一次検定 施工(仕上工事)内装 8-3 合成樹脂塗り床

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
8° 内装工事

8-3 合成樹脂塗り床
下記の正誤を判断せよ。
①コンクリート下地表面のぜい弱層は、研磨機などで削り取る。

答え

  ◯

②下地調整に用いる樹脂パテは、塗床材と同質の樹脂とセメントなどを混合したものとする。

答え

  ◯

[ 解説 ]
合成樹脂を配合したパテ材や樹脂モルタルでの下地調整は、プライマーの乾燥後に行う。

③プライマーは、下地の吸込みが激しく塗膜とならない部分には、先に塗ったプライマーの硬化前に再塗布する。

答え

  ×

[ 解説 ]
プライマーの吸込みが激しく塗膜を形成しない場合は、全体が硬化した後、吸込みが止まるまで数回にわたり塗る。弾性ウレタン塗り床のプライマーとして、1液形ポリウレタン又は2液形エポキシ樹脂系プライマーを使用する。

④施工場所の湿度が85%を超える可能性が高かったので、作業を中止した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
塗り床の施工中は、直接日光を避けるとともに、換気及び火気に注意し、また、周辺を汚さないよう養生を行う。

⑤エポキシ樹脂のコーティング工法では、調合した材料を金ごてで塗り付けた。

答え

  ×

[ 解説 ]
コーティング工法は、エポキシ樹脂等の水性形、溶剤形塗り床材をローラーばけスプレーで塗り付ける工法である

⑥無溶剤形エポキシ樹脂塗り床の流しのべ工法において、主剤と硬化剤の1回の練混ぜ量は、2時間で使い切れる量とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
無溶剤形エポキシ樹脂塗り床流しのべ工法に用いられる主剤と硬化剤の1回の練混ぜ量は、通常 30分以内に使い切れる量とする

⑦エポキシ樹脂モルタル塗床で防滑仕上げに使用する砂は、最終の仕上げの一つ前の工程と同時に均一に散布する。

答え

  ◯

⑧弾性ウレタン塗り床のコンクリート下地面の含水率を定期的に測定し、測定値に変化がなくなり、下地が十分乾燥したことを確認してから施工した。

答え

  ◯

⑨弾性ウレタン塗り床の平滑仕上げでは、下地調整後にウレタン樹脂を床に流し、金ごてで平滑に仕上げた。

答え

  ◯

[ 解説 ]
弾性ウレタン塗り床でウレタン樹脂1回の塗厚さは、2mm以下とする。

⑩弾性ウレタン塗り床の防滑仕上げでは、トップコートを塗布した後に、スチップル材を均一に散布した。

答え

  ×

[ 解説 ]
防滑仕上げでは、滑り止め用のスチップル材を均一に塗り付けてスチップル状に仕上げてから、トップコートを塗り付ける

【参考】セルフレベリング材塗り

・下地コンクリートの乾燥期間は、打込み後、1ヶ月以上とする。

・製造業者の指定する材料を用いて、セルフレベリング材を流す前日に吸水調整材塗りを1〜2回行い乾燥させる。

・コンクリート床面のセルフレベリング材の塗り厚は、5〜20mmとし、標準塗り厚を10mmとする。

・セルフレベリング材が硬化するまでは、直射日光を避けるとともに窓や開口部をふさいでによるシワの発生を防ぐ。室温が5℃以下になるおそれがある場合は採暖する。

一次検定 施工(仕上工事)内装 8-4 壁のせっこうボード張り

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
8° 内装工事

8-4 壁のせっこうボード張り
下記の正誤を判断せよ。
①木製壁下地に釘打ちする際に、ボード厚の3倍程度の長さの釘を用いて、釘頭が平らになるまで打ち込んだ。

答え

  ◯

[ 解説 ]
軽量鉄骨下地にボードを直接張り付ける場合、ドリリングタッピンねじは、下地の裏面に10mm以上の余長の得られる長さのものを用いる。

②下張りボードへの上張りボードの張付けは、主に接着剤を用い、ステーブルを併用して張付けた。

答え

  ◯

[ 解説 ]
重ね張りとする場合、上張りは縦張りとし、水平方向には目地を設けず、下張りの継目と同じ位置にならないようにする。

(せっこう系接着材による直張り工法)
③下地のALCパネル面にはプライマー処理を行った。

答え

  ◯

④1回の接着材の塗付け面積は、張り付けるボード2枚分とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
1回の接着剤の塗付けは、張り付けるボード1枚分とする

⑤ボード下端と床面との間にスペーサーを置き、床面から10mm程度浮かして張付けた。

答え

  ◯

⑥接着剤を塗りつける間隔は、ボードの周辺部より中央部付近を小さくした。

答え

  ×

[ 解説 ]
接着材の塗付け間隔は、ボード周辺部や力の掛かりやすい下部は中央部付近より小さくする

⑦一度に塗る接着材は、2時間以内に使い切れる量で計画した。

答え

  ×

[ 解説 ]
一度に練る接着材の量は、1時間に以内に使い切れる量とする

⑧鉄筋コンクリート造の薄い戸境壁の共振現象による遮音性の低下を避けるため、両面に同じ仕様でせっこうボードの直張りを行った。

答え

  ×

[ 解説 ]
共振現象による遮音性の低下を避けるため、厚さの違う同種材料の組合せや制振シートをボードにはさむ等の対策を講ずる

⑨接着材の盛り上げ高さは、接着するボードの仕上げり面までの高さとする。

答え

  ×

[ 解説 ]
接着材の盛上げ高さは、下地からボードの仕上げ高さまでの2倍とし、ボード裏面との接着面が直径120mm〜150mm得られるように押さえ付ける。

⑩外壁の室内面は、躯体に打ち込んだポリスチレンフォーム断熱材にプライマー処理をして、せっこうボードを張付けた。

答え

  ◯

【参考】せっこうボード張り

・洗面所のシージングせっこうボードには、切断面にもアクリルシーラー等を塗布する。

・せっこうボードを曲率の小さな下地に張る場合は、ボードの片面の紙に切れ目を入れて曲面にする。

・テーパーボードの継目処理で、グラスメッシュのジョイントテープを用いる場合、ジョイントコンパウンドの下塗りを省略できる。

一次検定 施工(仕上工事)その他の仕上 9-1 アスファルト防水改修工事

1級建築施工管理技士
学科対策 過去問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
9° その他の仕上工事

9-1 アスファルト防水改修工事
下記の正誤を判断せよ。
①既存の保護コンクリートの撤去は、ボンドブレーカーを使用し、仕上げや構造体に影響を与えないように行った。

答え

  ◯

②既存のアスファルト防水造の撤去は、けれん棒を使用し、下地に影響を与えないように行った。

答え

  ◯

③既存のアスファルト防水層の立上がり部は、劣化が少なかったが平場とともに撤去した。

答え

  ◯

④既存の露出アスファルト防水層の上に、露出アスファルト防水密着工法を行うので、既存防水層の表面の砂は可能な限り取り除き、清掃後、アスファルト系下地調整材を1.0kg/m2塗布した。

答え

  ◯

⑤既存のコンクリート保護層を撤去し、防水層を撤去したないで保護アスファルト防水密着工法を行うので、ルーフドレン周囲の既存防水層は、ルーフドレン端部から150mmまで四角形に撤去した。

答え

  ×

[ 解説 ]
既存コンクリート保護層を撤去し、防水層を撤去しないで保護アスファルト防水密着工法を行う場合、ルーフドレン周囲の防水層は、ルーフドレン端部から300mm程度まで、四角形に撤去する

⑥平場の既存の保護コンクリート等を残す工法において、二重ドレンを設けないので、ルーフドレン廻りの保護コンクリートもそのまま残した。

答え

  ×

[ 解説 ]
平場の既存保護層等を残し、二重ドレンを設けない場合は、ルーフドレン端部から500mm程度まで保護コンクリート等の既存保護層を四角形に撤去する

⑦既存のコンクリート保護層及び防水層を撤去して保護アスファルト防水絶縁工法を行うので、撤去後の下地コンクリート面の2mm未満のひび割れ部は、ゴムアスファルト系シール材で補修した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
下地コンクリート面等のひび割れ部は、2mm未満の場合、ゴムアスファルト系シール材で補修し、2mm以上の場合は、Uカットの上、ポリウレタン系シール等を重点する。

⑧既存のコンクリート保護層の上に露出アスファルト防水絶縁工法を行う際、二重ドレンを設けないので、コンクリート保護層は、ルーフドレン端部から500mmまで四角形に撤去した。

答え

  ◯

[ 解説 ]

一次検定 施工(仕上工事)その他の仕上 9-2 内装改修工事

1級建築施工管理技士
学科対策 標準問題【 重要ポイント 】

4 施工(仕上工事)
9° その他の仕上工事

9-2 内装改修工事における
既存床仕上げ材の撤去及び下地処理
下記の正誤を判断せよ。
①ビニル床タイルは、ダイヤモンドカッターで切断し、スクレーパーにより他の仕上げ材に損傷を与えないように撤去した。

答え

  ×

[ 解説 ]
ビニル床タイル等は、ダイヤモンドカッターではなく、通常のカッターで切断し、スクレーパー等により他の仕上げに損傷を与えないように撤去する

②ビニル床シートの下地モルタルの浮き部分の撤去の際に用いるダイヤモンドカッターの刃の出は、モルタル厚さ以上とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
下地モルタルの撤去は、ダイヤモンドカッター等で行うが、カッターの刃の出は、モルタル厚さ以下とし、健全部分と縁を切ってから行う

③下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、アスベストを含有していなかったのでディスクサンダーを用いて除去した。

答え

  ◯

④乾式工法のフローリング張り床材の除去は、丸のこで適切な寸法に切断し、ケレン棒ではがし取った。

答え

  ◯

⑤コンクリート下地の合成樹脂塗床材は、電動ケレン棒を使用し、コンクリート下地表面から 3mm程度の深さまで削り取った。

答え

  ◯

⑥新規仕上げが合成樹脂塗床なので、下地のコンクリート面の凹凸部の補修は、エポキシ樹脂モルタルで行った。

答え

  ◯

⑦既存合成樹脂塗床面に同じ塗床材を塗り重ねるので、接着性を高めるため、既存仕上げ材の表面を目荒しした。

答え

  ◯

⑧合成樹脂塗床の塗り替えにおいて、下地面に油が付着していたので、油潤面用のプライマーを用いた。

答え

  ◯

⑨磁器質床タイルは、張替え部をダイヤモンドカッターで縁切りをし、タイル片を電動はつり器具により周囲を損傷しないように撤去した。

答え

  ◯

【参考】住宅のユニット工事

・システムキッチンのシンクの排水性を確認する排水性試験は、溜めた20リットルの水が60秒以内に排水できる性能があるかどうかを調べる。

・システムキッチンのウォールキャビネットは、取付け後におもり等を載せ一定期間放置し、取付け部に変形や緩みが生じないことを確認する。
( 10㎝当たり 0.25kgのおもりをほぼ等分布に載せて放置し、24時間後に確認する。)

・高層の共同住宅において、浴室ユニットの組立ては、フルキュービクル方式やフルセミキュービクル方式を用いるので、先行搬入し、その後に壁軸組みを完成させる。

・洗面化粧台ユニットの化粧キャビネットを軽量鉄骨下地組のボード壁に取り付けるためには、下地補強用の胴縁やボードアンカーの使用等によって取付け強度を確保する。

一次検定 施工(仕上工事)その他の仕上 9-3 RC造の外壁仕上 改修工事

学科対策 標準問題【 重要ポイント 】
4 施工(仕上工事)

9° その他の仕上工事
9-3 RC造の外壁仕上 改修工事
下記の正誤を判断せよ。

①タイル張りの外壁において、漏水がなく、浮きも見られず、単にタイル表面のひび割れ幅が 0.3mmだったので、美観上該当タイルをはつって除去し、タイル部分張替え工法で改修した。

答え

  ◯

②タイル張り外壁において、1箇所当たりの下地モルタルと下地コンクリートとの浮き面積が 0.2m2だったので、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で改修した。

答え

  ◯

③コンクリート打放し仕上げの外壁において、コンクリート表面に生じた幅 0.3mmの挙動のおそれのあるひび割れは、硬質形エポキシ樹脂を用いた樹脂注入工法で改修した。

答え

  ×

[ 解説 ]
外壁のコンクリート打放し仕上げのひび割れ部の改修工法は、次表による。 0.3mmで挙動のおそれのあるひび割れは、Uカットシール材充填工法又は軟質系エポキシ樹脂を用いた樹脂注入工法を用いる

④コンクリート打放し仕上げの外壁において、コンクリート表面のはく落が比較的浅い欠損部分は、ポリマーセメントモルタルを充填し、全面を複層仕上塗材塗りで改修した。

答え

  ◯

(圧着張り工法を用いた二丁掛けタイルの改修)
⑤下地コンクリートの生じたひび割れ幅が 0.2mm以上 1.0mm以下だったので、エポキシ樹脂注入工法で下地コンクリートを改修し、周囲のタイルは張り替えた。

答え

  ◯

⑥漏水がなく、浮きも見られず、単にタイル表面のひび割れ幅が 0.3mmだったので、美観上該当タイルははつって除去し、部分張替え工法で改修した。

答え

  ◯

⑦タイルと下地モルタルとの間で、1箇所が 0.2m2程度の浮きが発生していたので、注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入タイル工程方法で改修した。

答え

  ◯

⑧下地モルタルと下地コンクリートの間で、1箇所が 4m2程度の浮きが発生していたので、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で改修した。

答え

  ×

[ 解説 ]
アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法は、1箇所 0.25m2未満の構造体コンクリートと下地モルタル間の浮きの場合に行う固定方法である。

【参考】外壁に用いる押出成形セメント板の一般的な取付け方法

・縦張り工法のパネルの目地幅は、縦目地よりも横目地の方を大きくする。

・横張り工法のパネルの取付け金物(Zクリップ)は、取付けボルトが取付け金物のルーズホールの中心に位置するように取り付ける。

・縦張り工法のパネルの取付け金物(Zクリップ)は、パネルがロッキングできるように正確、かつ堅固に取り付ける。

・横張り工法のパネルは、積上げ枚数3枚以下ごとに構造体に固定した自重受け金物で受ける。

一次検定 施工管理法

5.施工管理法

1° 施工計画
1-1 施工管理の概要
1-2 事前調査・準備作業
1-3 施工計画書1
1-4 仮設計画・総合仮設計画1
1-5 仮設計画・総合仮設計画2
1-6 施工計画書 仮設工事、土工事・基礎工事
1-7 施工計画書 鉄骨工事、鉄筋コンクリート工事
1-8 施工計画書 その他の工事
1-9 労働基準監督署長への届出

2° 工程管理
2-1 工程計画、工程表
2-2 工程表
2-3 ネットワーク工程表1
2-4 ネットワーク工程表2

3° 品質管理
3-1 品質管理に関する記述1
3-2 品質管理に関する記述2
3-3 品質管理に用いる図表
3-4 検査及び試験
3-5 品質を確保するための管理値
3-6 コンクリートの試験及び検査
3-7 仕上工事における試験及び検査
3-8 壁面のタイル工事で行う試験及び検査
3-9 品質マネジメントシステム
3-10 材料の保管又は取扱い

4° 安全管理
4-1 安全管理、労働災害
4-2 公衆災害を防止するための措置
4-3 作業主任者の職務
4-4 作業主任者を選任すべき作業
4-5 安全管理
4-6 労働安全衛生法
4-7 クレーン
4-8 ゴンドラ
4-9 酸素欠乏症等防止規則
4-10 有機溶剤作業主任者

一次検定 施工管理法 施工計画 1-1 施工管理概要

5 施工管理法
1° 施工計画

1-1 施工管理の概要
下記の正誤を判断せよ。

(建築工事の工期とコストの一般的な関係)
①最適工期は、直接費と間接費の和が最小となるときの工期である。

答え

  ◯

[ 解説 ]
最適工期とは、経済速度で工事の施工を行う最も経済的な工期であり、直接費と間接費とを合わせた総工事費が最小になるときの工期である。

②総工事費は、工期に比例して増加する。

答え

  ×

[ 解説 ]
総工事費は、直接費間接費とを合わせた費用であり、工期に比例しては増加しない

 

③直接費は、工期の短縮に伴って増加する。

答え

  ◯

[ 解説 ]
直接費は、工期が短くなれば、残業や応援を頼むことが多くなり増加する。

④間接費は、工期の短縮に伴って減少する。

答え

  ◯

[ 解説 ]
間接費は、工期の短縮によって完成が早くなれば、その分減少する。

(突貫工事になると工事原価が急増する原因)
⑤歩増しや残業手当等による賃金等の割増が生じること。

答え

  ◯

[ 解説 ]
歩増し、残業手当、深夜手当等の支給により、施工量に比例的でない賃金方式を採用せざるを得ないため、工事原価が急増する原因となる。

⑥一交代から二交代へと1日の作業交代数の増加に伴う現場経費が増加すること。

答え

  ◯

[ 解説 ]
一交代から二交代、三交代へと一日の作業交代数の増加による現場経費等の固定費の増加のため、工事原価が急増する原因となる。

⑦1日の施工量の増加に対応するため、仮設及び機械器具の増設が生じること。

答え

  ◯

[ 解説 ]
施工量の増加による仮設及び機械器具の増設、監督職員の増員等の施工規模の拡大のため、工事原価が急増する原因となる。

⑧型枠等の消耗役務材料の使用量が、施工量に比例して増加すること。

答え

  ×

[ 解説 ]
型枠等の消耗役務材料の使用量は、施工量に比例して増加するのではなく、型枠材や支保工材の転用回数等の減少により、施工量は比例的でなく急増する

 

一次検定 施工管理法 施工計画 1-2 事前調査・準備作業

5 施工管理法
1° 施工計画

1-2 事前調査・準備作業
下記の正誤を判断せよ。

(周辺環境)
①街路樹が施工上の支障となったので、設計監理者の承認を得て伐採した。

答え

  ×

[ 解説 ]
街路樹が施工上支障となる場合には、道路管理者の許可申請による承認を得て、工事中、一時他の場所に移植しておき、完成後に現状復帰させる等の措置を取る

類題)敷地内及びその周辺の地形、地質及び地層の状態の調査を行った。
⇨ ◯

②竣工後のクレーム対応資料とするため、周辺道路や近隣建物の状況写真を着工前だけでなく工事中も撮影することとした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
類題)工事で騒音や振動が発生するので、近隣の商店や工場の業種の調査を行った。
⇨ ◯

③揚重機の設置計画にあたって、敷地周辺の電波障害範囲の調査を行った。

答え

  ◯

④交通量の多い道路に面した工事なので、休日に行った交通量調査に基づいて施工計画を立案した。

答え

  ×

[ 解説 ]
交通量調査は、工事車両の搬出入が多い時期や時間帯について調査しなければならないので、休日に限らず平日についても調査し、施工計画を立案する

類題)搬入道路の計画をするために、周辺道路に通学路の指定があるか調査した。
⇨ ◯

(施 工)
⑤建物の位置と高さの基準となるベンチマークは、複数設置すると誤差が生じるおそれがあるので、設置は1箇所とした。

答え

  ×

[ 解説 ]
ベンチマークは、敷地付近の移動のおそれのない箇所に2箇所以上設ける

⑥掘削深さや地盤条件に応じた山留めを設けることとしたので、隣接建物の基礎の調査は省略した。

答え

  ×

[ 解説 ]
根切り、山留め工事は、周辺環境に対して影響を及ぼすことが多いことから、周辺構造物、埋設物等について事前に調査する

類題)根切り計画に当たって、地中障害物の調査のみならず、過去の土地利用の履歴も調査した。
⇨ ◯

⑦根切り、山留め工事の計画に対して設計時の地盤調査で不足があったので、追加ボーリングを行った。

答え

  ◯

[ 解説 ]
類題)山留め計画にあたって、敷地内の試掘を実施し、湧出する地下水の水質調査を行った。
⇨ ◯

⑧洪積地盤であったので、山留め壁からの水平距離が掘削深さ相当の範囲内にある既設構造物の調査を行った。

答え

  ◯

⑨掘削中に地下水を排水するので、周辺の井戸の使用状況を調査した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
類題)地下水の排水計画にあたって、公共のますの有無と下水道の排水能力を調査した。
⇨ ◯

一次検定 施工管理法 施工計画 1-3 施工計画書1

5 施工管理法

1° 施工計画
1-3 施工計画書1
下記の正誤を判断せよ。
①総合施工計画書は、施工方針、施工計画、管理計画を含めて作成する。

答え

  ◯

[ 解説 ]
総合施工計画書は、総合仮設を含めた工事の全般的な進め方や主要工事の施工方針、施工計画、管理計画等を含めて作成する。

②総合施工計画書は、工種別施工計画書を先に作成し、それに基づき作成する。

答え

   ×

[ 解説 ]
総合施工計画書に作成し、工種別施工計画書は、一工程の施工の着手前に、総合施工計画書に基づき作成する。

③工事の着手に先立ち作成する総合施工計画書には、現場の構成員と社内支援スタッフとの関わりを記載した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
請負者は、総合施工計画書には現場の施工管理組織及び指示系統と社内組織に記載した支援スタッフとの関わり方を記載する。

④工事の着手に先立ち作成する総合施工計画書には、主要品質のつくり込み方針や主要な工事の流れに関わる制約条件を記載しなかった。

答え

   ×

[ 解説 ]
総合施工計画書には、主要品質のつくり込み方針や主要な工事の流れに関わる制約条件等、重要施工管理項目等を記載する

⑤工事の着手に先立ち作成する総合施工計画書には、工事関係図書の周知徹底の方法や工種別の施工計画書及び施工図などの作成の有無を記載した。

答え

  ◯

[ 解説 ]
品質管理について、設計図書や工事関係図書の周知徹底の方法、確認や検査の計画、施工管理の手順、トレーサビリティを確保する方法を記載する。

⑥工事の着手に先立ち作成する総合施工計画書には、工程管理計画として、総合実施工程表は記載したが、工種別の工程表を記載しなかった。

答え

  ◯

[ 解説 ]
総合実施工程表を記載することはあげられているが、工種別工程表は補助的な目的で作成することが多く、記載しなくてもよい。

⑦工種別施工計画書は、施工方針に大きく関わる主要な工事について作成する。

答え

  ◯

[ 解説 ]
工種別施工計画書は、工事の内容・品質に多大な影響を及ぼすと考えられる施工方針に大きく関わる主要な工事について作成する。

⑧工種別施工計画に含まれる施工要領書は、専門工事業者が作成してもよい。

答え

  ◯

[ 解説 ]
工種別施工計画書に含まれる施工要領書は、方針を示し、専門工事業者に作成させ、計画書としている場合が多い。

一次検定 施工管理法 施工計画 1-4 仮設計画・総合仮設計画

5 施工管理法
1° 施工計画

1-4 仮設計画・総合仮設計画
下記の正誤を判断せよ。

(仮設事務所等)
①施工者用事務室と監理者用事務室は、同一建物内でそれぞれ独立して設ける計画とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
現場に設ける工事用の事務所は、強度防火性能を満足した上で、経済性転用性のよいものを選ぶ。

②作業員詰所は、火災防止や異業種間のコミュニケーションが図れ、衛生管理がしやすいように小部屋方式とする計画とした。

答え

   ×

[ 解説 ]
作業員詰所は、大部屋形式の方が異業種間のコミュニケーションや整理整頓あるいは空調設備のコストを考慮しても効果的であり、大部屋方式が多用されている

③仮設の給水設備において、工事事務所の使用水量は、50リットル/人・日を見込む計画とした。

答え

  ◯

④作業員の仮設男性用小便器の箇所数は、同時に就業する男性作業員30人以内ごとに1個を設置する計画とした。

答え

  ◯

[ 類題 ]
作業員の仮設男性用大便所便房の数は、同時に就業する男性作業員60人以内ごとに1個以上設置する計画とした。
⇨  ◯

(電気設備)
⑤屋外に施設する溶接用ケーブル以外の移動電線で使用する電圧が300V以下のものは、1種キャブタイヤケーブルを使用することとした。

答え

   ×

[ 解説 ]
屋側(建造物の屋外側面)又は屋外に施設する使用電圧が300V以下の移動電線は、溶接用ケーブルを除き1種キャブタイヤケーブルは使用してはならない

キャブタイヤケーブル:
通電状態のまま移動可能な電線。導体とその周りを包む絶縁体、さらにその周りを包むシースからなる構造。

1種:天然ゴムのみ、
2種:定電圧用(2PNCT)
3種:耐衝撃性、耐磨耗性にすぐれ、2種より太くなる。
4種:超過酷な状況で用いる
工事用電気設備のケーブルを埋設配管とする場合の深さは、重量物が通過する道路下は1.2m以上その他は0.6m以上に埋設し、埋設表示する。

⑥仮設の照明設備において、常時就業させる場所の作業面の照度は、普通の作業の場合、100 lx以上とする計画とした。

答え

   ×

[ 解説 ]
仮設の照明設備において、常時就業させる普通作業の作業面照度は、150lx以上、精密作業の作業面照度は、300lx以上とする。

⑦工事用電力の使用電力が 90kW必要となったので、低圧受電で計画する計画とした。

答え

   ×

[ 解説 ]
工事用電力の申し込みは、使用電力により、契約電力が50kW未満の場合は低圧受電、50kW以上 2,000kW未満の場合は高圧受電、2,000kWを以上の場合は特別高圧受電となる。

⑧工事用の電力量が工程上で極端なピークを生じるので、一部を発電機で供給する計画とした。

答え

  ◯

[ 解説 ]
スタッド溶接機のように一時的に電力が必要な場合は、発電機からの供給でまかない、電力負荷の山崩しを図ることが経済的である。

⑨工事用の動力負担は、工程表に基づいた電力量山積みの50%を実負担とする計画とした。

答え

   ×

[ 解説 ]
工事用の動力負荷は、工事用電力量の山積みの60%を実負担として最大使用電力量を決定するので、50%では少ない
工事用使用電力量の算出に用いる蛍光灯・投光器・電灯等の照明器具の同時使用係数は、1.0とする。