一次検定 施工(仕上工事)内装 8-2 ビニル床シート張り

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
8° 内装工事

8-2 ビニル床シート張り
下記の正誤を判断せよ。
①下地コンクリートの仕上がりの平坦さは、3mにつき7mm以下とした。

答え

  ◯

②巻きぐせは、施工に先立ち室温を20℃以上にした状態で敷き延ばしてとった。

答え

  ◯

③湯沸室の床への張付けには、酢酸ビニル樹脂系接着剤を使用した。

答え

  ×

[ 解説 ]
湯沸室洗面所等の湿気及び水の影響を受けやすい箇所に用いる接着材は、耐水性に優れたエポキシ樹脂系接着材を用いる

④シートの張付けは、室温を10℃以上にした状態で行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
張付け時の室温が5℃以下になると、接着材が硬化せず、所定の接着強度が得られないため、室温10℃以上に保つようにする。
寒冷期に施工する際、5℃以下又は接着剤の硬化前に5℃以下になるおそれがあるときは作業を中止する。やむを得ず施工する場合は、ジェットヒーター等の採暖を行う。

⑤寒冷期に施工する際、採暖を行い、床シート及び下地とも5℃以下にならないようにした。

答え

  ◯

⑥圧着は、圧着棒を用いて空気を押し出すように行い、その後45kgローラーで圧着した。

答え

  ◯

⑦床シートを立ち上げて巾木としたので、天端処理は、シリコーンシーリング材でシールする方法とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
床シートを立ち上げて巾木をする場合、天端処理をシリコーンシーリング材でシールする方法、キャップをかぶせる方法、入り巾木にする方法がある。

(熱溶接工法)
⑧熱溶接工法において、溶接作業は、床シートを張付け後12時間以上放置してから行った。

答え

  ◯

⑨熱溶接工法において、溶接部の床シートの溝部分と溶接棒は、250〜300℃の熱風で加熱溶融させ、圧着溶接した。

答え

  ×

[ 解説 ]
溶接作業は、熱風溶接機を用い、床シート溝部分と溶接棒を180〜200℃の熱風で加熱溶融させて、溶接棒を押さえ付けるようにして圧着溶接する。

⑩熱溶接工法の溶接部の溝は、V字形とし、深さを床シート厚さの2/3とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
シートの継手溶接の溝は、V字形又はU字形とし、均一な幅に床シートの厚さの2/3程度までの深さとする。

⑪張付けに先立ち、仮敷きを行い室温で24時間以上放置して、床シートの巻きぐせをとった。

答え

  ◯

一次検定 施工(仕上工事)内装 8-3 合成樹脂塗り床

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
8° 内装工事

8-3 合成樹脂塗り床
下記の正誤を判断せよ。
①コンクリート下地表面のぜい弱層は、研磨機などで削り取る。

答え

  ◯

②下地調整に用いる樹脂パテは、塗床材と同質の樹脂とセメントなどを混合したものとする。

答え

  ◯

[ 解説 ]
合成樹脂を配合したパテ材や樹脂モルタルでの下地調整は、プライマーの乾燥後に行う。

③プライマーは、下地の吸込みが激しく塗膜とならない部分には、先に塗ったプライマーの硬化前に再塗布する。

答え

  ×

[ 解説 ]
プライマーの吸込みが激しく塗膜を形成しない場合は、全体が硬化した後、吸込みが止まるまで数回にわたり塗る。弾性ウレタン塗り床のプライマーとして、1液形ポリウレタン又は2液形エポキシ樹脂系プライマーを使用する。

④施工場所の湿度が85%を超える可能性が高かったので、作業を中止した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
塗り床の施工中は、直接日光を避けるとともに、換気及び火気に注意し、また、周辺を汚さないよう養生を行う。

⑤エポキシ樹脂のコーティング工法では、調合した材料を金ごてで塗り付けた。

答え

  ×

[ 解説 ]
コーティング工法は、エポキシ樹脂等の水性形、溶剤形塗り床材をローラーばけスプレーで塗り付ける工法である

⑥無溶剤形エポキシ樹脂塗り床の流しのべ工法において、主剤と硬化剤の1回の練混ぜ量は、2時間で使い切れる量とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
無溶剤形エポキシ樹脂塗り床流しのべ工法に用いられる主剤と硬化剤の1回の練混ぜ量は、通常 30分以内に使い切れる量とする

⑦エポキシ樹脂モルタル塗床で防滑仕上げに使用する砂は、最終の仕上げの一つ前の工程と同時に均一に散布する。

答え

  ◯

⑧弾性ウレタン塗り床のコンクリート下地面の含水率を定期的に測定し、測定値に変化がなくなり、下地が十分乾燥したことを確認してから施工した。

答え

  ◯

⑨弾性ウレタン塗り床の平滑仕上げでは、下地調整後にウレタン樹脂を床に流し、金ごてで平滑に仕上げた。

答え

  ◯

[ 解説 ]
弾性ウレタン塗り床でウレタン樹脂1回の塗厚さは、2mm以下とする。

⑩弾性ウレタン塗り床の防滑仕上げでは、トップコートを塗布した後に、スチップル材を均一に散布した。

答え

  ×

[ 解説 ]
防滑仕上げでは、滑り止め用のスチップル材を均一に塗り付けてスチップル状に仕上げてから、トップコートを塗り付ける

【参考】セルフレベリング材塗り

・下地コンクリートの乾燥期間は、打込み後、1ヶ月以上とする。

・製造業者の指定する材料を用いて、セルフレベリング材を流す前日に吸水調整材塗りを1〜2回行い乾燥させる。

・コンクリート床面のセルフレベリング材の塗り厚は、5〜20mmとし、標準塗り厚を10mmとする。

・セルフレベリング材が硬化するまでは、直射日光を避けるとともに窓や開口部をふさいでによるシワの発生を防ぐ。室温が5℃以下になるおそれがある場合は採暖する。

一次検定 施工(仕上工事)内装 8-4 壁のせっこうボード張り

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
8° 内装工事

8-4 壁のせっこうボード張り
下記の正誤を判断せよ。
①木製壁下地に釘打ちする際に、ボード厚の3倍程度の長さの釘を用いて、釘頭が平らになるまで打ち込んだ。

答え

  ◯

[ 解説 ]
軽量鉄骨下地にボードを直接張り付ける場合、ドリリングタッピンねじは、下地の裏面に10mm以上の余長の得られる長さのものを用いる。

②下張りボードへの上張りボードの張付けは、主に接着剤を用い、ステーブルを併用して張付けた。

答え

  ◯

[ 解説 ]
重ね張りとする場合、上張りは縦張りとし、水平方向には目地を設けず、下張りの継目と同じ位置にならないようにする。

(せっこう系接着材による直張り工法)
③下地のALCパネル面にはプライマー処理を行った。

答え

  ◯

④1回の接着材の塗付け面積は、張り付けるボード2枚分とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
1回の接着剤の塗付けは、張り付けるボード1枚分とする

⑤ボード下端と床面との間にスペーサーを置き、床面から10mm程度浮かして張付けた。

答え

  ◯

⑥接着剤を塗りつける間隔は、ボードの周辺部より中央部付近を小さくした。

答え

  ×

[ 解説 ]
接着材の塗付け間隔は、ボード周辺部や力の掛かりやすい下部は中央部付近より小さくする

⑦一度に塗る接着材は、2時間以内に使い切れる量で計画した。

答え

  ×

[ 解説 ]
一度に練る接着材の量は、1時間に以内に使い切れる量とする

⑧鉄筋コンクリート造の薄い戸境壁の共振現象による遮音性の低下を避けるため、両面に同じ仕様でせっこうボードの直張りを行った。

答え

  ×

[ 解説 ]
共振現象による遮音性の低下を避けるため、厚さの違う同種材料の組合せや制振シートをボードにはさむ等の対策を講ずる

⑨接着材の盛り上げ高さは、接着するボードの仕上げり面までの高さとする。

答え

  ×

[ 解説 ]
接着材の盛上げ高さは、下地からボードの仕上げ高さまでの2倍とし、ボード裏面との接着面が直径120mm〜150mm得られるように押さえ付ける。

⑩外壁の室内面は、躯体に打ち込んだポリスチレンフォーム断熱材にプライマー処理をして、せっこうボードを張付けた。

答え

  ◯

【参考】せっこうボード張り

・洗面所のシージングせっこうボードには、切断面にもアクリルシーラー等を塗布する。

・せっこうボードを曲率の小さな下地に張る場合は、ボードの片面の紙に切れ目を入れて曲面にする。

・テーパーボードの継目処理で、グラスメッシュのジョイントテープを用いる場合、ジョイントコンパウンドの下塗りを省略できる。

一次検定 施工(仕上工事)その他の仕上 9-1 アスファルト防水改修工事

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
9° その他の仕上工事

9-1 アスファルト防水改修工事
下記の正誤を判断せよ。
①既存の保護コンクリートの撤去は、ボンドブレーカーを使用し、仕上げや構造体に影響を与えないように行った。

答え

  ◯

②既存のアスファルト防水造の撤去は、けれん棒を使用し、下地に影響を与えないように行った。

答え

  ◯

③既存のアスファルト防水層の立上がり部は、劣化が少なかったが平場とともに撤去した。

答え

  ◯

④既存の露出アスファルト防水層の上に、露出アスファルト防水密着工法を行うので、既存防水層の表面の砂は可能な限り取り除き、清掃後、アスファルト系下地調整材を1.0kg/m2塗布した。

答え

  ◯

⑤既存のコンクリート保護層を撤去し、防水層を撤去したないで保護アスファルト防水密着工法を行うので、ルーフドレン周囲の既存防水層は、ルーフドレン端部から150mmまで四角形に撤去した。

答え

  ×

[ 解説 ]
既存コンクリート保護層を撤去し、防水層を撤去しないで保護アスファルト防水密着工法を行う場合、ルーフドレン周囲の防水層は、ルーフドレン端部から300mm程度まで、四角形に撤去する

⑥平場の既存の保護コンクリート等を残す工法において、二重ドレンを設けないので、ルーフドレン廻りの保護コンクリートもそのまま残した。

答え

  ×

[ 解説 ]
平場の既存保護層等を残し、二重ドレンを設けない場合は、ルーフドレン端部から500mm程度まで保護コンクリート等の既存保護層を四角形に撤去する

⑦既存のコンクリート保護層及び防水層を撤去して保護アスファルト防水絶縁工法を行うので、撤去後の下地コンクリート面の2mm未満のひび割れ部は、ゴムアスファルト系シール材で補修した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
下地コンクリート面等のひび割れ部は、2mm未満の場合、ゴムアスファルト系シール材で補修し、2mm以上の場合は、Uカットの上、ポリウレタン系シール等を重点する。

⑧既存のコンクリート保護層の上に露出アスファルト防水絶縁工法を行う際、二重ドレンを設けないので、コンクリート保護層は、ルーフドレン端部から500mmまで四角形に撤去した。

答え

  ◯

[ 解説 ]

一次検定 施工(仕上工事)その他の仕上 9-2 内装改修工事

1級建築施工管理技士
学科対策 標準問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
9° その他の仕上工事

9-2 内装改修工事における
既存床仕上げ材の撤去及び下地処理
下記の正誤を判断せよ。
①ビニル床タイルは、ダイヤモンドカッターで切断し、スクレーパーにより他の仕上げ材に損傷を与えないように撤去した。

答え

  ×

[ 解説 ]
ビニル床タイル等は、ダイヤモンドカッターではなく、通常のカッターで切断し、スクレーパー等により他の仕上げに損傷を与えないように撤去する

②ビニル床シートの下地モルタルの浮き部分の撤去の際に用いるダイヤモンドカッターの刃の出は、モルタル厚さ以上とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
下地モルタルの撤去は、ダイヤモンドカッター等で行うが、カッターの刃の出は、モルタル厚さ以下とし、健全部分と縁を切ってから行う

③下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、アスベストを含有していなかったのでディスクサンダーを用いて除去した。

答え

  ◯

④乾式工法のフローリング張り床材の除去は、丸のこで適切な寸法に切断し、ケレン棒ではがし取った。

答え

  ◯

⑤コンクリート下地の合成樹脂塗床材は、電動ケレン棒を使用し、コンクリート下地表面から 3mm程度の深さまで削り取った。

答え

  ◯

⑥新規仕上げが合成樹脂塗床なので、下地のコンクリート面の凹凸部の補修は、エポキシ樹脂モルタルで行った。

答え

  ◯

⑦既存合成樹脂塗床面に同じ塗床材を塗り重ねるので、接着性を高めるため、既存仕上げ材の表面を目荒しした。

答え

  ◯

⑧合成樹脂塗床の塗り替えにおいて、下地面に油が付着していたので、油潤面用のプライマーを用いた。

答え

  ◯

⑨磁器質床タイルは、張替え部をダイヤモンドカッターで縁切りをし、タイル片を電動はつり器具により周囲を損傷しないように撤去した。

答え

  ◯

【参考】住宅のユニット工事

・システムキッチンのシンクの排水性を確認する排水性試験は、溜めた20リットルの水が60秒以内に排水できる性能があるかどうかを調べる。

・システムキッチンのウォールキャビネットは、取付け後におもり等を載せ一定期間放置し、取付け部に変形や緩みが生じないことを確認する。
( 10㎝当たり 0.25kgのおもりをほぼ等分布に載せて放置し、24時間後に確認する。)

・高層の共同住宅において、浴室ユニットの組立ては、フルキュービクル方式やフルセミキュービクル方式を用いるので、先行搬入し、その後に壁軸組みを完成させる。

・洗面化粧台ユニットの化粧キャビネットを軽量鉄骨下地組のボード壁に取り付けるためには、下地補強用の胴縁やボードアンカーの使用等によって取付け強度を確保する。

一次検定 施工(仕上工事)その他の仕上 9-3 RC造の外壁仕上 改修工事

学科対策 標準問題【 重要ポイント 】
4 施工(仕上工事)

9° その他の仕上工事
9-3 RC造の外壁仕上 改修工事
下記の正誤を判断せよ。

①タイル張りの外壁において、漏水がなく、浮きも見られず、単にタイル表面のひび割れ幅が 0.3mmだったので、美観上該当タイルをはつって除去し、タイル部分張替え工法で改修した。

答え

  ◯

②タイル張り外壁において、1箇所当たりの下地モルタルと下地コンクリートとの浮き面積が 0.2m2だったので、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で改修した。

答え

  ◯

③コンクリート打放し仕上げの外壁において、コンクリート表面に生じた幅 0.3mmの挙動のおそれのあるひび割れは、硬質形エポキシ樹脂を用いた樹脂注入工法で改修した。

答え

  ×

[ 解説 ]
外壁のコンクリート打放し仕上げのひび割れ部の改修工法は、次表による。 0.3mmで挙動のおそれのあるひび割れは、Uカットシール材充填工法又は軟質系エポキシ樹脂を用いた樹脂注入工法を用いる

④コンクリート打放し仕上げの外壁において、コンクリート表面のはく落が比較的浅い欠損部分は、ポリマーセメントモルタルを充填し、全面を複層仕上塗材塗りで改修した。

答え

  ◯

(圧着張り工法を用いた二丁掛けタイルの改修)
⑤下地コンクリートの生じたひび割れ幅が 0.2mm以上 1.0mm以下だったので、エポキシ樹脂注入工法で下地コンクリートを改修し、周囲のタイルは張り替えた。

答え

  ◯

⑥漏水がなく、浮きも見られず、単にタイル表面のひび割れ幅が 0.3mmだったので、美観上該当タイルははつって除去し、部分張替え工法で改修した。

答え

  ◯

⑦タイルと下地モルタルとの間で、1箇所が 0.2m2程度の浮きが発生していたので、注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入タイル工程方法で改修した。

答え

  ◯

⑧下地モルタルと下地コンクリートの間で、1箇所が 4m2程度の浮きが発生していたので、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で改修した。

答え

  ×

[ 解説 ]
アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法は、1箇所 0.25m2未満の構造体コンクリートと下地モルタル間の浮きの場合に行う固定方法である。

【参考】外壁に用いる押出成形セメント板の一般的な取付け方法

・縦張り工法のパネルの目地幅は、縦目地よりも横目地の方を大きくする。

・横張り工法のパネルの取付け金物(Zクリップ)は、取付けボルトが取付け金物のルーズホールの中心に位置するように取り付ける。

・縦張り工法のパネルの取付け金物(Zクリップ)は、パネルがロッキングできるように正確、かつ堅固に取り付ける。

・横張り工法のパネルは、積上げ枚数3枚以下ごとに構造体に固定した自重受け金物で受ける。

一次検定 施工管理法 品質管理 3-7 仕上工事における試験及び検査

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

5 施工管理法
3° 品質管理

3-7 仕上工事における試験及び検査
下記の正誤を判断せよ。
①アルミニウム製建具の陽極酸化皮膜の厚さの測定は、過電流式厚さ測定器を用いて行った。

答え

  ◯

②乾式工法における吹付けロックウールの施工中の吹付け厚さの確認は、吹付け面積 5m2ごとに行った。

答え

  ◯

③塗装工事において、モルタル面のアルカリ度検査は、pHコンパレーターを用いて行った。

答え

  ◯

④塗装下地のモルタル面のアルカリ度は、pH12以下であることを確認した。

答え

   ×

[ 解説 ]
塗装可能な下地のアルカリ度の一般的な目安は、コンクリート、モルタル面ではpH9以下、プラスター面ではpH8以下である。

⑤2成分形シーリング材の硬化状況確認のためのサンプリングは、同一製造所の同一製造年月日のものを1ロットとして行った。

答え

   ×

[ 解説 ]
シーリング剤の硬化状況等の確認のためのサンプリングは、材料名・練混ぜ年月日・ロット番号・通し番号を表示し、1組の作業班が1日に行った施工箇所を1ロットとして各ロットごとに行う
関連)
シーリング材は、同一種類のものであっても、製造所ごとに組成が異なるため、接着性能に問題が起こる場合があるので、製造所ごとに行う。

⑥室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定は、パッシブ型採取機器を用いて行った。

答え

  ◯

⑦工事現場での木材の含水率の測定は、高周波水分計を用いて行った。

答え

  ◯

⑧現場搬入時の造作材の含水率は、15%以下であることを確認した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
木材の工事現場搬入時の含水率は、造作材、下地材では15%以下、構造材では20%以下である。

⑨錆止め塗装を工事現場で行う場合の塗付け量の確認は、塗布面積に対する塗料の使用量をもとに行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
錆止め塗装の塗付け量の確認は、膜厚測定が困難な場合は、使用量から塗付け量を推定することができる。

類題)工場塗装における鉄鋼面の錆止め塗装の塗膜厚は、硬化乾燥後に電磁微厚計で確認した。
⇨  ◯

⑩アスファルト防水における溶融アスファルトの施工時の温度は、下限を230℃とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
アスファルト防水における溶融アスファルトの施工時の下限は、一般の3種アスファルトで230℃程度、低煙・低臭タイプのアスファルトでは210度程度である。

1級建築施工管理技士 二次検定 仕上工事 攻略法

仕上げ工事 攻略法

実地(演習問題①)

問01 仕上げ工事全般
・シーリング工事
・ガラスはめ込み工法
・RC造 内断熱と外断熱
・塗装工事 シーラー
・PCa (石張り)
・PC カーテンウォール ファスナー形式
・軽量鉄骨壁下地
・タイル目地 ムーブメント

問02 仕上げ工事全般
・タイル工事 密着張り工法
・木材の密度
・コンクリート工事 ルーフドレインの取付け
・コンクリート壁のモルタル塗り
・アルミニウム製建具の取付け
・軽量鉄骨天井下地
・カーペットの接着剤
・合成樹脂調合ペイント
・舗装工事 アスファルト

実地(演習問題②)

問03 仕上げ工事全般
・アスファルト防水のコンクリート下地
・壁紙張りの下地シーラー
・あと施工アンカー
・亜鉛めっき面塗装の素地ごしらえ

問04 仕上げ工事全般
・外壁タイル モルタル剥離防止対策
・シーリング材の種類
・集合住宅の乾式遮音耐火間仕切壁

問05 仕上げ工事全般
・露出アスファルト防水
・張り石工事 石材製品検査
・アルミニウム製建具 性能項目

実地(演習問題③)

問06 仕上げ工事全般
・合成高分子系ルーフィング防水
・屋根工事 長尺金属板
・セルフレベリング
・アルミニウム製建具 枠アンカー
・内装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材
・グリッパー工法
・カーテンウォールのファスナー形式
・外壁改修 タイル部分張替え工法

問07 仕上げ工事全般
・防水工事 保護コンクリート 絶縁用シート
・二丁掛けタイル 密着張り
・せっこう系接着直張り工法
・アルミサッシ 枠回り充填モルタル

問08 仕上げ工事全般
・非加硫ゴム系ルーフィング
・タイル密着張り工法
・甲種防火シャッター
・合成樹脂調合ペイント
・熱線吸収板ガラス はめ込み工法

実地(演習問題④)

問09 仕上げ工事全般
・ALC板等へのアルファルト防水
・壁モルタル塗り
・タイル圧着張り
・油性調合ペイント
・網入りガラスの小口処理

問10 仕上げ工事全般
・フラーズぜい化点
・モルタル塗り各層の調合
・グリッパー工法の仕舞
・アスファルトルーフィングの継目
・アルミニウム製建具の品質

問11 仕上げ工事全般
・ガラス工事 バックアップ材
・エッチングプライマー
・ユニットタイル改良積上げ張り
・ALCパネル下地 防水用プライマー
・ビニル床タイル張り

問12 仕上げ工事全般
・屋上アスファルト防水工事
・タイル型枠先付け工法
・モルタル 混和剤
・アルミサッシ取付 防水モルタル充填方式
・合成樹脂調合ペイント 塗膜流れの原因

実地(演習問題⑤)

問13 仕上げ工事全般
・防水工事用アスファルト 針入度指数
・建具の気密性、水密性
・外壁タイル密着張り工法
・ウィルトンカーペットのはぎ合わせ
・ウレタン樹脂塗り床

問14 仕上げ工事全般
・陶磁器質タイル張りの改良積上げ張り工法
・壁のモルタル塗り
・アルミニウム製建具 周囲充填用モルタル
・塗装工事 塗装表面のしわの原因
・ビニル床シート張り等の接着剤

問15 雨がかりとなる外壁 窓回り

1級建築施工管理技士 二次検定 仕上工事【演習問題01】

【 演習問題01 】

問題1

次の[ 1 ]~[ 8 ]の記述において、各記述ごとに下線部のうち最も不適当な箇所を1つあげ、適当な語句を解答欄に記入しなさい。

[ 1 ]
壁のシーリングにおいて、目地幅が狭いとムーブメントの作用時に、シーリング材に損傷を与えやすい。
また、目地幅が狭すぎるプライマーの塗布やシーリング材の充填などが不十分となり、ムーブメント追従性、耐久性、硬化性に故障が発生する。

[ 2 ]
ガラスのはめ込み工法のうち、グレイジングチャンネル構法は止水性や排水性が期待できない。
また、弾性シーリング材構法の場合でも、必ずしも止水性を期待できないので、浸入した水を排除するため、セッティングブロックを設ける必要がある。

[ 3 ]
鉄筋コンクリート造建築物において、内断熱は外断熱に比べて、暖房時の表面結露に対し一般的に不利である。
内断熱工法では、断熱層を貫通するセパレータなど、コールドドラフトとなるおそれのある箇所には断熱補強を施す必要がある。
また、内断熱工法での内部結露に対しては、断熱材の室内側に防湿層を設けることが有効である。

[ 4 ]
塗装工事におけるコンクリート面に塗るシーラーは、色むらや肌むらなどを防止するほか、プリージングの発生を防止し、素地側からアルカリがしみ出るの防ぐ機能もつ。
また、シーラーには、脆弱な表層に含浸して表面強度を補強し、同時に中塗りや上塗り塗料の接着性の向上を図る役割を持つものがある。

[ 5 ]
石先付けプレキャストコンクリートで使用される石裏面処理剤には、水分が石表に出てくる経路を遮断して濡れ色や白華の発生を防止するほか、石材の劣化やコンクリートの乾燥収縮などに対する相互挙動の緩衝層として作用をする目的がある。
さらに、天然の材料である石材の目に見えないきずに伴うひび割れによる石材片の剥離に対し、シアコネクターの補助的役割としての接着性の向上も目的の1つである。

[ 6 ]
PCカーテンウォールにおけるファスナー形式のうち、ロッキング形式はパネルを固定させることにより、またスライド形式は上部あるいは下部ファスナーのどちらかをルーズホールでスライドさせることにより、層間変位に追従させるものである。

[ 7 ]
軽量鉄骨壁下地の施工において、天井下地にランナーを取り付ける場合、ランナーと野縁が平行している部分は、ランナーを吊りボルトに溶接で固定する。また、鉄骨梁に取り付ける場合は、先付け金物を溶接しておき、耐火被覆のにランナーを取り付ける。

[ 8 ]
タイル目地はタイルの形や寸法の誤差を吸収し、タイル間のムーブメントの緩和層としての機能を持つものである。従って、突付け目地は躯体のムーブメントを吸収できず、タイルの欠けや剥離が生じやすい。
一方、目地材の充填は、タイルのムーブメント、下地や躯体の乾燥収縮などタイルに影響与えるムーブメントをタイル小口へのせん断応力として作用させることにより、タイル裏面に生ずる応力を緩和する機能を持つ。


解答例

  不適当な箇所 適当な語句
[ 1 ]   ③   接着性
[ 2 ]   ③   溝下端部に水抜き穴
[ 3 ]   ②   コールドブリッジ(冷橋)
[ 4 ]   ①   エフロレッセンス
[ 5 ]   ②   熱膨張
[ 6 ]   ①   回転させる
[ 7 ]   ②   野縁受け
[ 8 ]   ③   圧縮応力

問題2

仕上げ工事に関する次の記述において、下線部のうち最も不適当な箇所を各問題ごとに1箇所指摘し、適当な語句または数値を記入せよ。

[ 1 ]
壁タイルの密着張りでは、張付けモルタルは下地側に塗り、塗り付ける面積は2m2以内とする。また、タイルの張付けは、下方より上方へと行い、タイルの表面から目地の表面までの目地深さは、タイル厚さの1/2以内とする。

[ 2 ]
木材の密度は、通常繊維飽和状態の密度で表し、このときの含水率は約15%である。
集成材とは、ひき板などをその繊維方向にお互いにほぼ平行にして接着したものである。

[ 3 ]
コンクリートの陸屋根に設けるたて引き型のルーフドレインは、つばの天端レベルを周辺のコンクリート天端に対して下げて取り付ける。また、ドレインはパラペットの立上がり部分に近接して取り付けないようにする。
なお、ドレインは、後付けで取り付ける方が良い。

[ 4 ]
コンクリート壁のモルタル塗りにおいて、セメント混和用ポリマーは、上塗りモルタルに用い、吸水調整材は下地コンクリート面に使用する。また、モルタルにはメチルセルロースなどの保水剤を用いると作業性が良くなる。

[ 5 ]
外部のコンクリート壁にアルミニウム製建具を取り付ける場合、建具枠をサッシアンカーに溶接後、建具の取付けに使用した仮止め用くだびは、取り除かないで、防水モルタルを詰める。この防水モルタルに、塩化カルシウム系の防水剤を使用すると、金属の腐食を促進する。
なお、一般のアルミニウム製建具に複合皮膜を施した場合、モルタルと接する部分に必要な耐アルカリ性の処理を省略できる

[ 6 ]
軽量鉄骨天井下地に用いる野縁や野縁受けの防せい処理は、JIS規格品では、電気亜鉛めっきとしている。
野縁と野縁受けは、クリップで取り付け、野縁は野縁受けから150mm以上はね出さないようにする。

[ 7 ]
カーペットの施工に使用する接着剤の品種としては、酢酸ビニル樹脂系溶剤形、アクリル樹脂系エマルジョン形、ゴム系ラテックス系接着剤等がある。
室温が低い場合は接着剤の硬化が遅れ、アクリル樹脂系エマルション形接着剤では凍結することもあり、ゴム系ラテックス形接着剤は、接着力が比較的小さく接着性能の維持などに問題がある。
なお、タイルカーペットを張る場合のオープンタイムは、一般に不要である。

[ 8 ]
合成樹脂調合ペイントは、塗装作業が容易である。また、耐候性の点で2液形前ポリウレタンエナメルより劣る
合成樹脂エマルションペイントは、大気汚染や中毒の危険性がない。また、水による希釈はできない
塩化ビニル樹脂エナメルは、耐水性に優れている。また、溶剤臭が強く臭気のこもる箇所では、換気を十分にしなければならない。

[ 9 ]
舗装工事に用いられるアスファルトは、ストレートアスファルトである。また、シールコートは路盤の防水性を高め、その上に舗装するアスファルト混合物層とのなじみを良くするために、路盤上に瀝青材料を散布したものである。
加熱アスファルト混合物の敷均しは、アスファルトフィニッシャーを使用するが、狭い場所は人力施行で行う。

解答例

  不適当な箇所 適当な語句
[ 1 ]   ②   上方から下方
[ 2 ]   ①   気乾
[ 3 ]   ③   先付け
[ 4 ]   ①   下地処理
[ 5 ]   ①   取り除き
[ 6 ]   ①   溶融亜鉛
[ 7 ]   ③   必要
[ 8 ]   ②   できる
[ 9 ]   ②   プライムコート

 

1級建築施工管理技士 二次検定 仕上工事【演習問題02】

【 演習問題02 】

問題3

仕上げ工事に関する次の問に答えよ。

[ 1 ]
屋上のアスファルト防水のコンクリート下地について、防水施工前確認すべき事項3つ記述せよ。

[ 2 ] 
壁紙張りの下地にシーラーを塗る目的2つ記述せよ。

[ 3 ]
コンクリートにあと施工アンカーをして使用する金属拡張アンカー又は接着系アンカーについて、どちらか1つ選び、強度を確保するために施工上留意すべき事項2つ記述せよ。

[ 4 ]
鉄部の亜鉛めっき面に塗装する場合、素地ごしらえの中で行う処置2つ記述せよ。


解答例

[ 1 ]
防水施工前の確認事項を3つ記す。

①下地コンクリート面の凹凸の状態の確認。
②下地コンクリートの亀裂の状態の確認。
③下地コンクリートの含水率の確認。

[ 2 ]
下地処理としてのシーラー塗布の目的を2つ記す。
①壁紙の接着性の向上を目的とする。
②表面仕上げ面の平滑性の確保を目的とする。

[ 3 ]
( 1 )金属拡張アンカーの施工上の留意すべき事項を2つ記す。
①ドリル径とせん孔深さの確認。
②打音試験またはトルク値による支持強度の確認

( 2 )接着系アンカーの施工上の留意すべき事項を2つ記す。
①接着剤の流動性の確認。
②接着剤の充填状態の確認。

[ 4 ]
鉄部の亜鉛めっき面の素地ごしらえの処置を2つ記す。
①表面の油類の付着成分を石けんと水で洗い流す。
②エッチングプライマーまたはウォッシュプライマーを塗布する。

問題4

仕上げ工事に関する次の問に答えよ。

[ 1 ]
外壁のタイル張り工事において、コンクリート面に下地モルタルを塗る場合、モルタルの剥離防止のための対策を、下地コンクリート面の処理と、下塗りモルタルについて具体的に記述せよ。
ただし、コンクリートの寸法精度は良好で豆板などはないものとする。

[ 2 ]
シーリング工事において、次にあげる外部の被着体に最も適したシーリング材の種類を、目地周辺を汚染させないことも考慮して、記入せよ。
解答例:
塗装仕上げを行うコンクリート打継ぎ目地
→ 1成分形ポリウレタン系
 ①動きの大きい金属カーテンウォール
のパネル目地
②湿式工法の石張りの目地

[ 3 ]
集合住宅の戸境壁に、せっこうボードを用いた大臣認定の乾式遮音耐火間仕切壁を施工する場合、遮音性能を確保するための施工段階の留意事項2つ記述せよ。


解答例

[ 1 ]
下地コンクリート面の処理と、下塗りモルタルについて具体的に記す。

①下地コンクリート面の表面のレイタンスは、デッキブラシなどで水洗いして十分に除去する。

②下塗りモルタルとして、厚さ7mm程度を下地コンクリートに適度の湿りを与えて塗り付ける。

[ 2 ]
シーリング材の種類と名称を記述する。

①動きの大きい金属カーテンウォールのパネル目地には、2成分形変成シリコーン系シーリング材を用いる。

②湿式工法の石張りの目地には、2成分形ポリサルファイド系シーリング材を用いる。

[ 3 ]
集合住宅の戸境壁について(告示1827号(昭和45年))の施工段階の留意事項を2つ記す。
①せっこうボードの厚さは12mm以上であることを確認する。
②せっこうボードの継目をすき間なく張付けるか、継目処理工法を用いる。

問題5

仕上げ工事に関する次の問に答えよ。
[ 1 ]
露出アスファルト防水工事の完成時に確認する項目を箇条書きで3つ記述せよ。

[ 2 ]
張り石工事における石材製品検査時に確認する項目を箇条書きで2つ記述せよ。

[ 3 ]
建具工事において、アルミニウム製建具の性能項目を気密性以外で2つ記述せよ。

解答例
[ 1 ]
露出アスファルト防水工事の完成時に確認事項を3つ記す。

①ふくれ、浮きなどの異常の有無の確認。
②水はけの良否と、水溜の有無の確認。
③防水層立上がり端部押え金物の適・否およびコーキングの適・否の確認。

[ 2 ]
石材製品検査時に確認事項の2つ記す。

①石の形状、寸法の確認。
②石材の欠陥の有無、色合い、仕上り状態の確認。

[ 3 ]
アルミニウム製建具の性能項目を気密性以外で2項目を記す。

①耐風圧性
②水密性