1週間でできる攻略法 問題1 品質管理 経験記述

問題1の攻略

令和7年は、品質管理の問題が出題されると想定されます。
建築概要は、昨年より課題文により与えられているので、
本年も同様の形式が与えられるものと考えられます。

よって、記述内容は一昨年までの過去形の記述「〜した」
から、現在形の記述「〜する。」や「〜と考える。」
とすること。

品質管理の記述問題では、
①「工 種

②「要求される品質」又は「要求品質」(←同じ内容)

③「重点品質管理目標」及び「品質管理目標

④「品質管理項目

⑤「実施した内容」及び「施工上の留意事項

④’上記、それらを「設定した理由」などの記述
が求めらる場合があります。

これらの記述は、
上へいく程、抽象度が高いもので、
下へいく程、より具体的な内容となっています。

まず、①「工種」は
鉄筋工事、コンクリート工事、防水工事など
工事名称を記入する。

②「要求される品質」又は「要求品質
は、設計図に記載されている建物を担保するために要求される品質のこと。
・鉄筋コンクリートの耐久性
・コンクリート強度
・ひび割れの防止
・屋根の防水性能
・外壁の防水性能
・漏水の防止
・仕上精度
など

③「重点品質管理目標」及び「品質管理目標
は、上記②(「要求される品質」又は「要求品質」)を達成するため
特に重点的に管理が必要なものを特定し、具体的な目標を定めます。

例えば、
要求品質:外壁の防水性能
としたときは、
重点品質管理目標は、
「外壁のコールドジョイントの発生ゼロ」
「外壁のひび割れを抑える」
などが考えらます。

④「品質管理項目」とは、
実際の施工中に管理する項目を定めたもののこと。

例えば、
重点品質管理目標
「外壁のコールドジョイントの発生ゼロ」
に対しては、
「打設中のコンクリート打重ね時間間隔の管理」
など

④’の「設定した理由」を求めらた場合は、

例えば、上記例に対しては、
「打設中のコンクリート打重ね時間間隔が長いと、コールドジョイントが発生し、そこからの漏水は外壁性能に大きく影響するため。」
など

⑤「実施した内容」及び「施工上の留意事項」は

例えば、上記例に対しては、
「コンクリートの打込み継続中の打重ね時間間隔(外気温25℃未満で150分以内、25℃以上で120分以内)を厳守する。打重ねが発生した部分に関しては、打重ねまでの時間を記録、管理することに留意する。

問題2の攻略

① 協力会社等へ周知するための方法・手段
「協力会社等へ周知するための方法・手段」は、事前検討会、事前説明会、作業前ミーティング、日例打ち合わせなどの手段などを具体的に記述する。

②確認するための手段・方法
「確認するための手段・方法」はプロセス確認、チェックリスト、自主検査内容の確認、検査等を記述する。
※ 自主検査は、誰がどのタイミングで行うのかを明記する。
元請けが行う検査、協力会社が行う検査とを区別する。

③組織的な品質管理活動
「組織的な品質管理活動」は、品質管理のPDCA(計画・実施・確認・処置)を設計者、工事監理者、店社の関連部門などとシステム的に実施した内容を記述する。

【 具体例 】
・各種検討会:設計説明会、施工計画検討会、設計図書検討会など
・各種検査指導:社内検査、下地確認会、工事指導など
・施工後の反省会、フィードバック会、見直し会など

④組織的な品質管理活動による効果
「組織的な品質管理活動による効果」は、作業所内での効果や他作業所も含めた全社的な効果を記述する。

【 具体例 】
・品質の平準化や不具合予防が図られたこと
・品質を確保した状態で次工程へ移れたこと
・好事例などが展開されることにより、品質管理活動が合理化されたこと
・発注者の信頼を得ることができたこと

過去問題と解答試案
令和5年  令和3年  令和元年

平成28年  平成26年  平成23年