1級建築施工管理技士 く体工事 地業工事 地盤改良

第4章 地業工事 地盤改良工事

深層地盤改良の工法
エスミコラム工法やエポコラム工法など

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エポコラム工法(籠式複合相対回転攪拌工法)
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(一財) 先端建設技術センター建設技術審査証明取得
技審証第 1704号
(一社) 農業農村整備情報総合センター 登録 No.0223

【 概 要 】

エポコラム工法は,地盤中にセメントスラリーを注入し,
籠状攪拌翼の外翼と芯翼,中翼と掘削ヘッドが相対して回転する複合相対攪拌機構により,
三次元的な混合・練込みを行う工法である。
低速回転・高トルクによる大口径コラムの築造や
礫層・硬質地盤対応が可能な技術として技術審査証明を取得している。

【 特 徴 】

施工コストの軽減と工期短縮
大口径コラムの築造で、一工程当たりの施工量の増大が図れ、
施工コストの軽減と工期の短縮が可能。
(コラム径 標準Ø1.6m〜最大Ø2.5m)

1.攪拌性能が高い
エポコラム翼の『羽根切り作用』とそれに伴う『練込み作用』によって、
土壌とセメント系スラリーとの均一拡散や土塊の崩壊を促進させるため攪拌性能が高い。

2.コラム相互の接合隔着が完全
外翼が攪拌翼土中の土塊を抱え込み、翼外部へ「まきだし現象」がないことから、
コラム相互のラップ部の接合隔着が可能。

3.転石層でも混練攪拌性に優れる
エポコラム翼の主翼は両端部が回転軸に固定されているため、
転石等に遭遇しても損傷し難く、また礫層を押圧せずに掘進する機能を持ち、
転石層でも混練攪拌性に優れている。

4.杭芯の精度保持性が高い
回転軸の剛性が高く、翼の相対回転による求心性の効果で杭芯の精度保持性が高い。

【 適用目的 】

1.盛土・切土のすべり防止
2.圧密沈下の低減
3.支持力の増大
4.土圧の低減
5.変形・変位の防止
6.重要構造物の防護
7.建築物の基礎
8.耐震補強・液状化対策
9.土壌汚染対策(現位置浄化・不要化・封込め)
10.その他改良工事

【 エポコラム翼機構 】

エポコラム翼の回転機能は外翼と内翼が同一方向に回転し、
中翼と削孔ヘッドが、逆回転する機構を有する複合相対回転翼である。
各々の外翼3枚および内翼・中翼各2枚が『羽根切り作用』に伴って、
相対回転する翼間 の土壌が対流流動を強制され、
土壌と固化材との『練り込み作用』によって、
コラム体中に固化材の均一拡散や土塊の崩壊を連続的に繰り返し、
均質なコラムを造成する。
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【 エポコラム工法の施工手順 】

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【 エポコラム工法の特徴を生かした新工法 】

エポコラム工法の特徴である低速回転・高トルクを生かした新工法として
エポコラム-Loto工法,エポコラム-Taf工法がある

①エポコラム-Loto工法
エポコラム-Loto工法は,大口径改良体造成を目的として,
翼中吐出機構と水平・鉛直補助翼の開発し,
Ø1.6mから最大改良径2.5mの造成を可能としている。

②エポコラム-Taf工法
また,新たに開発したエポコラム-Taf工法は,
地盤中の残置既製杭や改良地盤等,従来工法では先行削孔等が必要な障害物が存在する場合に,一工程の改良施工を可能とした工法である。

残置既製杭の破砕・改良の同時施工では,
撤去工が不要となり経済的になる上、廃棄物の有効利用を図れ、
環境負荷を低減できる。

1級建築施工管理技士 く体工事 鉄筋工事 品質管理

5章 鉄筋工事 配筋検査

鉄筋コンクリート造において
品質問題として発生しやすいものに
鉄筋工事がある。

鉄筋の種類の間違い、本数の間違い、かぶり厚さの不足
どれをとっても、

構造計算との不整合 → 構造耐力が確保できない
建築基準法違反などとなり
品質上重要な問題となる。

なので、何重にもチェックを行う必要がある。
まずは、鉄筋業者自身がチェックを行い、
次に、作業所がチェックを行い
これで問題がないという状態で、
建築主の立場で、工事監理者の検査が行われる。

工事監理者がチェックを行う場合においては、
普通は、全てがおさまっている状態である。

しかし、人間が行なうことなので、
間違いは発生する。

それらを解消した上で、特定の工程では
官庁検査がある。
①鉄筋工事 専門業者
②作業所
③工事監理者
場合によっては、建築主が別に依頼する
第三者がはいるケースがある。

[ 官庁による特定工程の検査 ]
その際のチェックポイントは以下の4点。
鉄筋の種類
継手、定着の方法
圧接、溶接継手の引張試験結果、UT試験結果
配筋検査
鉄筋の種類はミルシート(材料証明証)及び出荷証明書により確認する。
種類、使用箇所が設計図どおりのものであるか。
継手、定着の方法は、
打設するコンクリートの強度と鉄筋の種類、及び部位によってことなるので、
それぞれ整理しておく必要がある。(L1、L2等・・)
通常、柱や梁は圧接継手を行う場合が多い。
鉄筋等の試験は、
これもまずはミルシートで確認する。
材料の成分は規定のものであるか?
圧接継手を行う場合は、
圧接部の外観検査、超音波探傷(UT)試験、引張試験などの結果も合わせて確認する。
そのロット割り、及び本数は設計図書による。
通常は、1ロットあたり3本。
CB溶接継手などでA級継手になるものは,
引張り試験及びUT試験の両方が必要である。
その他、機械式継手を行う場合や、通常の溶接技量を超える場合の
溶接継手を行う場合などは施工前試験などが必要になるので注意する。
書類上の確認が終わって、ようやく、現場にての配筋検査になる。
配筋検査で主に確認する内容を以下に示す。
・鉄筋の種類・径・・・・圧延マーク、ノギス等
・加工寸法・・・・・・・スケールによる
・本数・・・・・・・・・目視
・組立精度・位置・間隔・スケール及び目視
・かぶり厚さ
・継手及び定着の位置・長さ
・鉄筋相互のあき
・スペーサー及びバーサポートの材質・配置、数量
・鉄筋の固定度
日本建築学会の
鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説
は必携の書籍である。

配筋時の鉄筋の名称や標準的な配筋要領が不明な場合には
つねに見返して理解する必要がある。
参考までに
配筋検査の要点をまとめたので
活用されたし。