配筋標準 12 開口補強

配筋検査のつぼ⑫ 開口補強


12° .スラブおよび非耐力壁の内壁の開口補強

①一辺の最大寸法が700mm以下の開口に対するスラブ補強は、図12-1-1による。

②開口が連続するスラブの場合および片持ちスラブに開口を設ける場合の補強は構造図による。

③スラブ開口の最大径が両方向の配筋間隔以下で、鉄筋を1/6以下の勾配で曲げること、または50mm以下でずらすことにより開口から設計かぶりを確保できる場合は、補強筋は省略することができる。

④一辺の最大寸法が700mm以下の開口に対する非耐力壁の内壁の壁開口補強は、図12-1-2による。

⑤耐力壁、非耐力壁の外壁および開口が連続する壁の場合の開口補強は構造図による。

⑥壁開口が柱または梁に接する場合、接する柱・梁の部分には補強筋は省略できる。

⑦壁開口の最大径が配筋間隔以下で鉄筋を1/6以下の勾配で曲げること、または50mm以下でずらすことにより開口から設計かぶりを確保できる場合は、補強筋は省略することができる。


図12-1-3 壁開口部が柱または梁に接する場合の配筋要領

★ポイント
①開口のために切断した鉄筋は、その両サイドに振り分けて配筋する。

②斜め補強筋は、コーナー部のかぶりを確保した上で、できるだけコーナー部へ寄せる。

③スラブの斜め補強筋は、スラブ配筋がダブルの時は上端筋のすぐ下に設置する。

④フェローデッキ、QLデッキの開口補強は異なるので、構造図による。

配筋標準 13 打増し補強要領

配筋検査のつぼ⑬ 打増し部配筋要領


13° .柱・梁・壁・スラブ打増し部配筋要領

①構造図に記載のない打増しを行う場合は事前に監理者と協議すること。

②柱・梁の打増し部に耐力壁が取り付く場合の打増し配筋要領は構造図による。

③打増し寸法 a、a1、a2が70mm未満の場合は補強筋不要とする。

打増し寸法 a、a1、a2が70mm≦ a ≦ 200mmの場合の打増し部補強要領は図13-1-1〜図13-3-2による。
打増し寸法 a、a1、a2が200mmを超える場合の打増し部詳細事項は構造図による。

④ハッチング部は打増しコンクリートを示す。

★ポイント


①打増し部に耐力壁が取り付く場合、200mmを超える打増しがある場合、その打増し要領は構造図による。

②打増し寸法 a、a1、a2が200mmを超える場合の打増し部詳細事項は構造図による。


13-1 柱

①梁、耐力壁およびスラブの鉄筋の定着長さは、柱躯体内で確保し、打増し部は定着長さに算定しない。

②柱の打増し部配筋要領は表13-1、図13-1-2による。



★ポイント


③梁および耐力壁の鉄筋の定着長さは、柱躯体内で確保し、打増し部は定着長さに算定しない。

④補強帯筋は、柱主筋内側ではなく、帯筋と同じ位置に配筋し、定着寸法は20dとする。

⑤柱打増し部補強主筋は、梁またはスラブに20d程度定着させる。


13-2 梁

①小梁・耐力壁およびスラブの鉄筋の定着長さは、梁躯体内で確保し、打増し部は定着長さに算定しない。

②梁の打増し部配筋要領は表13-2-1、表13-2-2、
図13-2-1による。

③打増し部腹筋は梁と同径・同本数とする。




★ポイント

 

⑥小梁・耐力壁およびスラブの鉄筋の定着長さは、梁躯体内で確保し、打増し部は定着長さに算定しない。

⑦梁打増し部補強主筋は、柱または梁に20d程度定着させる。

⑧補強あばら筋は梁主筋内側ではなく、あばら筋と同じ位置に配筋し、定着寸法20d程度とする。

⑨スラブが取付く場合の配筋要領は異なるので注意する。

13-3 壁・スラブ

①壁およびスラブの打ち増し部配筋要領は図13-3-1、図13-3-2による。


★レム・コールハース氏のトークセッション

★世界の国境にとらわれずに活躍する建築家
レム・コールハース
Rem Koolhaas.jpeg
新書
「elements of architecture」(英語版)
本体15,700円
刊行を記念して…
Rem Koolhaas: Elements of Architecture
2018年10月31日(水) 17:45~
TSUTAYA TOKYO ROPPONGI(@六本木)にて
レム・コールハース氏のトークセッションが
開催されるとのことです。
ご案内:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
他の参加者は
建築編集者:キュレーター太田佳代子氏
建築家:小林恵吾氏
トーク終了後は、サイン会
着席は50席ですが、もう既に満席だそうです。
(無料)
立ち聴講、参加したいが…
当日は鉄骨製品検査の立会いで遠方にいるので、NG
生 Remの話を聞いてみたかった…


台湾の建築

新建築 a+u 最新号 2018年10月号
台湾建築の特集です。
この四半世紀の台湾建築の変遷が
わかりやすく紹介、解説されています。
台湾に行く際の建築探訪の予習資料になると思います。
  Taiwan Architecture.jpg
【 01 】
フィールドオフィス・アーキテクツ
櫻花墓地
【 02 】
ジェイ・チウ・アーキテクツ 
九二一地震博物館──車籠埔断層保存館
【 03 】
クリス・ヤオ・アーテック 
蘭陽博物館 
【 04 】
フィールドオフィス・アーキテクツ 
第一維管束 
【 05 】
ハーモニアス・アーキテクツ・アンド・パートナーズ 
三星郷町役場 
【 06 】
フィールドオフィス・アーキテクツ 
羅東文化工場
【 07 】
メカノー・アーキテクテン
高雄衛武営国家芸術文化センター 
【 08 】
伊東豊雄建築設計事務所
台中国家歌劇院 
【 09 】
OMA
台北パフォーミング・アーツ・センター 
【 10 】
ベへット・ボンジオ・リン・アーキテクテン
新富町文化市場改修計画/ Uマーケット 
【 11 】
EHSアーキラボ
富藝旅ホテル 
【 12 】
アトリエ・オーアール 
実践大学校舎改修 
【 13 】
B.M.T.アトリエ 
菩薩寺 
【 14 】
ハーモニウス・アーキテクツ・アンド・パートナーズ 
美濃の住宅 
【 15 】
カサグランデ・ラボラトリー
ウルトラ・ルイン 
【 16 】
フィールドエヴォ・デザイン・スタジオ
アニ・ハウス 
【 17 】
チー・レン・イェ(BK)アーキテクツ
アイドル・ハウス 
【 18 】
平田晃久建築設計事務所
富富話合 
【 19 】
ウェン・セン・リー・アーキテクツ・アンド・パートナーズ
インターコネクション 
【 20 】
青木淳建築計画事務所
濱江多目的センター
【 21 】
ジェイ・チウ・アーキテクツ
雲林農業博覧会──ファッション・ランウェイ
【 22 】
アトリエ・オーアール
80年代のパヴィリオンの記憶 
【 23 】
ディヴォーエ・ゼイン・アーキテクツ
少少──原始感覚研究室 


 

Contents
=========
【 01 】
Cherry Orchard Cemetery
【 02 】
921 Earthquake Museum
【 03 】
Lanyang Museum
【 04 】
First Vascular Bundle
【 05 】
Sensing Township Office
【 06 】
Luodong Cultural Working House
【 07 】
National Kaohsiung Center for the Arts
【 08 】
National Taichung Theatre
【 09 】
Taipei Performing Arts Centre
【 10 】
Hsinfu Market Restoration/U-Market
【 11 】
Folio Daan Hotel
【 12 】
Shih Chien University Campus Renovation
【 13 】
International Bodhisattva Sangha
【 14 】
House in Meinong
【 15 】
Ultra-Ruin
【 16 】
Ayni House
【 17 】
Idle House
【 18 】
Fu Fu Hwa He Apartment
【 19 】
Interconnection
【 20 】
JUT Bing Jiang Center
【 21 】
Pavilion for Yunlin Agricultural Expo.-Fashion Runway
【 22 】
The Memory of 80’s Pavilion
【 23 】
Siu Siu – Lab of Primitive Senses



KYB オイルダンパー データ改ざん事件

免震オイルダンパー
数年前にあった
東洋ゴムの免震支承材のデータ改ざんに引き続き、
今度はKYBのオイルダンパー の性能試験データの改ざん事件
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国土交通省よ10/16に発表があり、
連日、ニュースで取り上げられてますが
どうやって対応するべきなのでしょうか?
竣工間際で、確認済み証が降りるのか?
民間建物の取り替えは後回し?
など、想定される問題はいくつかありますが、
憶測で話をすると、建築主、マンション購入者等
に不安を与えてしまうので、施工者側からいうと
各社とも、「調査中」としか言えない状況です。
国土交通省の方針、確認指定機関の対応
が決まらないことには何ともいえません。
しかし、東南海の地震がせまってきているこの時期に
何故こんなことになるにのか、全くもって不可解です。
どういった人物が、
どういう経緯でデータ改ざんをおこなったのか?
何の為におこなったのか?
また、何故、今、発表されたのか?
主に重要な建物に使用される装置であるので、
その改ざん行為は、日本建設業界に対する攻撃ともとれます。
今後の対応策は重要ですが、
関係者の不審な死者がでないうちに
早期の原因追及のほうも進めるべきだと思います。