ⑥協議組織

労働安全衛生法第30条第1項

(特定元方事業者等の講ずべき措置)

特定元方事業者は、その労働者及び関係請負人の労働者の作業が同一の場所において行われることによって生ずる労働災害を防止するため、次の事項に関する必要な措置を講じなければならない。

1.協議組織の設置及び運営を行うこと。

2.作業間の連絡及び調整を行うこと。

3.作業場所を巡視すること。

4.関係請負人が行う労働者の安全又は衛生のための教育に対する指導及び援助を行うこと。

5.仕事を行う場所が仕事ごとに異なることを常態とする業種で、厚生労働省令で定めるものに属する事業を行う特定元方事業者にあつては、仕事の工程に関する計画及び作業場所における機械、設備等の配置に関する計画を作成するとともに、当該機械、設備等を使用する作業に関し関係請負人がこの法律又はこれに基づく命令の規定に基づき講ずべき措置についての指導を行うこと。

6.前各号に掲げるもののほか、当該労働災害を防止するため必要な事項

平成23年1級建築施工管理技士 実地検定 問題1 解答解説

平成23年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題1


問題1

あなたが経験した建築工事のうち、発注者からの要望や設計図書等で要求された品質を実現するために品質管理活動を行った工事を1つ選び、下記の工事概要を記入した上で、次の問いに 答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とする。ただし、建築設備工事を除く。

[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工 事 場 所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、
延べ面積又は施工数量、

主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、主な改修内容、
施工数量又は建物規模
ニ.工 期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場

1. 工事概要であげた建築工事において、あなたが現場で重点をおいた品質管理活動2 つあげ、 それぞれ次の①から③について記述しなさい。

ただし、2つの品質管理活動に関する記述の内容は、それぞれ異なるものとする。

①発注者からの要望や設計図書等で要求された品質を実現するため、現場で定めた施工に当たっての品質の目標を具体的に記述しなさい。

② ①の品質の目標を達成するため、定めた重点品質管理項目定めた理由工種名とともに具体的に記述しなさい。

③ ②の重点品質管理項目について、品質管理のため実施した内容を具体的に記述しなさい。

解答例

1)品質活動1

品質の目標:居住性を良好にすること。

工種名:内装工事

重点品質管理項目

各住戸間の遮音性の確保

定めた理由:共同住宅であることから、住戸間の遮音性能の不良による入居後の隣地トラブルを防止するため。

実施した内容

せっこうボード厚さが 1.2㎝ 以上、継目をすき間なく張り付けるか、継目処理工法を用いる。2重張りの場合は、下張りと上張りの継目位置をずらす。また、壁・天井等と躯体面の取合いは、すき間を生じないよう、不燃_材料で充填する。チェックリストに施工した記録・施工の困難な箇所の施工写真を撮って記録した。

2)品質活動2

品質の目標:屋上アスファルト防水の漏水防止

工種名:防水工事

重点品質管理項目

防水下地のクンクリート面の凹凸をなくすこと。また、下地の十分な乾燥を確認すること。

定めた理由:防水下地の凹凸や鉄筋、番線等の突起物、モルタルのこぼれ等に防水層の破損、不十分な乾燥による防水層のふくれ破損の防止により、防水性能が高まると考えたため。

実施した内容

凹凸や突起物等については目視で確認し、乾燥状態については高周波水分計による下地水分の測定で8%以下の含水率を確認し、それぞれチェックリストに記録した。

2. 工事概要であげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、次の①、②に ついて簡潔に記述しなさい。

① 現場作業所で品質管理活動を組織的に行うには、どのようにしたら良いと思いますか、あなたの考えを記述しなさい。

② クレーム等のない、顧客の信頼を得られる建物を提供することは、施工者にとってどのような意味を持ちますか、あなたの考えを記述しなさい。

解答例

①企業としての品質管理の方針を定め、各人の役割分担を文書で確認する。一定工程完了ごとに社内検査を行い、手直しのない工事の工程で引き継ぐシステムを構築することが必要である。

②施工者の自信・向上意欲につながり建築技術者として成長できる。また、今後の受注増にもつながり、社会的な評価も上がる。さらに、技術の向上にもつながっていく。

平成23年1級建築施工管理技士 実地検定 問題2 解答解説

平成23年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題2


問題2

建築工事において、次の 1.から 3.の仮設設備の設置計画に当たり、留意又は検討すべき事項をそれぞれ 2 つ、具体的に記述しなさい。

ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、申請手続、届出、保守点検に関する記述は除く ものとする。また、使用資機材に不良品はないものとする。

1.ゲート(車両出入口)

解答例

①ゲートの幅は、搬入を計画する車両が無理なく道路から進入可能な回転半径を確保し、ゲートの梁または上部枠の高さは、車両限界高さの3.8mを超える高さを確保することに留意検討して計画する。

②ゲートの構造として、歩行者が安全歩行できる滑り止めの仕上げを確保すること。また、車両出入口であることを示すがめのトラマークと表示看板や警報灯や警報設備等も検討する。

③ゲートとして安全に侵入者を防ぎ、完全防備な機能を備えていること。また、強風に対しても安全な強度を備えた構造を持つように留意し検討する。

④交差点の近くや交通量の多い道路を避けて配置し、ゲートそばの仮囲い板を透明にして、歩行者等が目視できるように留意、検討する。

(解説)

工事現場は、原則として危害防止のため仮囲いを設けなければならないが、資機材の搬出入のため、大型車両が出入りする。このために第三者との接点になるゲートの設置については、特に第三者災害をいかに防ぐかを第一として、留意、検討しなければならない。

2.外部足場

解答例

①建地脚部の滑動・沈下防止措置として、足場の足元は十分に突き固めて、平滑さを確認してから敷板を並べる。また、足元は足場用ベース金具で敷角材または敷板に釘止めとし、脚部には根がらみを設ける。

②筋かい、控え、壁つなぎ等の補強材の間隔及び締付け、壁つなぎのアンカーボルトは、躯体にしっかりと打ち込み、控えの間隔は、垂直方向は9m以下、水平方向は8m以下とする。

③作業床の幅は、40㎝以上、すき間は3㎝以下、墜落防止用の手すりは高さ85㎝以上、中さん付の手すりを設ける。

④労働安全衛生法を遵守すること。

⑤風に対して倒壊防止の措置を取る。

(解説)

外部足場については、JASS2(仮設工事)5.2「足場の保守管理」などを参考にする。

3.揚重機

解答例

①荷揚げ用の揚重機械は、移動式クレーン、定置式クレーン(タワークレーン、ジブレクーン、門型クレーン)などがある。特に移動式クレーンが最も多く、転倒事故も非常に多い。事前調査としては、機種の選定・機械の設置計画のため、周辺環境・隣地建物・埋設物・地盤状況・空中架線などについて留意、検討する。

②安全対策としては、「クレーン等安全規則」「労働安全衛生法」などに留意する。

③移動式クレーンの機械自体には多くの安全装置が設備されているが、転倒事故及び作業中の事故が非常に多い。特に転倒防止は、重要であるので検討すべきである。

④テレビ等への電波障害を考慮する。

(解説)

1)地盤耐力(転倒防止には、地盤耐力の確認と補強)

2)作業方法の決定・周知(作業開始前に、作業方法、転倒防止の措置、労働者の配置と指揮系統を定め、これを関係作業者に周知)

3)オペレーター(クレーンの運転士は、運転技能等の修了者とし、5 t 以上ではクレーン運転免許を有するものではくてはならない)

4)強風時(強風(10分間の平均風速が 10m/s 以上)のときは、作業を中止)

5)旋回範囲への立入禁止(クレーンの旋回範囲にはバリケード等で立入禁止の措置をする)

6)不整地(傾斜のある不陸な不整地での作業は危険であるので行わない)

7)吊り_荷下への立入禁止(吊り荷または吊り具の下に立ち入ってはならない)

8)吊り_荷走行の禁止(原則として、荷を吊ったまま走行してはならない。

平成23年1級建築施工管理技士 実地検定 問題3 解答解説

平成23年度 1級建築施工管理技術検定 実地 問題3


問題3

建築工事において、次の 1.から 4.について、施工上の留意事項をそれぞれ 2 つ、具体的に記述しなさい。

ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、作業員の安全に関する記述は除くものとする。 また、使用資機材に不良品はないものとする。

1.親杭横矢板工法における、横矢板の設置

解答例

以下の解答例より2つを記述すればよい。

親杭横矢板工法における、横矢板の設置(JASS3)

①親杭の間に横矢板を架け渡して、山留め壁とする工法であり、掘削してから横矢板を渡すまでの間、自立する地盤でなければ採用は難しい。掘削に伴ってすぐに横矢板を設置しなければならない。

②透水性がないので地下水位の高い地盤では地下水処理を併用する必要があり、横矢板の合わせ目はしっかりと継ぐ必要性がある。

③地下水位の高い細砂層やシルト層は根切りしてから横矢板を入れるまでの間に崩れてしまうので、このような地盤には採用できない。

(解説)

打撃、振動、強制圧入、オーガー併用圧入など多くの施工方法があるが、地盤の強度、礫や玉石の有無などの地盤状況に応じて工法を選定する。横矢板の強度については、土圧に対して十分強度を保つ材質の材料を使用する。

2.鉄筋工事における、バーサポート又はスペーサーの設置

解答例

鉄筋工事における、バーサポートまたはスペーサーの設置(建築工事監理指針)

①バーサポートやスペーサーは、組み立てられた鉄筋相互の間隔やかぶり厚さの確保と、埋設配管やコンクリート打設による配筋の乱れを防ぐために重要であり、留意事項としては、使用部位やかぶり厚さに対応して、適切な材種、形状、サイズを使用することがあげられる。

②材料の種別としては、コンクリート製、鋼製とする。モルタル製のスペーサーは強度及び耐久性が不足しているので使用しない。鋼製には、型枠に接する部分に樹脂コーティングあるいはプラスチックで被覆した打ち放し用の材料もある。また、梁、柱、基礎梁、壁及び地下外壁のスペーサーは、側面に限りプラスチック製でもよい。

(解説)

バーサポート及びスペーサーは、鉄筋位置を保持し、かぶり寸法を確保できるような形状、剛性、強度と、打ち込まれるコンクリートと同等以上の耐久性を有するものでなければならない。

3.コンクリート工事における、コールドジョイントの発生防止
ただし、コンクリートの材料や調合に関する記述は除くものとする。

解答例

①打込み区画・打込み順序を考慮する。

②運搬・打込み・締固めの方法及び使用機器の種類と数量を考慮する。

③打継ぎになる部分は入念にバイブレーターをかける。

④打込み継続中の打重ね時間間隔の限度を厳守する。

⑤高いところからのコンクリートの打設は、自由落下距離が短くなるようにシュートを使い、分離を防ぐ。

⑥型枠の水洗いを入念に行い、濡れ面の型枠表面で、コンクリートの流動性をよくし、上部からよくつき、またはバイブレーターで一体化する。

⑦品質の変化したコンクリートは廃棄する。

⑧コンクリートを横流ししない。

(解説)

コールドジョイントは、打設時間の違いにより、締固めが不十分になった打継ぎ部分で、ジャンカなどの欠陥が現れる。先に打設されたコンクリートの再振動可能時間内に後から打設するコンクリートを打ち、十分締め固めることにより防止できる。

4.鉄骨の建方における、仮ボルトの締付け

解答例

鉄骨の建方における、仮ボルトの締付け (JASS6)

①本締め用の高力ボルトを仮ボルトと兼用してはならない。

②高力ボルト継手では、中ボルトを使用してボルト1群に対して1/3程度、かつ2本以上を締め付ける。

③昆用継手及び併用継手では、中ボルトを使用して、ボルト1群に対して1/2程度、かつ2本以上をバランスよく配置する。

④溶接継手におけるエレクションピース等に使用する仮ボルトは高力ボルトを使用して全数締め付ける。

⑤仮ボルトは本締めボルトと同じ径とする。

⑥打設荷重に耐える本数とする。

(解説)

仮ボルトは、建方作業における部材の組立てに使用し、本締めまたは溶接までの間、予想される外力に対して_架構の変形及び倒壊を防止するためのボルトである。仮ボルトは中ボルトなどを用い、ボルト1群に対して高力ボルト継手は1/3程度、かつ2本以上、混用接合及び併用継手では1/2程度、かつ2本以上をバランスよく配置し、締め付ける。

仮ボルトは、強風に対するものであり、強風に対しては、その他にワイヤロープによる補強なども行われる。また、溶接継手におけるエレクションピースなどに使用する仮ボルトは、高力ボルトを使用して全数締め付けるとしている。