一次検定 施工管理法 品質管理 3-4 検査及び試験

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
3° 品質管理

3-4 検査及び試験
下記の正誤を判断せよ。
①検査とは、品物の特性値に対して、測定、試験などを行って規定要求事項と比較して、適合しているかどうかを判定することをいう。

答え

  ◯

②間接検査とは、購入者が供給者以外の第三者に試験を依頼して行う検査をいう。

答え

   ×

[ 解説 ]
間接検査とは、購入検査で供給者が行った検査をを必要に応じて確認することにより、購入者の試験を省略する検査である
関連)
間接検査は、長期にわたって供給側のの検査結果が良く、使用実績も良好な品物の受入検査の場合に適用される。

③無試験検査とは、品質情報、技術情報などに基づいて、サンプルの試験を省略する検査をいう。

答え

  ◯

[ 解説 ]
無試験検査は、工程が安定状態にあり、品質状態が定期的に確認でき、そのまま次工程に流しても損失は問題にならない状態の場合に適用される。

④抜取検査とは、製品又はサービスのサンプルを用いる検査をいう。

答え

  ◯

⑤品物がロットとして処理できない場合は、抜取検査とする。

答え

   ×

[ 解説 ]
ロットからあらかじめ定められた検査方法に従って、サンプルを取ることができる場合には、抜取検査とするが、ロット処理できない場合は、抜取検査できない
関連)
破壊検査となる場合は、抜取検査とする。

⑥全数検査は、不良品を見逃すと人命に危険を与えたり、経済的に大きな損失を受ける場合に適用される。

答え

  ◯

[ 解説 ]
不良率が大きく、あらかじめ決めた品質水準に達していない場合は、全数検査とする。

⑦鉄筋(SD490を除く)のガス圧接部の検査は、外観検査は目視により全数検査とし、超音波探傷検査は抜取り検査とした。

答え

  ◯

⑧圧接部の抜取検査は、試験方法について特記がなかったので、超音波探傷試験で行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
外観検査は、全数検査とし、圧接部のふくらみの直径、ふくらみの長さ、圧接面のずれ、鉄筋中心軸の偏心量、圧接面の折れ曲がりについて行う。

⑨抜取検査の超音波探傷試験は、1検査ロットに対して3箇所無作為に抜き取って行った。

答え

   ×

[ 解説 ]
抜取検査の超音波探傷試験は、非破壊試験で、1検査ロットに対して30箇所行う
不合格1箇所以下の場合、ロット合格。2箇所以上の場合、ロット不合格。
引張試験の場合は1検査ロットあたりに対して3箇所
不合格1箇所以下の場合、再度10箇所抜取り、合格であれば、ロット合格。
不合格2箇所以上の場合はロット不合格。

⑩抜取検査で不合格となったロットについては、試験されていない残り全数に対して超音波探傷試験を行った。

答え

  ◯

【 その他、検査 】

非破壊検査とは、非破壊検査の結果から、規格などによる基準に従って合否を判定する方法をいう。

・中間検査は、不良なロットが次工程に渡らないように事前に取り除くことによって損害を少なくするために行う。

・受入検査は、依頼した原材料、部品又は製品などを受け入れる段階で行う検査で、生産工程に一定の品質水準のものを流すことを目的で行う。

一次検定 施工管理法 品質管理 3-5 品質確保の管理値

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
3° 品質管理

3-5 品質を確保するための管理値
下記の正誤を判断せよ。
①既製コンクリート杭の継手において、現場溶接継手部の開先の目違い量の最大値は、2mmとした。

答え

 ◯

②鉄骨梁の製品検査において、梁の長さの限界許容差は、±5mmとした。

答え

 ◯

③鉄骨のすみ肉溶接の検査で、余盛の高さが7mm以上のものを合格とした。

答え

 ×

[ 解説 ]
鉄骨のすみ肉溶接の余盛の高さは、
0 ≦ Δα ≦ 0.4S かつ
Δα ≦ 4mm
を合格とする。



S:サイズ
t = 6,9,12,14,16(薄い方の厚さ)に対して、
S= 6,7, 9,10,12, S≧0.7S
L:脚長
α:のど厚

④鉄骨の建方における柱の倒れの管理許容差は、柱1節の高さの1/500以下、かつ20mm以下とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
鉄骨の建て方における柱の倒れの管理許容差は、柱の1節の高さの1/1000以下、かつ10mm以下とする

⑤スタッド溶接後のスタッド仕上り高さの許容差は、±2mmとした。

答え

 ◯

⑥鉄骨工事において、スタッド溶接後のスタッドの傾きの許容差を、15° 以内とした。

答え

 ×

[ 解説 ]
スタッド溶接後のスタッド仕上り高さの許容差は、
± 2mm以内、傾き5° 以下とする

(関連)
スタッド溶接後の15° 打撃曲げ試験は、1ロットにつき1本以上行い、打撃により15° まで曲げた結果、溶接部に割れその他の欠陥が認められない場合、合格とする。

⑦構造体コンクリートの部材の断面の許容差は、柱・梁・壁においては 0mmから+15mmまでとした。

答え

 ◯

⑧コンクリート工事において、コンクリート部材の設計図書に示された位置に対する各部材の位置の許容差を、±20mmとした。

答え

 ◯

⑨コンクリート工事において、ビニル床シート下地のコンクリート面の仕上がりの平坦さを、3mにつき7mm以下とした。

答え

 ◯

⑩カーテンウォール工事において、プレキャストコンクリートのカーテンウォール部材の取付け位置の寸法許容差のうち、目地の幅については、±5mmとした。

答え

 ◯

一次検定 施工管理法 品質管理 3-6 コンクリートの試験及び検査

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
3° 品質管理

3-6 コンクリートの試験及び検査に関する記述として、
下記の正誤を判断せよ。

①設計基準強度 42N/mm2の圧縮強度の検査は、コンクリートの打込み工区ごと、打込み日ごと、かつ、300m3ごとに検査ロットを構成し、1検査ロットにおける試験回数は3回とする。

答え

 ◯

[ 解説 ]
普通コンクリートの強度試験の試験回数は、打込み工区ごと、打込み日ごと、かつ、コンクリート150m3ごと及びその端数につき1回行う。

②普通コンクリートの場合、構造体コンクリートの1回の圧縮強度試験には、適当な間隔をおいた3台の運搬車から1個ずつ採取した合計3個の供試体を用いた。

答え

 ◯

[ 解説 ]
軽量コンクリートの場合、構造体コンクリートの強度管理用供試体試料の採取は、荷卸し地点とするが、圧送後の性状が変化しやすい場合は、輸送管の筒先とする。

③荷卸し地点におけるコンクリートの空気量の許容値は、指定した空気量に対して、± 2.5%とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
荷卸し時におけるフレッシュコンクリートの空気量の許容差は、± 1.5%である



関連)
軽量コンクリートの空気量の許容差は、± 1.5%とする。

④塩化物量の試験では、塩化物イオン量が0.30kg/m3以下であることを確認する。

答え

 ◯

[ 解説 ]
塩化物量の簡易試験方法の測定は、同一試料から採った3個の分取試料について各1回測定し、その平均値を測定値とする。

⑤スランプ試験において、試料をスランプコーンに詰めるときは、ほぼ等しい量の3層に分けて詰めた。

答え

 ◯

⑥スランプ21㎝のコンクリートの荷卸し地点におけるスランプの許容差を。± 1.5㎝とした。

答え

 ◯

⑦呼び強度27以上で高性能AE減水剤を使用して、指定したスランプが18㎝を超える場合、その許容差は±2.5㎝とする。

答え

 ◯

[ 解説 ]
コンクリートの荷卸し地点におけるスランプの許容差
指定したスランプ(㎝) 許容差
5、6.5         ± 1.5
8 以上 18以下       ± 2.5
21            ± 1.5 ※
※呼び強度 27以上で高性能AE減水剤を使用する場合は
± 2.0
とする。

⑧スランプフロー試験において、試料をスランプコーンに詰め始めてから、詰め終わるまでの時間は3分とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
スランプフロー試験のスランプコーンへの試料を詰め方は、詰め始めてから、詰め終わるまでの時間を2分以内とする

⑨高流動コンクリートにおいて、荷卸し地点におけるスランプフローの許容値は、指定したスランプフローに対して、± 7.5㎝とした。

答え

 ◯

[ 解説 ]
(関連)
マスコンクリートにおいて、構造体コンクリート強度の推定のための供試体の養生方法は、標準養生とする。

一次検定 施工管理法 品質管理 3-7 仕上工事における試験及び検査

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
3° 品質管理

3-7 仕上工事における試験及び検査
下記の正誤を判断せよ。
①アルミニウム製建具の陽極酸化皮膜の厚さの測定は、過電流式厚さ測定器を用いて行った。

答え

  ◯

②乾式工法における吹付けロックウールの施工中の吹付け厚さの確認は、吹付け面積 5m2ごとに行った。

答え

  ◯

③塗装工事において、モルタル面のアルカリ度検査は、pHコンパレーターを用いて行った。

答え

  ◯

④塗装下地のモルタル面のアルカリ度は、pH12以下であることを確認した。

答え

   ×

[ 解説 ]
塗装可能な下地のアルカリ度の一般的な目安は、コンクリート、モルタル面ではpH9以下、プラスター面ではpH8以下である。

⑤2成分形シーリング材の硬化状況確認のためのサンプリングは、同一製造所の同一製造年月日のものを1ロットとして行った。

答え

   ×

[ 解説 ]
シーリング剤の硬化状況等の確認のためのサンプリングは、材料名・練混ぜ年月日・ロット番号・通し番号を表示し、1組の作業班が1日に行った施工箇所を1ロットとして各ロットごとに行う
関連)
シーリング材は、同一種類のものであっても、製造所ごとに組成が異なるため、接着性能に問題が起こる場合があるので、製造所ごとに行う。

⑥室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定は、パッシブ型採取機器を用いて行った。

答え

  ◯

⑦工事現場での木材の含水率の測定は、高周波水分計を用いて行った。

答え

  ◯

⑧現場搬入時の造作材の含水率は、15%以下であることを確認した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
木材の工事現場搬入時の含水率は、造作材、下地材では15%以下、構造材では20%以下である。

⑨錆止め塗装を工事現場で行う場合の塗付け量の確認は、塗布面積に対する塗料の使用量をもとに行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
錆止め塗装の塗付け量の確認は、膜厚測定が困難な場合は、使用量から塗付け量を推定することができる。

類題)工場塗装における鉄鋼面の錆止め塗装の塗膜厚は、硬化乾燥後に電磁微厚計で確認した。
⇨  ◯

⑩アスファルト防水における溶融アスファルトの施工時の温度は、下限を230℃とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
アスファルト防水における溶融アスファルトの施工時の下限は、一般の3種アスファルトで230℃程度、低煙・低臭タイプのアスファルトでは210度程度である。

一次検定 施工管理法 品質管理 3-8 壁面のタイル工事で行う試験及び検査

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
3° 品質管理

3-8 壁面のタイル工事で行う試験及び検査
下記の正誤を判断せよ。
①外壁のタイル張り及び屋内の吹付け部分のタイル張りの打音検査は、タイル張り面積の全面について行う。

答え

 ◯

②小口平タイルの接着力試験は、タイルの1/3の大きさの鋼製アタッチメントを用いた。

答え

 ×

[ 解説 ]
小口平タイルの接着力試験における試験体の大きさは、小口平以下のタイルの場合は、タイルの大きさとし、試験に用いる鋼製アタッチメントの大きさ・形状は、測定するタイルと同一の大きさ・形状とする

③接着力試験の試験体の個数は、300m2ごと及びその端数につき1個以上とする。

答え

 ×

[ 解説 ]
接着力試験は、引張接着強度を確認するもので、試験体の個数は、100m2ごと及びその端数につき1個以上、かつ、全体で3個以上とする

④二丁掛けタイルの接着力試験の試験体は、タイルの小口平の大きさに切断して行う。

答え

 ◯

⑤接着力試験の試験体の周辺部は、試験に先立ち、コンクリート面まで切断する。

答え

 ◯

⑥外壁タイル張りの接着力試験の判定は、タイルの引張接着強度が 0.3N/mm2以上のものを合格とした。

答え

 ×

[ 解説 ]
外壁タイル張りの接着力試験の判定は、タイルの引張接着強度が0.4N/mm2以上のものを合格とする。

⑦タイル型枠先付け工法における接着力試験については、引張接着強度が0.4N/mm2以上のものを合格とする。

答え

 ×

[ 解説 ]
タイル型枠先付け工法は、現場で組み立てる型枠にタイルを先付けして張り付ける工法で、接着力試験の引張接着強度が0.6N/mm2以上のものを合格とする。

一次検定 施工管理法 品質管理 3-9 品質マネジメントシステム

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
3° 品質管理

3-9 品質マネジメントシステム(JIS Q9000)
基本及び用語の定義について、下記の正誤を判断せよ。

①品質とは、明示されている、通常、暗黙のうちに了解されている若しくは義務として要求されているニーズ又は期待である。

答え

  ×

[ 解説 ]
品質とは、対象に本来備わっている特性の集まりが要求事項を満たす程度をいう。

②品質保証とは、品質要求事項が満たされるという確信を与えることに焦点を合わせた品質マネジメントの一部である。

答え

  ◯

③マネジメントシステムとは、方針及び目標、並びにその目標を達成するためのプロセスの確立などの一連の要素をいう。

答え

  ◯

④プロセスとは、インプットを使用して意図した結果を生み出す、相互に関連する又は相互に作用する一連の活動をいう。

答え

  ◯

⑤トレーサビリティーとは、設定された目標を達成するための対象の適切性、妥当性又は有効性を確定することをいう。

答え

   ×

[ 解説 ]
トレーサビリティとは、対象の履歴や適用又は所在を追跡できることをいう
設問の説明は、レヴューのことである。

⑥品質マネジメントとは、品質に関して組織を指揮し、管理するための調整された活動をいう。

答え

  ◯

⑦品質マニュアルとは、顧客などからの要求事項を記述した文書をいう。

答え

   ×

[ 解説 ]
品質マニュアルとは、組織の品質マネジメントシステムについての仕様書をいう。

⑧顧客満足とは、顧客の期待が満たされている程度に関する顧客の受けとめ方をいう。

答え

  ◯

⑨手直しとは、要求事項に適合させるため、不適合となった製品又はサービスに対してとる措置をいう。

答え

  ◯

⑩是正措置とは、起こり得る不適合又はその他の起こり得る望ましくない状況の原因を除去するための処置をいう。

答え

   ×

[ 解説 ]
是正処置とは、不適合の原因を除去し、再発を防止するための処置である。設問の記述は、予防処置(起こり得る不適合またはその他の起こり得る望ましくない状況の原因を除去するための処置。)についてである。
是正処置 ⇨ 再発防止
予防処置 ⇨ 未然防止

その他のJISの用語の定義

 

品質特性とは、要求事項に関連する、対象に本来備わっている特性である。(JIS Q9000)

品質管理とは、品質要求事項を満たすことに焦点を合わせた品質マネジメントの一部である。(JIS Q9000)

プロジェクトとは、開始日及び終了日をもち、調整され、管理された一連の活動からなり、時間、コスト及び資源の制約を含む特定の要求事項に適合する目標を達成するために実施される特有のプロセスである。(JIS Q9000)

環境側面とは、環境と相互に作用する可能性のある、組織の活動又は製品又はサービスの要素をいう。(JIS Q14001)

環境影響とは、有害か有益かを問わず、全体的に又は部分的に組織の環境側面から生じる、環境に対するあらゆる変化をいう。(JIS Q14001)

環境方針とは、トップマネジメントによって正式に表明された、環境パフォーマンスに関する組織の全体的な意図及び方向付けをいう。(JIS Q14001)

環境目的とは、組織が達成を目指して自ら設定する、環境方針と整合する全般的な環境の到達点をいう。(JIS Q14001)

※いづれも、施工計画書の中で出てくるものがあるので、一度、目を通しておく。

一次検定 施工管理法 品質管理 3-10 材料の保管又は取扱い

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
3° 品質管理

3-10 材料の保管又は取扱い
下記の正誤を判断せよ。

①高力ボルトは、現場受け入れ時に包装を開封し、全数を確認してからシートを掛けて保管する。

答え

  ×

[ 解説 ]
高力ボルトは、包装の完全なものを未開封状態のまま工事現場に搬入し、乾燥した場所に規格種別、径別、長さ別に整理して保管し、施工直前に包装を開封する

②被覆アーク溶接棒は、吸湿しているおそれがある場合、乾燥器で乾燥してから使用する。

答え

  ◯

③防水用の袋入りアスファルトを積み重ねるときは、10段以上積まないようにして保管する。

答え

  ◯

④砂付ストレッチルーフィングは、ラップ部分(張付け時の重ね部分)を上に向けて立てて保管した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
アスファルトルーフィング類は、吸湿すると施工時に泡立ちや耳浮き等の接着不良になるため、乾燥した場所で保管する。

⑤シーリング材は、有効期間を確認して、高温多湿や凍結温度以下にならない場所に保管する。

答え

  ◯

⑥裸台で運搬してきた板ガラスは、屋内の床に、ゴム板を敷いて平置きで保管した。

答え

   ×

[ 解説 ]
裸台で運搬してきた板ガラスは、床への平置きは避け、床にゴム又は木板を敷き、壁にもゴム板等を配し、ガラスを立てかけるが、木箱、パレットあるいは車輪付き裸台で運搬してきたガラスは、載せたままで保管する。

【関連】
木箱入りのガラスは、裸板の場合と同様に85° 程度の角度で、立置きする。異寸法のものが混ざる場合には、大箱を先に置き、小箱を後から重ねる。

⑦ロール状に巻いたカーペットは、屋内の乾燥した場所に、縦置きにして保管した。

答え

   ×

[ 解説 ]
ロール状に巻いたカーペットは、横置きにし、変形防止のため2~3段までの俵積みで保管する

【関連】
床シート類は、横積みにすると重量で変形するおそれがあるので、屋内の乾燥した場所に直射日光を避けて縦置きにし、転倒防止のためロープ等で固定し保管する。

⑧フローリング類を屋内のコンクリートの上に置く場合は、シートを敷き、角材を並べた上に積重ねて保管する。

答え

  ◯

⑨壁紙張りの巻いた材料は、くせの付かないように横にして保管する。

答え

   ×

[ 解説 ]
壁紙張りの巻いた材料は、井桁積みや横積みにするとくせがつくので、立てて保管する

⑩断熱用の押出法ポリスチレンフォームは、反りぐせ防止のため、平坦な敷台の上に積み重ねて保管する。

答え

  ◯

その他の工事現場における材料の保管又は取扱い

セメントプラスターは、湿気を防ぐため、上げ床のある倉庫等で保管し、積上げ高さあまり高くせず、搬入期日ごとに区分し保管する。

ALCパネルの積上げは、反りやねじれ、損傷が生じないように、所定の位置に台木を水平に置き、積上げ高さは1段を1.0m以下として2段までとする。

プレキャストコンクリート床部材を積み重ねて平置きとする場合は、上部の部材の台木と下部の部材の台木の位置は同じになるようにする。

メタルカーテンウォールを集中揚重・分離取付けとする場合の部材の保管場所は、小運搬距離や経路上の障害に配慮し確保する。

●張り石工事に用いる石材の運搬は、仕上げ面、稜角を養生し、取付け順序を考慮して輸送用パレット積みで行う。

一次検定 施工管理法 安全管理 4-1 安全管理、労働災害等

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
4° 安全管理

4-1 安全管理、労働災害等に関する記述
下記の正誤を判断せよ。

①安全衛生管理の基本計画の段階においては、全体工程にわたって、各主要工事の重点災害防止策を検討する。

答え

  ◯

[ 解 説 ]
(関連)
安全施工サイクル活動は、日、週、月ごとに基本的な実施事項を定型化し、かつ、その実施内容の改善、充実を図りながら継続的に実施する活動である。

②安全衛生管理体制は、作業所の規模(人数)にかかわらず同じ体制としなけばならない。

答え

   ×

[ 解 説 ]
安全衛生管理体制は、労働災害を防止するための安全衛生管理組織で、事業場の形態、常時就業する労働者人数により、選任する管理者等の種類、組織体制が異なる
(関連)
安全衛生協議会(災害防止協議会)は、定期的に開催しなければならない。

③労働災害には、労働者の災害だけでなく、物的災害も含まれる。

答え

   ×

[ 解 説 ]
労働災害には、単なる物的災害は含まれず、就業場所等に起因して、労働者が負傷や失病にかかったり、死亡する場合をいう。

④労働災害における重大災害とは、一時に3名以上の労働者が死傷又は罹病した災害をいう。

答え

  ◯

⑤労働災害における労働者とは、所定の事業又は事業所に使用される者で、賃金を支払われる者をいう。

答え

  ◯

⑥労働災害の災害発生率として、年千人率や度数率などが用いられる。

答え

  ◯

⑦年千人率は、労働者1,000人当たりの1年間の死傷者数を示す。

答え

  ◯

[ 解 説 ]
年千人率は次式で表され、発生頻度を示し、労働者1,000人当たりの1年間の死傷者数を示したものである。

年千人率= 年間死傷者 / 年間平均労働者 × 1,000
(小数点3位以下四捨五入)

⑧度数率は、100万延労働時間当たりの労働損失日数を示す。

答え

   ×

[ 解 説 ]
度数率は次式で表され、災害発生の頻度を示し、100万延労働時間当たりの死傷者数を示したものである。設問の記述は、強度率である。⇨ 問題⑨

度数率 = 死傷者数 / 延労働時間数 × 1,000
(小数点3位以下四捨五入)

⑨強度率は、1,000延労働時間当たりの死傷者数を示す。

答え

   ×

[ 解 説 ]
強度率は次式で示され、1,000労働時間当たりの労働損失日数により、災害の程度を示したものである。設問の記述は、度数率である。⇨問題⑧

強度率 = 労働損失日数 / 延労働時間数 × 1,000
(小数点3位以下四捨五入)

⑩ 労働損失日数は、死亡及び永久労働不能障害の場合、1件につき7,500日とする。

答え

  ◯

一次検定 施工管理法 安全管理 4-2 公衆災害を防止するための措置

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
4° 安全管理

4-2 公衆災害を防止するための措置
下記の正誤を判断せよ。

①建築工事のための道路の一部の通行を制限する必要があり、制限した後の道路の車線が1車線となる場合にあっては、その車道幅員は3m以上を標準とする。

答え

  ◯

②道路の通行を制限する必要があり、制限後の車線が2車線となるので、その車道幅員を4.5mとした。

答え

   ×

[ 解 説 ]
制限した後の道路の車両が1車線となる場合にあっては、その車道の福音は3m以上とし、2車線となる場合にあっては、その車道幅員は5.5m以上とする
(関連)
歩行者対策として、一般の場合には、車道とは別に幅0.75m以上の歩行者用通路を確保する。

③工事現場内に公衆を通行させるために設ける歩行者用仮設通路は、幅1.5m、有効高さ2.1mとした。

答え

  ◯

[ 解 説 ]
建築工事のための道路の一部の通行を制限する必要があり、歩行者対策として、特に歩行者の多い箇所において、車道とは別に幅1.5m以上の歩行者用通路を確保する。

④防護棚は、骨組の外側から水平距離で1.5m以上突出させ、水平面となす角度を20度以上とする。

答え

   ×

[ 解 説 ]
骨組の外側から水平距離で2m以上突出させ、水平面となす角度を20度以上とし、骨組に堅固に取り付ける。

 

⑤建築工事を行う部分の地盤面からの高さが20m以上の場合は、防護棚を2段以上設置する。

答え

  ◯

⑥高さが30mの建築工事において、通行人などに対する怪我防止のための最下段の防護棚は、建築工事を行う部分の下15mの位置に設けた。

答え

   ×

[ 解 説 ]
建築工事を行う部分の地盤面からの高さが10m以上の場合にあっては1段以上、20m以上の場合にあっては2段以上設ける。最下段の防護柵は建築工事を行う部分の下10m以内の位置に設ける
(関連)
外部足場の外側より水平距離で2m以上の出のある歩道防護構台を設けた場合は、最下段の防護棚は省略してよい。

 

⑦騒音伝播防止のための防音パネルを取付けた枠組足場の壁つなぎの取付け間隔は、垂直方向3.6m以下、水平方向3.7m以下とした。

答え

  ◯

⑧仮囲いに設ける出入り口の扉は、引戸とし、工事に必要がない限りこれを閉鎖しておいた。

答え

  ◯

⑨建設機械の使用に際して、機械類が転倒しないように、その地盤の水平度、支持耐力の調整などを行った。

答え

  ◯

その他の建設工事の公衆災害を防止するための措置


●施工者は、施工者が異なる建設工事を隣接輻輳して建築工事を施工する場合には、施工者間で連絡調整を行い、公衆災害の防止に努めなければならない。

●工事用シートの1類はシートだけで落下物による危険防止に使用され、また、2類は落下物による危険防止の場合に金網と併せて使用される。

●地盤アンカーの施工において、アンカーの先端が敷地境界の外に出る場合には、敷地所有者又は管理者の許可を得なければならない。

●地下水の排水に当たっては、排水方法及び排水経路を確認し、当該下水道及び河川の管理者に届出を行い、かつ、土粒子を含む水は、沈砂、ろ過施設等を経て放流しなければならない。

一次検定 施工管理法 安全管理 4-3 作業主任者の職務

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
4° 安全管理

4-3 作業主任者の職務
定められているかどうか判断せよ。
・定められている場合 ◯
・定められていない場合 ×

①土止め支保工作業主任者は、材料の欠点の有無並びに器具及び工具を点検し、不良品を取り除くこと。

答え

  ◯

[ 解説 ]
土止め支保工作業主任者の職務には、材料の欠点の有無並びに聞く及び工具を点検し、不良品を取り除くことが含まれる。

②型枠支保工の組立て等作業主任者は、作業中、安全帯等及び保護帽の使用状況を監視すること。

答え

  ◯

[ 解説 ]
型枠支保工の組立て等作業主任者の職務には、作業中、安全帯等及び保護帽の使用状況を監視することが含まれる。

③木造建築物の組立等作業主任者は、作業の方法及び順序を決定し、作業を直接指揮すること。

答え

  ◯

[ 解説 ]
木造建築物の組立て等作業主任者の職務には、作業の方法及び順序を決定し、作業を直接指揮することが含まれる。

④足場の組立て等作業主任者は、器具、工具、安全帯等及び保護帽の機能を点検し、不良品を取り除くこと。

答え

  ◯

[ 解説 ]
足場の組立て等作業主任者の職務には、器具、工具、安全帯等及び保護帽の機能を点検し、不良品を取り除くことが含まれる。

⑤建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者は、作業を行う区域内には、関係労働者以外の労働者の立入りを禁止すること。

答え

   ×

[ 解説 ]
建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者の職務には、
・作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業を直接指揮すること。
・器具、工具、安全帯等及び保護帽の機能を点検し、不良品を取り除くこと。
・安全帯等及び保護帽の使用状況を監視すること
とあるが、作業を行う区域内には、関係労働者以外の労働者の立ち入りを禁止することは含まれない。事業者の職務である

⑥建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者は、強風、大雨、大雪等の悪天候により、作業の実施について危険が予想されるときは、作業を中止すること。

答え

   ×

[ 解説 ]
事業者は、強風、大雨、大雪等の悪天候により、作業の実施について危険が予想されるときは作業を中止する措置を講じなければならない。措置を講じるのは、作業主任者の職務ではなく、事業者である

⑦地山の掘削作業主任者は、地山のき裂の有無及び湧水の状態を点検すること。

答え

   ×

[ 解説 ]
事業者が点検者を指名してその者にさせるものとして、明かり掘削の作業を行うときに地山の亀裂の有無及び湧水の状態を点検することがあげられている。したがって、地山の掘削作業主任者の職務ではない。事業者の職務である